出会いと別れの季節。思い出の場所や好きな景色の中で、写真を残してみませんか?ウェディング、バースデーなどの記念撮影の他、マタニティ、ファミリー、カップル、友達同士での何気ない日常。花が芽吹き、鮮やかな緑が美しいこれからの時期にぴったりな「出張撮影」をしているカメラマン、konami(こなみ)さんをご紹介します。
ウェディングプランナーからカメラマンへ
konamiさんの学生時代の夢はウェディングプランナー。専門学校でブライダルの知識を学び、卒業後は秋田市内の結婚式場に勤務します。その傍ら写真も撮り続けており、20歳で本格的なカメラを購入してからは、SNSでカメラ仲間が増え、撮影の幅も広がっていきました。
カメラマンとして活動するきっかけになったのは、2021年に知人から依頼されたお子さんの七五三撮影。「大切な記念写真を、実績のない私に任せてもらって良いのか…」。躊躇するkonamiさんでしたが、「こなちゃんなら絶対に大丈夫!」と依頼者さんは自信たっぷり。
その言葉通り無事に撮影を終え、レタッチ(編集)作業をしていた夜のこと。パソコンの画面から溢れる笑顔を見ていて、突然涙が溢れてきました。家族の愛、幸福な時間を、自分の写真で表現することができた!と実感し、「私のやりたいことはこれだ!」と強く感じたそうです。
konamiさんはまず、依頼者とカメラマンを繋ぐ出張撮影のマッチングサイトに応募。見事合格し、2022年春から本格的に出張カメラマンとしての活動を開始しました。その後口コミが広がり、現在はウェディングプランナーを辞め、週の半分はフリーカメラマン、残りは会社員という生活をしています。
konamiさんの写真が笑顔でいっぱいになる理由
konamiさんの写真の特徴は、とにかく笑顔!大人も子どもも、「楽しい!幸せ!」を全開にした、無防備な表情をしています。その裏にあるのは、撮影前のヒアリング。定型的なアンケートと違い、ウェディングプランナー時代の経験を元に、1人1人に合わせた質問をして、撮影に対する想いを聞いています。「人見知りで、カメラを向けられると笑顔になれません」「子どもがイヤイヤ期です」。
メールで何度もやり取りし、konamiさんの思いを伝えることで小さな不安も取り除き、しっかり信頼関係ができた状態で撮影当日を迎えます。
例えば、「肌寒い季節だけど、海で白い半袖シャツで撮りたい!」とご希望のご家族。konamiさんは、男鹿市に許可を取り、水族館GAOでの撮影を提案しました。リラックスした表情をたっぷり撮った後、海に移動して短時間でスタイリッシュな写真を撮影。「家に飾りたい」という一言を聞き、家の雰囲気にあった写真も撮影しました。気持ちに寄り添い、思いを汲んで、200%で応えようとするkonamiさん。そのご家族からは「今後もずっとお願いしたいです!」という言葉のギフトがありました。
子どもの笑顔を引き出せる理由
「初めて子どもが笑っているところを撮ってもらえました!」ご両親から、よく驚きの声が上がるkonamiさんの撮影。
事前ヒアリングで、すっかり打ち解けた状態で当日を迎えるため、お子さんにしてみれば、konamiさんは「お母さんと仲良しのこなちゃん」です。さらに撮影の間、konamiさんは全力で走り、汗だくで遊びます。結果、撮影後も「もっとこなちゃんと遊びたい!」と叫ぶお子さん続出!ご両親も、楽しそうなお子さんを見て幸せそうな表情に。
私にも覚えがありますが、子どもの写真を撮ってもらう時は「笑ってるかな?お願い、笑って〜!」と子どもに気を取られて、自分まで引きつった表情になりがち。「いつも家で見せてくれるような自然な笑顔を撮ってもらえた!」と感動する親御さんの気持ち、とてもよくわかります!
ご依頼方法
撮影依頼は「①お名前 ②撮影ジャンル(ウェディング、ファミリーなど)③撮影希望時期」を書いて、インスタグラムからメッセージを。全国に出張可能です。予約が埋まっていることも多いため、少なくとも1ヶ月以上前のご連絡をおすすめします。価格は33,000円〜(ジャンルによって変動)です。納品される写真はなんと枚数無制限。最低でも70枚以上、小さな表情の変化も大切に扱ってもらえます。
「秋田には撮りたくなるロケーションがたくさんあります!」と話すkonamiさん。大潟村フォトコンテストでは最優秀賞に輝きました。初夏、瑞々しい緑がきらめく菜の花ロードでのウェディングフォト。愛車の前で、お互いの目を見て笑い合うお二人が素敵な一枚です。
動きも言葉もない、写真という媒体は、情報量が少ないはずなのに、konamiさんの写真からは風の感触、笑い声、花の香り、そして幸福感…いろいろなことが伝わってきます。撮影時の気持ちを思い出して元気が出たり、握った手のあたたかさを思い出したり。風景の魅力も、人の魅力も引き出された写真は、きっとかけがえのない1枚になるはずです。
写真提供:konamiさん