〈美郷町〉TiGで味わう本場イタリア仕込みのジェラート！自然のおいしさをそのままに

食

2020.06.12

〈美郷町〉TiGで味わう本場イタリア仕込みのジェラート！自然のおいしさをそのままに

夏が近づいてきました！暑い季節にはひんやりデザートが食べたくなりますよね。今回は、美郷町に新たにオープンしたイタリアンジェラートのお店「TiG（ティグ）」をご紹介します！

少年時代から変わらないアイス愛でジェラート屋をオープン

幼い頃からアイスが大好きで、冷凍庫には常時アイスを入れていたというオーナーの内田清文さん。大人になってからもそのアイスへの想いは変わることはなく、休日には様々なアイスをいくつも食べ比べて楽しんでいたそう。

いつか自分のジェラート屋を‥という構想を練り上げて、2019年には単身イタリア・ボローニャへ。ジェラートの製造技術を学べる、その名も「ジェラート大学」に入学し、伝統製法と専門知識を習得してきました。

（修行のかたわら、様々なジェラート屋を巡って現地の味を舌に叩きこんだそう）

イタリアの技と秋田の食材から生み出す本格ジェラート

そうして内田さんの地元である美郷町で5月16日にオープンした「TiG」。The Italian Gelatoの頭文字からつけられた店名には、本場イタリアのジェラートをという内田さんの想いがそのまま込められています。

ジェラートを作る機材は、ジェラート界のフェラーリとも呼ばれるカルピジャーニ社製。イタリアの製法に忠実に、秋田の食材をふんだんに使い、それぞれの土地のおいしさを融合した味わいが並びます。

（メニューボードには、イタリアで愛されるピスタチオやレモンといった定番に、秋田の食材を組み合わせたフレーバーが）

ジェラートは一般的なアイスクリームに比べ、温度が高くて空気量が少ないのが特徴だそう。
「冷たすぎない温度でねっとりとしたねばりがあり、舌になじむことが重要なポイントです。食材が持つ自然な味をそのまま感じられるということが、ジェラートの魅力。だからこそ、仕入れる食材にはこだわっています」と内田さん。

（ジェラートは1種類のシングルか、2種類のダブルで選べます）

（ピスタチオ、いちごソルベは平日でも売れ切れになるほどの人気商品）

使用するミルクは全て秋田県産100%。中でもリッチミルクは、由利本荘市の鳥海高原花立牧場のジャージー乳を使したコクのあるおいしさ。また、いちごソルベには、地元秋田のいちごがたっぷり入っています。
そして、全てのジェラートは人工香料・着色料ゼロ。つまり、食材が持つおいしさだけでジェラートの味わいが作られているんです！

（左：トマトソルベ＆カスタード、右：アーモンドプラリネ＆ローズ）

そのなめらかさは、クリーム系だけではありません。ライターが特に驚いたのが、トマトソルベ。シャーベットというと、少しシャリシャリしていて、キーンと冷たいイメージだったのですが、舌の上でとろりとほどけるような舌触り。トマトの爽やかな酸味と濃厚な旨味がきちんと伝わってきます。これが本場の味か‥と感動のおいしさでした。

今後は甘酒や味噌、日本酒など、秋田の発酵文化を取り入れたジェラートの開発も計画しているそう。早く食べてみたい！

ジェラートをもっと秋田の日常に

イタリアでは前菜としてジェラートが提供されたり、冬でもジェラート屋さんに通ったりと、日常的に食べるものとしてジェラートが根付いているそうで、そんなシーンを秋田でも広げたいと内田さんは話します。

「元々、食文化の融合が好きで、ジェラートをイタリアと秋田の食文化の要素を組み合わせたフュージョンフードとすることを目指しています。ジェラートは本来ヘルシーで日常的なデザートなので、老若男女問わず、もっと気軽に楽しんでもらえたらと思ってます。
店をオープンして個人的にうれしかったのが、男性のお客様がチラホラと増えてきたこと。ここからジェラートを好きな仲間が増えてくれたらいいですね。」

（お店にはひっきりなしにお客さんが訪れています）