そのままタブレットで食べてもおいしいし、ケーキや焼き菓子、アイスクリーム、ドリンクとチョコレートの楽しみ方は本当にバリエーション豊か。そんなチョコレートの県内初の専門店が秋田市にあります。2021年6月のオープン以来人気の「ORDINAIRE CHOCOLAT(オルディネールショコラ)」は、チョコレートのスイーツをさまざまな形で提案しています。プレゼントに、自分のために、秋田発のチョコレートはいかがでしょうか。
「いつも近くにある」チョコレート
店名の「オルディネール」は、フランス語で「いつもの」の意味。「いつも近くにあるチョコレート」として親しんでもらいたい、という思いが込められています。ロゴマークも雪国ならではの雪の結晶がモチーフです。よく見るとロゴの中に「AKITA」の文字が隠れています。
材料は主にフランス産のチョコレートを使用し、店内の工房で職人さんが一つひとつ手づくりしています。商品のラインナップは生チョコレートをはじめケーキやテリーヌ、チョコサンドなど。良質な材料を使ったものをそれぞれベストの状態で提供することにしているそう。例えば、エクレア(400円)はサクサクとしたシュー生地の食感を楽しんでもらえるよう、当日焼き上げた分のみを販売します。
異なる食感、味を組み合わせ
ギフトや手土産として好評なのが、生ショコラテリーヌ(2,500円)です。しっとりと滑らかな口当たりが特徴で、中に濃厚なキャラメルチョコレートが入っています。異なる食感や味を繊細に組み合わせることで、食べたときの驚きや「おいしい!」という感動が生まれるといいます。
店内にはカフェスペースもあり、カフェならではの特製のスイーツを味わえます。コーヒーはチョコレートに合うブレンドにしており、コーヒー目当てに訪れるお客もいるとか。
若い世代も行きたくなる場所に
地元には流行りの店が少なく、進出してこないとう周りの若い世代の声を聞き、「それなら自分たちで作ってみよう、と思ったのがきっかけです」と、オーナーの齊藤英喜さんは話します。それまで県内に専門店がなかった、チョコレートに的を絞りました。「特別感がありながらも、お子さんからお年寄りまで幅広く訪れてもらえるお店にしたい」と、商品開発から店舗のデザインやパッケージの選定まで厳選して行ったそうです。
テイクアウトで人気のチョコレートソフト(400円)は年間通して販売しており、近隣の学生らが気軽に立ち寄る場になっています。リピーターも増えているそうで、齊藤さんは手応えを感じています。バレンタインデーをはじめ年間イベントに合わせたセット商品を出していくほか、秋田ならではの食材を取り入れた商品の開発にも前向きです。今後もオルディネールショコラの動向が気になります。
※価格はすべて税込み
「チョコレートが苦手」というのはあまり聞いたことがありません。子どもから大人まで幅広く親しまれているチョコレートですが、今回の取材で専門店では「いかにおいしく感じてもらうか」ということに細心の注意を払っているのかが伺えました。機会を見つけて、大切な友人や家族に贈りたいと思います。