ドライフラワーを飾れるスワッグフレームや木製の鉢カバー、一点もののカッティングボードなど。熊地洋佑さん、梨紗さん夫婦による「Orange County wood works(オレンジカウンティ ウッドワークス)」は、秋田杉などの県産材を生かした雑貨づくりに取り組んでいます。
知り合いからの依頼がきっかけ
子どものころからものづくりを得意にし、現場仕事を経験してきた洋佑さん。2020年に知人の依頼でテレビボードを作ったのをきっかけに、梨紗さんとともに木工品を手掛けるようになりました。作品をSNSにアップしていたところ、園芸用品店からの注文が入るなど、仕事の幅を少しずつ広げてきました。現在はネット販売と委託販売、イベント出店が活動の中心です。
一方、梨紗さんはもともとハンドメイドの経験があり、得意の水彩画を生かした文具やアクセサリーなどを販売してきました。これまでの経験やPCのスキルを生かして、自分たちのロゴや商品タグのデザインのほか、SNSでの広告などを幅広く担当。雑貨については、洋佑さんとアイディアを出し合ってデザインと制作を行っています。
細かいオーダーにも対応可能
これまでに、鉢カバーやフレーム類、カッティングボード、アクセサリーなどを商品化。すべて素材選びからデザイン、カッティング、仕上げまでを2人で行っています。このため、細かいサイズのオーダーにも対応できるそう。「作り手としては、こんなものがほしい、と具体的なイメージを伝えてもらったほうが作りやすいです。お客さんのイメージ通りに出来上がった時のやりがいも大きいですね」と洋佑さん。注文に応じて、額縁や家具も制作しています。
ものづくりでも地産地消を
お二人に共通する思いが、ものづくりでの地産地消を行うということ。秋田の木材を使ってオリジナルの雑貨を作ることで、自然豊かな秋田の魅力を県内外に発信できると考えています。ブランドが本格的に始動したのは2021年9月とまだ日は浅いですが、Instagramでの発信やイベントへの出店などを積極的に行っています。「実際に見て触って木の重みや風合いを実感してもらいたい。今はなかなか難しいですが、できれば対面での販売が理想です」と梨紗さんは話します。
ロゴにデザインされた太陽のように、普段の暮らしを明るくしてくれて、長く使える木工品の数々。クリスマスプレゼントにもよさそうです。お二人のこれからの活動が楽しみです。
※価格は全て税込です。