お店の前を通りかかるとコーヒーの良い香りがふんわりと。秋田市手形にお店をかまえる「niru cafe(にるかふぇ)」をご紹介します。
「キッチンカー」から始まるストーリー
niru cafeは、2022年3月、スパイスカレーとオリジナル焙煎コーヒーをメインとした「キッチンカー(ニルカー)」をOPEN。スタートは秋田市山王にあるお知り合いのオフィスの敷地を借りたそうです。
その1ヶ月後の2022年4月、元々仕込み用で使用していた場所をオーナーさんご自身でリフォームし、店舗としてOPEN。現在は平日が店舗、土日はニルカーと大忙し!ニルカーは、ブラウブリッツ秋田の試合時はじめ、様々なイベントがあれば都度出没している、とのこと。出没場所やお店の開店時間はInstagramでお知らせしています。
作り手の優しさが詰まっている「こだわりのメニュー」
メニューは基本3種類。オーナーさんこだわりのスパイスを使った「オレンジチキンカレー(650円)」、横手市十文字町のご実家で家族と一緒に作る味噌をふんだんに使い、玉ねぎとスパイスのみ、そしてグルテンフリーでアレルギー体質の方も食べられる「自家製味噌のキーマ(650円)」、どちらにしようか悩んだ時にどちらも食べられる「あいがけスパイスカレー(850円)」。
スパイスカレーって辛そう…とイメージする方も多いかと思いますが、意外や意外。カレーは甘口しか食べられない私の概念を覆すくらい、優しい味のカレーでびっくり。オーナーの貴志(きし)さんに聞いてみると「普段癖の強いスパイスは使っていなく、辛味調整できるよう”あとがけ”になっています」とのこと。確かにカレーは激辛好きな人もいれば、甘口が好きな人と様々。自分で調整できるのは非常にありがたいですね。
食材は全てお付き合いのある方から仕入れする「地域密着」に特化しているniru cafe。仕入内容によっては限定で「個性の強いパンチの効いたカレー」も出しているそう。限定メニューはInstagramに掲載することもあれば、お店に行かなきゃわからないことも!私もワクワクしながらInstagramの更新を毎日チェックしております。
そしてもう一つ、こだわりの「自家焙煎コーヒー」。以前は秋田市茨島にある「麻布珈琲店」で働いていた貴志さん。7年間学んだ知識を活かし、選び抜いた豆とエスプレッソマシーンで作るコーヒーは香りから違います。貴志さんは「是非食後に「アメリカーノ」を味わって欲しい」とニッコリ。また、沖縄・波照間産の黒糖とniru cafeオリジナルコーヒー豆を組み合わせた「波照間産黒糖ミルク」も黒糖とコーヒーの組み合わせがこんなに合うとは!という驚きが。ぜひお店で体験してみてください。
ニルカーとお店「両方」を出したかった理由とは?
4人のお子さんを持ち、現在も育児に奮闘しながら、ニルカーと店舗をOPENさせた貴志さん。なぜそこまで頑張れるのかを伺うと「昔からコーヒーとスパイスカレーなど、マリアージュして楽しむのが大好きだったんです。でも、小さい子供を連れながら辛いものやコーヒーをゆっくり味わう、ということは難しいと長年感じていました。」お子さんが大きくなり、娘さんの病気や自分の体調不良をきっかけに、本格的にスパイス料理を作り始めたそう。
そんな毎日の中「行っている暇が無い分、こちらがどこへでも行き、同じような思いをしているお母さんへどこでも暖かい出来立ての料理やコーヒーを提供し、喜んでくれたらいいな」という想いが強くなり、テイクアウトできて場所を選ばず、ゆっくりスパイスカレーとコーヒーを味わってもらえるニルカーをOPEN。そしてもう一つ「子供たちの目の届くところでお店を開きたい」想いもあり、自宅近辺で店舗もOPENさせたとのこと。行動力に驚かされましたが、その原動力となったのは「長年貯めていた想い」と「周りの人の協力があったから」とお話ししていました。
カレーとコーヒーの知識だけでなく、「ベビーフードインストラクター」の資格を所有している貴志さん。今後は親子で楽しめる「お子さん向けのメニュー開発」や、「イタリア産直輸入のエスプレッソマシーン導入」「お子さん向けに店舗内改装」も考えているそう。
貴志さんの夢はまだ始まったばかり。学生さんや若い人だけではなく、近所のお母さんや通りがかったおばあちゃんなど、みんなに笑顔になってほしい。貴志さんの優しい人柄が溢れているスパイスカレーとコーヒーをぜひ一度堪能してみてはいかがでしょうか。
※価格は全て税込です。
※6月より容器の値上がりの為テイクアウトは店内料金に30円+になりました。
DATA
【niru cafe】
秋田県秋田市手形からみでん3−74
営業時間/10:00-16:00(テイクアウトは11:00–14:30)
定休日/毎週木曜日、不定休あり
instagram(予約・ニルカー出店依頼等お問い合わせはDMへ)