秋田市楢山の閑静な住宅街にある、小さなニットカフェIVY(アイビー)。
コーヒーとニットを通した心温まる交流を求め、連日たくさんの方が訪れます。
まず目につくのは色鮮やかな毛糸たち。梅村マルティナKFSのopal毛糸といって、ドイツ人のマルティナさんが東日本大震災の被災者支援を目的につくった毛糸です。傷ついた心を癒したいという気持ちで紡ぎ出された糸は、見ているだけでも幸せになる素敵な色使いです。IVYは秋田県で唯一の梅村マルティナKFSのopal毛糸取扱店。オーナー高畑美幸さんのカフェへの想いも、大震災が起源だそう。
高畑さんは秋田で震災を経験した直後の2011年3月に、自宅向かいの空き店舗で震災支援のフリーマーケットを立ち上げます。被災者支援活動を続けながら、「人の心に寄り添うような仕事をしよう」と決意。同年12月にはコーヒー&ニット IVY(アイビー)を開店しました。
小さい頃から編み物が好きで、ニットに囲まれる暮らしに憧れていたという高畑さん。飾らない笑顔で日常を語り合いながら、ひとつ一つ丁寧にコーヒーを淹れてくれます。これからの時期、オススメはアメヤ珈琲のオリジナルブレンド秋時雨。フルーティーな香りとチョコフレーバーの甘みが特徴です。(本日の珈琲380円・税込)
イートインができる店内では常時震災支援の商品が並ぶほか、月替わりで商品が入れ替わるマンスリーイベントがあります。11月は6日(月)〜26日(日)まで『Knit Party』を開催予定。他にも毎週第2・第4金曜は『手話カフェ』、毎月最終日曜は『ならやま日曜はしご市』への参加もしています。詳しくはフェイスブックをご覧下さい。コーヒーニットカフェIVY Facebook
「編み物は苦手だったけど、IVYで編み方を教えてもらってからすっかりはまった!」という人も多く、中にはニット作家になった人も。写真の靴下を編んだ方は、この糸と出会ってしばらく休んでいた編み物を再開し、いまでは注文販売もしています。あたたかな色合いと肌触りの良さが人気です。
靴下やネックウォーマー、腹巻き帽子などは、OPALの糸(1350円〜1700円・税込)を使えば、1玉でできるそう。編み方は誰でも教えてもらえるので、興味のある人はぜひ一度訪れてみて! 不器用な人でも分かりやすく、丁寧に教えてくれますよ。
秋も深まり、いよいよニットの季節がやってきます。
カラフルな糸とほっと温まるコーヒーで、冬支度を始めませんか?
【コーヒー&ニット IVY】
秋田市楢山登町3-13
090-2278-8619(高畑)
営業時間:10:00〜17:00
定休日:土・日・祝日
knitcafeivy.jimdo.com
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