こんにちは、整理収納アドバイザーの畠山彩です。気づけば今年も大掃除シーズン!「ただでさえ忙しいのに、大掃除かあ‥」と憂鬱な方も多いのではないでしょうか。そこで!一緒に頑張らないお片付け計画を考えてみましょう!
まずは確認!片付けと掃除の違い
時々「彩さんのおうちは綺麗」と言われることがありますが、声を大にして言います。
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私、掃除は苦手です!
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実は私の仕事は「整理収納」であり「掃除」とは別なのです!(だから掃除が苦手でいいかと言うと、そういうわけでもないと思いますが)
整理収納と掃除の違い
整理:要るモノと要らないモノを分類し、要らないモノを取り除くこと
収納:要るモノを、取り出しやすく収めること
掃除:ゴミや汚れがない綺麗な状態を維持すること
つまり、整理収納は「掃除」の前段階。効率よく家を綺麗にするには、整理→収納→掃除の順で作業することが基本です。
片付けてから大掃除…?
じゃあ大掃除の前に、まずは整理から始めよう!…もちろん、それができれば1番良いですが、年末の忙しい時期。人によっては、「片付け→掃除」のフルコースが難しい場合もあるかもしれません。
ちなみに、私がお片付けサポートに行って、クライアント様と2人で整理収納作業をするのにかかる平均時間がこちらです。
・玄関や洗面所は1〜2時間。
・クローゼットは2〜3時間。
・キッチンや子供部屋だと、5〜6時間。
人によって前後しますが、基本的にモノの量が多ければ多いほど、時間がかかります。たった1日でお片付けから掃除までをこなすのはものすごく大変です!モノの量が多い場合は特に、数日間時間を確保しましょう!
整理は焦らずに
片付けの現場を何度も経験しているからこそ思うのは、焦って片付けなくても大丈夫ということです。
整理は、自分に向き合う作業でもあります。焦ると、「じゃんじゃん捨てちゃえ!」とハイになったり、要らないものも手放せなかったり、納得いく判断ができないこともあります。また、手放す時にモノに対して「今までありがとう」と言える余裕があると、片付け後の生活でモノを増やしすぎないことにも繋がります。
あなたはどっち?
さて、ここまで読んで、あなたはどちらに当てはまりますか?
・「年末はゆっくり過ごして、片付けは余裕のある時に」という方→①へ進む
・「日々忙しくしてるから、年末年始が片付けチャンスなんです!」という方→②へ進む
①のタイプは年単位でお片付け計画を
年末に時間を取れないあなたは、大掃除の時期には、言葉通り掃除だけをしましょう。大掃除の目的は「新しい年を、すっきり迎える」こと。玄関や水回り、冷蔵庫や窓など、よく目に付く場所を磨き上げれば、気持ちも明るくなるはず!
一方、気になる場所は年間計画を立てて整理収納に取り組みましょう!
実は、私も整理収納アドバイザーの資格を勉強を始めた年は、約1年かけて家中の整理収納を見直しました。当時は、服を今の2倍以上持っていたし、使っていない調理器具が台所の棚を占拠していました。徐々に自分の価値基準が明確になることで、初めは時間がかかっていた「要る、要らない」の選択も、すばやくできるようになりました。
年間計画を立てるコツ
ぜひ2022年の手帳には、「この月は〇〇を片付ける!」と書き込んでいって欲しいのですが、どこから始めるかは以下を参考にしてみてください。
・収納に収まりきらないモノが部屋の床に置いてある→まずは押し入れや物置の中から始めて収納場所を確保する
・お片付けスイッチが入らず、つい後回しタイプ→モチベーションを上げるためリビングなどの目に見える場所から。
・日々とにかく時間がない!→「要る、要らない」の判断に慣れるため、主観が混じらず「使っている、使っていない」の事実のみで判断できるモノが多い、洗面所やパントリーから。引き出し1段など、狭い範囲から始めるのがおすすめです。
②のタイプは「要るモノと要らないモノ」を分けるコツを意識して
年末に整理をする方は、次の3つのことを意識してみてください。
・今年それ、使った?
「要るか、要らないか」でモノを分けるのはとても難しいです。それを今年1年の間で1度も使っていないモノと1年の間に使ったモノで分けると途端に判断が簡単に!
・「いつか使う」のいつかって?
「まだ使える」「いつか使うかも」という理由だけでモノを保管しておくと、家の中にモノが溢れる原因になりかねません。どうしても手放したくない場合は、具体的な使うシーンを想定して使う数だけ、使う場所の近くに収納しましょう。
・「要らない」=「捨てなければいけない」ではない
「捨てなければいけない」と思うと、判断力が鈍ります。手放したくないモノは、一定期間を空けて見直す・使える場所に移動して使いやすく収納・思い出として保管のどれかに分類して、使っているモノとは区別して収納してください。
また、売る・寄付する・リサイクルなど、「捨てる」以外の手放し方を何パターンか持っておくこともモノを減らすコツです。
お片付けのヒントは見つかったでしょうか?笑顔で新しい年を迎えられるよう、頑張らないお片付けで年末を乗り切りましょう!