表面はカリっとしていて、中身はもっちり─。地元の材料を使って焼き上げた、秋田初のカヌレ専門店があります。秋田市の「ルル・クロシェ」は2021年４月にオープンしました。味や見た目のバリエーションもさまざまなカヌレをつくっていて、女性を中心に幅広い年齢層に人気です。手土産やプレゼントとしても喜ばれているそうです。

フランスの伝統菓子のカヌレをアレンジ

カヌレは、ワインの産地として知られるフランス・ボルドー発祥の伝統菓子。型を使って焼き上げた、独特の形が特徴です。店内のショーケースにはクラシックタイプと、アレンジした計10種のレギュラーメニューが並びます。価格はひとつ250円から300円です。それぞれ抹茶やショコラなどが生地に混ぜ込んであり、ナッツやアイシングなどがトッピングされ、見た目も華やか。

秋田県産の材料を生かす

カヌレの材料には、純国産鶏の「もみじたまご」と秋田市太平にある鈴木牧場の「鈴木牛乳」を使用しています。銅製のカヌレ型に蜜ろう（ミツバチの巣の主成分）を塗り、焼き上げているのがお店のこだわりだそう。伝統的な製法を守っています。

贈り物にぴったりなのが、カヌレの詰め合わせです。別売りの贈答用ボックス（400円）には15個入ります。このほか、お好みに合わせて詰め合わせてもらえます。

期間限定の焼き菓子、ドリンクも

レギュラーメニューに加えて、期間限定のカヌレや焼き菓子もありました。８月のカヌレにはチョコバナナ（280円）がありました。実際のチョコバナナのように木のスティックが刺してあり、見た目もキュートです。焼き菓子は、ショコラテリーヌ（300円）やひとくちビスコッティ（350円）など。日によって品揃えが変わりますので、Instagramをぜひチェックしてみてください。夏季限定で、桃のアイスクリームを使ったピーチラッシー（550円）などのドリンク類もあります。

スタッフの佐藤さんにうかがってみました。オススメはレモンチーズ（270円)だそうです。「重めの生地で、レモンの香りとチーズの甘味が濃厚に感じられるところが好きです」と、佐藤さん。お店では、お客さんが店内のディスプレーを撮影したり、夏季限定のドリンクをテイクアウトする姿が見られました。店外のテラスにはテーブル席があり、休憩することができます。
地元産の品質のよい材料を使った、見た目にも楽しいカヌレや焼き菓子をぜひ味わってみてください。

「手間を惜しまず、昔からの製法を守ってつくっている」とお店の方が力を込めていた通り、生地がしっかりしていて小さいながら満足感がありました。大切な相手や、ここぞという時に贈りたいと思う、ちょっとよそ行きのお菓子です。