忙しい日々の中、お気に入りの食器で癒される。そんな丁寧な暮らしに憧れるあなたへ!使うたび心華やぐガラス作品が並ぶ Glass Studio VETRO(グラススタジオヴェトロ)をご紹介します。
住宅街を抜け、緑鮮やかな田んぼの間をしばらく走ると、ヴェトロの看板が見えてきます。林の間にぽつんと建つ建物の扉を開けると、目に飛び込んで来るのは色とりどりのガラス作品たち。全てがガラス作家、小松聡一さんの手で生み出されたものです。
Twitterフォロワー3.2万人、Instagramフォロワー1.1万人の人気ガラス作家
小松さんは、ヴェネチアをはじめ各地の工房で経験を積んだ叩き上げのガラス職人。2006年にヴェトロを設立してからの活躍は秋田に留まらず、県外にも多くのファンを作るほど。東京、大阪、名古屋などで開かれる個展には、SNSの告知のみにも関わらずたくさんの人が訪れ、作品は完売してしまいます。
頭で思い描くものを形にすることの難しさに苦しみながらも、「うまくできた!」と思った作品ばかりを作ることはせず、常に新しいものを思いつく限り作り続ける、と話す小松さん。そのせいか、作風の多様さに驚かれることもしばしば。四季の移ろいが感じられる工房で、自然から着想を得ることもあるそう。そんな人気の作家さんなのに、とても気さくなお人柄。お子さんの話をする時なんかは、目尻がとろとろに下がってしまいます。
日常に映える作品
そんな小松さんの作品の魅力は、鮮やかな色彩。見惚れてしまうほど芸術性が高いのに、作品への想いをお聞きすると「使いやすい、お手入れしやすいことを重視しています」という意外な答えが。
確かに、そう言われてからギャラリーを見回すと、流れるような美しいかたちながらも、無駄な凹凸や部品がなく、するりと洗いやすそう。真剣に作品と向き合う反面、使う方にもしっかり寄り添いたいという、小松さんらしさが表れているようです。
リピーターが多い理由
こんな素敵な食器が家にあったら、扉のないオープンな棚に「見せる収納」をしよう。ほこりがかぶる暇なんてないくらい、毎日使おう。食卓も気持ちも、きっと華やぐだろうなあ、と小松さんの作品を使う日常を想像しただけで、なんだかわくわくしてきます。
実際、リピーターさんも多いそうで、嬉しかったエピソードをお聞きした時に、小松さんが少し照れながら話してくださったのは、大きな個展や注目された仕事ではなく、ある男の子の話でした。その子が小学生の頃から使い続けているコップを、県外の進学先にも持って行ってくれたこと。成人してから、帰省の際に欠けてしまったコップの替えを買いにきてくれたこと。日常の中で手にしていると、気持ちが少しだけまるくなるようなやさしい光が、小松さんのガラスには宿っている気がします。
自分だけの作品を作ることができる
お店にある作品を購入するだけでなく、自分に合った作品をオーダーできることも、長く使いたくなる魅力のひとつです。オーダーと言っても難しいことはなく、店内を見て回って「もう少し小ぶりなサイズがいいな」「濃い色のものがほしいな」など、イメージを小松さんに伝えるだけ。お気に入りのものができるよう、相談に乗ってもらえます。
また、お母さんにおすすめなのは「ガラスの足型」。実は私も息子が赤ちゃんだった頃、ここで足型を作ってもらいました。それから12年経ちますが、ガラスなのでもちろん色あせることもなく、立体なので手の平におさまる大きさを実感できて、見るたび愛しい気持ちが湧き上がる宝物です。
人気アニメ「いとしのムーコ」の舞台
実はヴェトロは、アニメ化された漫画「いとしのムーコ」の舞台。ムーコちゃんは看板犬を引退していますが、大好きな小松さんとはいつも一緒。運が良ければ会えるかも?
小松さんの作品は、使う人に寄り添う作品。「人と会って、話す」「画面ではなく、実物の作品を見てもらう」ことを大切にしています。心癒される作品を見に、ぜひ足を運んでみてください!
DATA
【Glass Studio VETRO(グラススタジオヴェトロ)】
住所/秋田市太平八田寺野92-11
SHOP営業日/毎週火曜・土曜
営業時間/11:00~15:00 (時間短縮営業)
※吹きガラス体験はコロナのためお休み中ですが、状況を見ながら再開できるよう準備中です
駐車場/あり
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<お問い合わせ>
TEL/018-838-333
受付時間/10:00 ~ 18:00
定休日/木曜
E-Mail/glassvetro@yahoo.co.jp