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増田町に「逢彩」という名の新しいカタチのお土産屋さんがオープン!

7月オープンしたお土産屋さん

横手市増田町の中七日通りに、7月8日新しく「お土産処 逢彩(あいさい)」がオープンしました。オープン初日は、稲庭うどんの伝統製法である「手綯い」の実演などがあり、大勢のお客さんが訪れていました。お店のテーマは“ワクワクドキドキ”。さてどんなお店なのでしょう…。

この逢彩は、店主の升川さんがもともと着物や古着の倉庫だった場所を店舗改装したことを機に、経営コンサルタントの樋渡さんと協働で作り上げたそうです。増田にお土産屋さんが少ないと感じたこともあり、ターゲットは観光客。オープンしてからお店には、特に女性の観光客や地域の方が多いんだとか。
店内は商品が見やすくまとまり、開放的な雰囲気があります。地元のお土産品の他に着物の端切れや小物があり、ある一角の着物端切れコーナーでは1つひとつ柄が違うので夢中になって見てしまいます。奥には内蔵もあり、運が良ければ見せてもらえることもあるかもしれません。
私が取材に伺った時は、女性のお客様が商品を手に取り隣の人と何やら会話していました。「ほら見て。すてきね」「これはなにかしら」「この生地いいわね」「私はこっちがいいわ」と皆さん楽しそうでした。思わず誰かに話しかけたくなるたくさんの商品と空間で、まさにテーマである“ワクワクドキドキ”です!!

(写真提供:逢彩)

事業者が挑戦できるお店

逢彩の大きな特徴は、事業者がそれぞれ試験的に企画・販売できることです。商品のディスプレイ、販売、そして時には店員にもなり直接お店でお客さんとやりとりもします。
事業者は、稲庭うどん「しゅんぞう堂」、生花店「Fleuriste de lapin」、衣料品「J&G company」です。こうやって売りたい、どうしたらお客さんが手に取り購入してもらえるのか などの思いを、逢彩では自ら実践できるのです!! お客さんの反応を生で感じられるのが、事業者さんの喜びだそうです。事業者が日々挑戦しながら、みんなでお店をつくる新しいカタチのお土産屋さんです。
9月18日の敬老の日に向けてコラボ商品も考案中です。お楽しみに🎵

いいものを長く大切に着てほしい

逢彩の事業者の一つ「J&G company」代表の後藤かおるさんは、素材にこだわった衣料品を販売しています。オリジナルシャツは肌刺激が少ない素材なので肌の弱い方にもおすすめで、なめらかな肌触りは一度触れたら虜になるほど。シンプルで流行に左右されず、ずっと楽しめるデザインです。
以前、縫製工場で生産管理・品質管理など衣服にかかわる仕事をしていたことから、「いつかオリジナルブランドをつくりたい」という夢を描いてきました。その後いくつかの仕事を経て、5年前に現在の会社を立ち上げました。昨年11月からオリジナル商品の開発を行い、現在は逢彩や、秋田県内のイベントへの出店、電話やFAXなどの直接販売を行っています。実は現在、ブランド名を考案中。今後がますます楽しみです。
後藤さんが洋服をつくるとき、必ず大切にするテーマがあります。それは“家族”です。頑張る力、理想、親しみ、ほっと気持ちが和らぐこと…そのテーマを胸に、これからもいいものをつくっていきたいとお話ししてくれました。

新しい挑戦ができる場所。思いをカタチに…

後藤さんは、経営コンサルタントの樋渡さんとの出会いがきっかけで逢彩に出店するようになり、自分で試す・周囲の生の反応を見る・感じることでさまざまな発見に繋がっているそうです。プライスカードの文字の大きさや、お客様の反応から新たな作品を考えるなど、今まで考えたことのなかったことが分かっていく楽しさがあるそうです。今後は、売り方について周囲の意見をもらいながらじっくり考えたいとおっしゃっていました。
「まずは秋田の人に着てほしい」「いい素材のものをずっと長く愛用してほしい」。後藤さんの素材に対する温かい思いは、今後さまざまな洋服にカタチを変えて商品となっていきます。


左:無地ロングシャツ ネイビー 3,900円(税込)
※ブラックもあります


ボーダーシャツ 大人・子どもサイズ 各5,900円(税込)
※カラーにつきましてはお問い合わせください

【逢彩】
秋田県横手市増田町増田七日町155
営業時間:10:00~16:00
逢彩フェイスブック

【J&G company】
秋田県湯沢市千石町3丁目2‐32 1‐B
TEL:080‐6015‐1973
FAX:0183‐56‐6198
※逢彩でも購入できますが、電話やFAXなどの直接販売も可能です。

キーワード

秋田県内エリア

Writer

増永洋子

増永洋子

東京都出身。現在は湯沢市在住。「地域の方たちが、季節をかみしめるように楽しんでいる」それが東北の暮らしの魅力のひとつです。山菜リュック、母さんの花柄ファッション、農帽、漬物、寒天料理に山菜…。秋田に来て好きになった物は数えきれないほどあります。「東北のくらし」を私なりに楽しんでいきたいです。

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