お部屋に花や好きなものを飾り、眺めていると自然と心が和みます。そんな、毎日の暮らしに彩りとアクセントを添える雑貨に出会えるのが、潟上市の「TRETÅR(トレートール)」。オーナーで、インテリア雑貨クリエイターのKoSaJike(こさじけ)さんこと伊藤里美さんの作品が並びます。
壁一面にドライフラワーのスワッグや壁掛け
かわいらしい山小屋風のお店。何人か入るといっぱいになる店内は、ディスプレイのアイディアが詰まった、心地よい空間になっています。古いものが好きな伊藤さんが選ぶいすやトランクなどのアンティークに、ドライフラワーのスワッグのほか、壁掛けや鍋敷きなどの雑貨が自然になじんでいます。素材には、海岸で集めた流木や自家製のハーブなども。新しい木材などは、年月を経たように見えるエイジング加工をしていて、全体的に落ち着いた色調で統一されています。「自然の色味を生かして、生活空間になじむよう心掛けています。周りを引き立てる名脇役のイメージ」と、伊藤さん。
見せ方や飾る方法を提案
もともと雑貨のハンドメイド作家の活動をしていた伊藤さん。作品は主にイベント出展で販売していました。イベントだとスペースが限られるなどの制約がありました。加えて、お客さまから「どうやって飾ったらいいの?」と聞かれることが多かったそう。「お部屋に飾るものが多く、実際のイメージが分かるように見せたいと思い、実店舗を持つことを考えるようになりました」といいます。店舗の土台と建物は大工さんにお願いしましたが、塗装や内装は家族とDIYで手掛け、イメージ通りのお店に仕上げました。
地元に活気を取り戻したい
店名のTRETÅRは、スウェーデンの言葉で「3杯目のおかわり」という意味。「コーヒーを何杯もおかわりするくらい、長居したくなるような場所にしたい」という思いを込めました。店舗は伊藤さんのご実家の敷地内にあり、伊藤さんは秋田市から通っています。お店を実家にしたのは理由があります。以前と比べて、お店がなくなったりにぎわいが減ったりと、地元が寂しくなっていくのに心を痛めていたそう。「少しでも地元に活気を取り戻したい」と、故郷で開店することにしました。
おうち時間が増えたせいか、最近は「自分でつくってみたい、という人が増えていると感じます」と伊藤さん。そこで、作品という「モノ」だけでなく「さまざまな体験」を提供しようと「nico. nico VILLAGE(ニコニコビレッジ)」というイベントをハンドメイド仲間と立ち上げました。ハンドメイドだけでなく、ジャンルにこだわらずワークショップや講座を開いていく予定。「知りたい、やってみたいという気持ちを満たすお手伝いをしていきたい」と思っています。
伊藤さんの作品はさりげないけれどおしゃれで、日々の暮らしを明るくしてくれます。インスタグラムの写真もいつもステキで、気分が上がります。お店でお気に入りを探すのもよし、イベントに参加して自分で作るのもまたよしです。自分だけのスペースを彩る雑貨を手に入れてみませんか?
DATA
【流木とドライフラワー ガーデン雑貨のお店 TRETÅR】
潟上市天王字上の台43-8
電話/070-8434-8339
メール/tretar2020@gmail.com
instagram
(お電話よりメールの方がスムーズにご対応できます)
営業日時:毎月変則で週1~2日、11:00~15:00オープン(天候により臨時休業することがあります。詳細はインスタグラムでお知らせします。3月以降に営業時間変更の予定。)
2月の営業日:17、21、25、27日
駐車場 3台(満車の場合は近くをご案内しますので、お声がけください)