今年6月にオープンした、旭川沿いにある小さなパン屋川とパンと。オープン当日から行列ができる話題のお店です。
川沿いの心地良い場所でおいしいパンを
店主の安倍さんは、元々は東京のベーグル専門店で働いていましたが、結婚を機に「子育ては秋田でしたい」と帰郷。3人の子どもを育てながら、県内のお店やイベントなどでアンバイモモコとしてパンを販売し、早々に完売してしまうほど人気を集めていました。
そして今回、満を辞してオープンしたお店が川とパンと。お店の裏には旭川が流れていて、鳥が種を運んできたと言われる樹齢100年近い柿の木や桑の木がある気持ちの良い場所にお店を構えました。店名には、こんなステキな場所でお店を開かせてもらう感謝の気持ち、そして、店名の後にコーヒー、空、ひまわりなど、その人それぞれの好きなものを付け足して、パンと一緒に楽しんでほしいという想いが込められています。
こだわりの材料と時間をかけた発酵がおいしさのヒミツ
川とパンとのパンは、一つひとつがずっしりとしていてモチモチした食感と豊かな香りが特徴です。その香りや食感を作り出すのが、こだわりの材料。秋田県産小麦「銀河のちから」や男鹿の塩など、地元で作られている材料や、北海道産小麦「はるゆたか」や種子島産洗双糖など良質な材料を選んで使っています。
また、ゆっくり発酵させることも美味しさのポイント。低温でゆっくり発酵させることで、パンがもっちりした食感になり美味しくなるそうです。天然のお米由来の酵母を使っているので、焼き立てはもちろん、数日後に焼き直して食べるとより美味しさを感じられますよ。
定番人気のバターロールや季節の食材を取り入れたパンが並ぶ
お店には、定番のぶどうパンやチョコロール、くるみパンなど常時15〜20種類が並び、季節によって旬の野菜や食材を使ったパンも登場します。
おすすめは、連日買いに来るお客様もいるほど人気のバターロール(170円)。小麦の豊かな香りがふんわり漂い、自然な甘さで飽きのこないおいしさです。
生地にスッキリとした強い香りを持つスパイス・カルダモンを練り込んで焼き上げたシナモンロール(240円)は大人の味わい。一口頬張ると、口の中に爽やかな香りがふわーっと広がり鼻腔に抜けていきます。
そのほか、パンと一緒に楽しんでほしい、にかほ市にあるEspresso Aubeのコーヒー(324円)や秋田県産りんご100%のリンゴジュースにっこりんご(162円)も販売。パンのおともにピッタリなファームガーデンたそがれのジャムや、使い心地の良いfuuukeiのカトラリーなども揃っています。
(ファームガーデンたそがれの無花果ジャム604円、木いちごジャム543円)
(fuuukeiのバターナイフ1,320円)
3人の子どもを育てながら、やりたいことも諦めない!
安倍さんは小3、小1、年少の3人のお子さんを育てながら、家事、パンの仕込み、販売まで行うスーパーお母さんでもあります。
営業日は、夜中2時半に起きてパンを焼き、子どもを学校や幼稚園に送り出して、9時からお店を開け、夕方のお迎えの時間まであっという間。朝は、ご主人が子どもたちの支度を手伝ってくれたり、子どもたちも自分でできることはやってくれるようになったそうです。
「お店を始めてから子どもと過ごす時間が少なくなったので、一緒にいる時は子どもの話をちゃんと聞いて、小さなアクションを見逃さないようにしています。家族みんなが協力してくれて本当に感謝してます」と安倍さん。
目が回るような忙しい日々を送る安倍さんのバイタリティはどこから湧いてくるのでしょうか?と尋ねると、「明日死ぬかもしれないから、やりたいことがあればやろうと思って生きてるんです。ここぞという時は、スイッチが入って別人みたいになるんですよ」と笑って話してくれました。
心地良い空気の流れるこの場所で、川とパンとの物語は始まったばかり。大切な人と一緒に食べたくなる、心も体も満たされるパンをぜひ味わってみてくださいね♡お昼過ぎには品薄になってしまうことも多いので、早めの来店がおすすめですよ!
※価格は全て税込。
DATA
【川とパンと】
秋田市千秋中島町1-17
電話番号/070-4281-6810
営業日/火曜・木曜
営業時間/9:00〜15:00(パンが売切でもドリンクはあり)
駐車場/2台
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