コッペパンが好きです。プレーンなパンにあんこやジャム類を挟んだだけのシンプルさが、飽きがこなくていいのです。そんなコッペパンに独自のバリエーションを加えた専門店が全国各地に増えており、いよいよ秋田市にも初のコッペパン専門店がオープンしました。休日には1,000個を売り上げるというコッペパンの魅力について、伺ってきました。
焼き色を付けずに、もっちり仕上げ
「ハチトニ製パン」は、地元のプロバスケットボールチーム「ノーザンハピネッツ」がプロデュース。店名の「ハチトニ」は、ハピネッツに数字を当てた「82」が「八十二(はちとうに)」と読めることからきています。まず目を引くのは、店頭に並んだコッペパンがまっ白なことです。スタッフさんによるとこの白さには理由があって、焼き色を付けないように調整して中の水分を閉じ込めているのだそう。オーブンで焼き上げたパンパンの状態からしばらく休ませると、少ししわが寄ったふんわりもっちり食感になります。
「おやつこっぺ」「お惣菜こっぺ」が約30種
大きく分けておやつこっぺとお惣菜こっぺがあり、常時約30種から選べます。おやつこっぺは中身にもこだわって、あんは「松永製餡」(秋田市)のもの、ホイップクリームや塩ミルククリーム、カスタードクリームなどは自家製を使用しています。お惣菜こっぺの特長は、一つで食事になるほどのボリュームです。コロッケはどーんと2つ、野菜や焼きそばなど麺類もはみ出すほど入っていて、ずっしりとした重みがあります。お惣菜こっぺはレギュラーサイズ(約12.5センチ)のみ、おやつこっぺはレギュラーサイズとスモールサイズ(約9センチ)を選べます。
トッピング追加でオリジナルの味も
テイクアウトのみの営業で、お惣菜こっぺは店頭に並んでいるものから選び、おやつこっぺはその場でフィリングを塗ってもらいます。50円であんや自家製ホイップクリームなどのトッピングを追加できるので、お好みに合わせたオリジナルのコッペパンが楽しめます。現在は検温、手指消毒を行い、密になるのを避けるため一度に入店できる人数を7人までに制限しています。
街のにぎわいづくりにも一役
飲食店の経験がありパン屋さんを切り盛りするのは初めてという、店長の栗田裕章さん。「小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢のご来店があります。お客さまとふれあう仕事なので、ダイレクトに反応があるのが楽しいですね」と、手ごたえを感じています。現在は通常営業だけでも大忙しですが、今後はハピネッツの試合会場への出店も考えているとのこと。「将来的には秋田駅東口周辺の、街の盛り上げに一役買えたらいいなと思っています」と話してくれました。
最後に、お店の人気商品をご紹介!
「ハチトニ製パン」の入っているノーザンゲートスクエアには体育館があり、ハピネッツの選手が練習をしている様子が見られることも。保育園や病院、公園にも隣接していて、子どもたちの遊ぶ声が聞こえてきます。お店ができることで、新しい人の流れが生まれているのを感じました。