食欲の秋ですね!皆さんの好きな秋の味覚はなんですか?私はやっぱり、ほくほく甘ーいお芋や栗!特に秋田が誇る日本一大きな栗、西明寺栗は秋のお楽しみです。そんな西明寺栗をたっぷり使ったスイーツのテイクアウト店、thread chestnut(スレッドチェスナット、通称いとくり)が秋田市雄和にオープンしました。店主の糸井ミユキさんは西明寺栗の生産農家。農家直営だからこそ提供できる、贅沢に西明寺栗を使ったスイーツをご紹介します。
蒸したてをその場でぱくり!モチモチ生地のおまんじゅう
くりぃ〜もは、西明寺栗と秋田県産さつまいもでできた、通称「いとこ餡」がたっぷり詰まったおまんじゅう。餡の豊かな味わいと、ほんのり甘い生地との相性が抜群です。お店で蒸したての生地は、これでもかと言うほどモッチモチ!驚いたのは、生地を捏ねるのも伸ばすのも、栗や芋を潰すのも、全ての工程を手作業で行っていること。「大切に育てた栗をおいしく食べてもらいたい」「食べた人の笑顔が見たい」という想いで、丁寧に作っているそうです。
おまんじゅうにはトッピングがおすすめ
くりぃ〜も単品でもおいしいのですが、ぜひおすすめしたいのは、アイスや甘露煮のトッピングをプラスすること。
最大量の栗を入れたという栗あいすは、よくある「栗風味」とは全く違って、栗そのものの濃厚な味。栗のつぶつぶ食感も楽しい逸品です。少し柔らかくなったアイスとおまんじゅうを絡めて食べると、本当にしあわせになります…♡
着色も漂白もしていない甘露煮は、栗本来の糖度を生かした自然な甘さ。少し茶色がかった、和栗の素朴な色合いも可愛らしいです。料理にも使いやすいので「おこわにはこの甘露煮じゃないと!」と、何度も甘露煮単品で購入していく方もいらっしゃるそうです。甘露煮とアイスの相性も最高なので、おすすめメニューは断然「全部のせ」です!
栗の廃棄をなくしたい!
「桃栗三年、柿八年」ということわざ通り、栗は収穫までとても時間がかかります。しかし西明寺栗というブランド故に、傷が付いたり形が歪だったりすると、市販することは難しく、手塩にかけて育てた栗が廃棄になってしまうことも。市販されているものと味は同じ、B級品をスイーツとして加工することで廃棄をなくし、西明寺栗の美味しさをより多くの人に知ってもらいたいという想いから、いとくりはスタートしました。
元々卸売りしかしていなかった栗を、2020年にまずは焼き栗として小売りを始めた糸井さん。約2年かけて何度も試作を重ね、現在のくりぃ~もや栗あいすが誕生しました。そして2022年7月、自宅を改装したお店をついにオープンさせることができました。
私がいとくりを知ったのも、秋田市の雑貨店アロマの庭で販売されていた焼き栗がきっかけでした。焼き栗というとなんだか渋いイメージですが、かわいいお店の一角におしゃれなパッケージに入った栗が置いてあり、物珍しさから購入したんです。家で食べて、そのおいしさに感動!大きくて甘くて、手が止まらずに次から次へと食べてしまいました。ここまでおいしいのは、1か月近く低温貯蔵させ、栗本来の甘みを最大限に引き出しているからだそうです。今年もまたあの焼き栗の季節がやってくると思うと、わくわくします!
栗の最盛期にはお楽しみいっぱい!
西明寺栗の早生種は10月初旬頃、晩生種は10月中旬頃が最盛期。栗の収穫時期によりますが、いとくりでは10月25日頃から焼きたての栗を販売予定です。栗を焼く様子や、栗の選別作業がお店の前で見られるのもこの季節ならでは。また、10月20日頃から1週間ほど、生栗の盛り放題イベントも開催予定!生栗を確実に手に入れたい方は、予約も受付中です。(予約は公式LINEから)
西明寺栗の生産農家であり店主の糸井ミユキさんは、NPO法人 秋田育さぽ ドリームエンジェルの代表でもあります。親子遠足やリユース会「0円ぐるり」などの活動で、糸井さんをご存知の方も多いかもしれません。ドリームエンジェルもいとくりも、絹の糸のように人を繫ぎたいという想いは一緒です。糸井さんの笑顔ににっこり、おまんじゅうを頬張ってほっこりできるいとくりに、ぜひ足を運んでみてください。
DATA
【thread chestnut(スレッドチェスナット)】
住所/秋田市雄和田草川太田38-1
電話/018-886-3718
営業日/木・金・土 11時〜16時
駐車場/あり
支払方法/現金・PayPay・au Pay