例年ならお出かけが増える時期。でも今年の12月は、ゆっくりと過ごす方も多いのでは? そんな「おうち時間」にクリスマスの飾りを手作りして楽しんではいかがでしょう。
「育てた綿に触れて欲しい!」と手作り綿を使ったクリスマス飾りのワークショップを毎年開催している石川真由美さんに、今年の作品を見せていただきました!
作り方はこちらの動画で☆
丁寧で確かな手つきの作業は見てるだけで癒され、天然のふわふわな綿に触れると心があたたまるのが不思議。
使用した材料と道具はこちら★
●材料
ストーブ、テーブル用:黒画用紙/ミニキャンドル(電池式)/黒ワイヤー
背景:レンガ模様・窓用の青いマスキングテープ/レンガ模様の裏に貼る壁紙シート
その他:ミニサンタ/コットン/赤い実・松・イヌツゲなど
●使う道具
ハサミ/カッター/ドット糊/定規/カッターマット/1㎝幅の黒マスキングテープ/1㎜幅の黒マスキングテープ/ニス/刷毛/ラジオペンチ
石川さんは、秋田で綿を作って5年!
13年前から布ナプキンを作って販売してきた石川さん。女性の体に良いものを…と活動してきたのに、実は原料のコットンに多量の農薬が使われていることを知り悩んだのがきっかけでした。
「背景にある海外の児童労働を知ってますます衝撃を受けてオーガニックコットンを使うようになりましたが、流通も大事だけれど全てを自分で作るということを味わってみたくて。5年前から秋田市の自宅で綿作りを実験し始めました」
しかし、どれだけ手間をかけても製品に使えるだけの量に収穫は満たず、綿が糸になり布になるまで2年がかりという現実。
「であれば、いま着ている服はどれだけの手を経てこんなに安いのか。結局、誰かの苦労がどこかで搾取されている。頭ではわかっていたけれど身をもって体感すると本当に胸が痛み、改めて物は消費するだけでなく大切に大切に使おうと思いました」
「身の回りのものはできるだけ自作する」がモットー
一度手を付けると本質まで「とことん」掘り下げてしまう性格は子供時代から。
「物心ついた頃にはペンケースからマフラー、クッションなど必需品を手作りするのが当たり前。独身時代は自分の服を、子供が生まれると娘の服はスパッツなども含めて9割は手作り。既製品を使っても『ここがこうだったらいいのに』と考えてしまい、そうなると納得いくまで考えて作ってしまう。下の子が生まれた時は上の子のPTAでおんぶ紐のバッテンが恥ずかしくて何かいいものはないかと考え、普段着の上に着るものを開発しました」
その『おんぶ用上着』は、お母さんたちの間で大評判となり実用新案登録を果たした上、県の発明展一般の部で発明協会県支部奨励賞を受賞します。
綿作りを通して教育の場とも関わるように
昨年は大曲農業高校太田分校の畑で生徒さんたちと綿作りをし、金足農業高校の生徒さんたちとは糸にする工程を学びあっています。
「道具さえあれば自分の手で何でも作れるということを若い人たちに知ってほしくて活動しています」
「頭の中の想像でしかなかったものが形になると人は楽しいんです。それで自由になれる部分がある。失敗を重ねると作業が丁寧になり、技術が上がっていく。すると自己肯定感が高まって生きることが楽しくなる。丁寧な仕事は周りを癒します。心がこもったモノに人は癒されるんです。自分の手を動かし、試行錯誤を重ねながら自由に創造的に生きていく楽しみを伝えたい」と石川さん。
そんな石川さんからクリスマスボックスの作り方を直に教わりたい方や天然の綿に触れてみたい方は下記ワークショップへぜひ!
◎12/18(金)開催
「コットンボールのクリスマスボックスの作り方」
参加費/2.000円 (要予約)※綿の種のプレゼント付き
場所/秋田良品市庭ごえん(秋田市保戸野通町)
時間/10:00~16:00
連絡先/018-853-9372(ごえん)