千秋公園のお堀端にある、雑貨屋さんのような外観の「讃岐うどん2代目WATARO(ワタロー)」。コロナ禍の2020年5月にオープンして以来、着実にコアファンを獲得し続けている、今注目のお店です。
秋田市民市場から広小路へ!
お店を切り盛りするのは、代表の藤田睦(ふじたむつみ)さん。秋田市出身の藤田さんは、18歳で上京し、プロ歌手として活動していたという経歴の持ち主です。
30代でUターンしてからも、秋田市内のライブハウスで歌手活動を続けていた藤田さん。どうして「2代目」の「うどん屋さん」になったのでしょう?
「母が秋田市民市場にあったうどん屋『和太郎』の店員として働いていたんですが、2019年に突然亡くなって。とても落ち込んでいたんですが、悲しんでばかりではいけない、何かやりたいと思い、移転を検討していた当時の店長から『むっちゃんがお店をやってくれるなら手伝うよ。経営者になってみるのも、良い経験になるんじゃない?』と声をかけてもらったことをきっかけに、お店を引き継ぐ形で始めることにしました」。
最初は悲しみを忘れようと始めた店づくりでしたが、素敵な人が周りに集まり、うどんを食べてもらっているうちに、藤田さんの心はほどけていきました。「お店をやって良かった」と、今は笑顔で話します。
バリエーション豊かな季節メニュー
秋田市民市場にあった「和太郎」は、いわゆる「市場メシ」の雰囲気でしたが、ローマ字表記になった新星「WATARO」では、広小路を盛り上げたい!高校生や若い人にも楽しんでほしい!という願いを込めて、カラフルでポップなカフェうどんをラインナップ!秋田のメインストリートの1つである広小路を、もっと元気にしたいと考えています。
初めての方におすすめなのが、5色ぶっかけうどん(800円)。わかめ、ネギ、海苔、大根おろし、ガリ天が綺麗に並んだ、一度で5つの味が楽しめる看板メニューです。麺は温かい・冷たいを選べます。
「自分が飽きちゃう」という理由で、藤田さんがどんどん新メニューを考えるので、いつ行っても新たな味に出会えますよ。冬季間(3月まで)は、ふつうのなべやきうどん(950円)などあったかメニューも食べられます。
子ども連れにうれしいお子様うどん(500円・ジュース付き)は、ネギ抜き・わかめ多めのきつねうどん。
誰もが楽しめるくつろぎ空間
おしゃれだけど気取らない雰囲気の椅子やテーブル、黒板は、藤田さんが自らペイントしたもの。店頭幕に「作業服OK」と書いて作業員さんが入りやすくするなど、年齢も格好も気にしないで、たくさんの人にくつろいでもらえる空間を目指しています。
夜は、うどんバーに変身!第2・4金曜日には、藤田さんの音楽ライブに耳を傾けながら、うどんやお酒、おつまみを楽しめます。
「うちに、元気になりに来てほしい」と話す藤田さん。製麺時に油を使わないうどんは、他の麺類に比べて消化しやすく、胃腸への負担が少ない食品。おいしいうどんを食べて、藤田さんとお話しできるWATAROに行けば、自然と笑顔になれること間違いなしですね♪
※価格は、すべて税込み。