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〈大館市〉自分らしく羽ばたいて。女性向けブランド「aiile(エイル)」誕生!

「30代になって、どんな服を着たらいいのか分からなくなってしまった」「仕事や子育てに追われて、気づいたらもう何年も自分の服を買っていない」…そんな悩みを抱えている女性は、多いのではないでしょうか。ライフスタイルや体型が少しずつ変化しても、誰しも「自分に似合う服をキレイに着こなしたい」という気持ちを持っているはず。そんな女性を応援する素敵なブランドが今年9月、大館に誕生! どんな女性でも着られる、着心地が良くてオシャレな服がコンセプトの女性向けブランドaiile(エイル)」をご紹介します。

(中央がaiileを立ち上げた加藤祥子さん。ブランドのイメージモデル(右・左上・左下)は、フリーアナウンサーの相場詩織さん)

ファッション名門校で、最先端の服飾を学ぶ

aiileを立ち上げたのは、もうすぐ出産を迎える加藤祥子(しょうこ)さん(2022年10月末時点)。縫製工場を営む旦那様と一緒にオリジナルブランドを企画し、今年9月にプレデビュー。現在は、来春の本格デビューに向けて準備を進めています。

埼玉県出身の加藤さんは、子どもの頃から服飾に興味があり、服飾の授業を選択できる高校に通いました。卒業後はファッション専門スクール・エスモードジャポンに進学し、本格的に服飾の技術を習得。本校がパリにあるエスモードは、世界で活躍するデザイナーやパタンナー(洋服のデザインから型紙を作る人)を輩出するファッション界の超名門校です。その日本校で学んだ加藤さんは、卒業後、企画販売をはじめとする服飾業界のさまざまな仕事を経験し、なんと、AKBグループのスタイリストをしていたこともあるのだそう!

友人の紹介で旦那様と出会い、結婚、そして秋田県へ

(現在はaiileの企画・販売、全体のディレクションを行っている加藤さん)

父親が大館市比内町出身だった加藤さんにとって、「おばあちゃん家」がある秋田県はもともとなじみのある土地でした。旦那様は大仙市出身で、これまた秋田県に縁がありました。東京で出会い、結婚した加藤さん夫婦ですが、旦那様が大館市にある縫製工場を継ぐことになり、夫婦で移住を決断。旦那様が先に移住し、加藤さんは2017年に大館に移住しました。

きっかけは、テレビ出演とアパレル会社のプロジェクト

(縫製工場の自動裁断機。コンピュータから送られる裁断データを元に、自動で生地を裁断します)

オリジナルブランド立ち上げには、素敵なエピソードがありました。「実は私たち、2017年にTV番組『新婚さんいらっしゃい!』に出たんです。司会が桂文枝さんの頃でした。最後の記念撮影のあと、文枝さんが『縫製工場やってるんなら、絶対、オリジナルブランドやったらいいよ』って言ってくださったんです」。その時、「自分の経歴を生かせるし、やってみたいな」と加藤さんの中に夢が芽生えました。

その夢が具体的に動き出すきっかけとなったのは「CRAHUG(クラハグ)プロジェクト」でした。ファッション通販サイト「オンワードクローゼット」を展開するアパレル会社が、全国の工場とタッグを組んで、工場でオリジナル商品を直販する仕組みをつくるというプロジェクトで、日本の職人たちの技術と精神を未来へつなぐことを目的にしています。「CRAHUGのおかげで、東京から遠い場所にいて自分たちだけではできない部分をバックアップしてもらいながら、ブランド立ち上げを現実化することができました」と加藤さんは話します。

身体を美しく魅せるワンピース。マタニティウェアにも◯

(イメージモデルの相場詩織さんは、「頑張る女性を応援したい」というコンセプトにぴったりの人物像)

aiileの魅力は、着心地の良さ女性らしいエレガントなデザイン。ワンピースとして着るだけでなく、ボタンを外してニットなどの上に羽織ることもでき、オールシーズンOK。気軽なお出かけにも、ハレの日の装いにも、1枚でさまざまな着こなしを楽しむことができます。シワになりにくく、家で洗えるのも嬉しいポイント。袖口にメンズシャツの仕様を取り入れ、ストレッチ素材を使用しているため、ボタンを閉めたまま袖まくりできるという配慮も。

(体型の隠したい部分をうまく隠し、女性らしいシルエットを引き立たせてくれます。裾のラインがとってもエレガント)

ふわっとしたデザインなので、マタニティウェアとしても着られます。「結婚する・しないも、子どもを産む・産まないもそれぞれの自由。マタニティ期間は人生のごく一時期で、それだけのためにマタニティウェアを買うことに抵抗があったのと、ザ・妊婦というテイストの服は好きじゃないなと思っていました。マタニティ期間もそうでない期間も、どんな女性でも、着られる服を作りたい、と考えたんです」と、加藤さん。

職人の技術の高さを全国に伝えたい

(職人さんには40年以上の経歴を持つ人も。若い人も頑張っていて、楽しく仕事をしています)

工場の職人さんが作る製品を初めて見たとき、加藤さんはその技術の高さに感動したそうです。「針目が細かくてとても丁寧で、縫い目がきれいなんです。すごいものを作っているのに全国にあまり知られていないし、職人さんたちもすごいものを作っているという自覚がない。もったいないな、全国に広めたいな、と思ったんです」。今、縫製業界は職人の数が減ってきていますが、aiileを通じて「秋田に面白い会社がある」と興味を持ってもらい、若い職人さんが増えたらいいなという思いもあるのだそう。

好きな服を着て、前向きな気持ちで羽ばたいて!

aiileは、フランス語で羽を意味する「aile」に「i」を一つプラスした造語です。「i」を2つ重ねることで、2枚の翼で羽ばたいてほしいという思いを込めました。また、声援を意味する「エール」と同じ響きを持つことから、頑張る女性を応援したいという願いも込めたネーミングです。

「子育てや仕事に追われて忙しいと、服がどうでもよくなってしまう時があります。でも、ちゃんとメイクしてお気に入りの服を着ると、ポジティブな気持ちになれると思うんです」と加藤さんは言います。キレイでいたいと願う全ての女性を応援するため、確かな技術で丁寧に手作りするaiileの服。今は、オンワードクローゼットまたは自社サイトでの販売が中心ですが、いずれは契約店舗での販売やイベント出店なども考えているのだそう。あなたが羽ばたけるお気に入りの一枚を、aiileで見つけてみませんか?

DATA

【aiile(エイル)】
大館市山館田尻182番地
TEL/0186-59-5096
ECサイト
オンワードクローゼット
Instagram

キーワード

秋田県内エリア

Writer

Makiko

Makiko

有限会社無明舎出版勤務を経て、フリーライターとして、雑誌、フリーペーパー、WEBなどの記事を執筆。秋田県大館市在住。秋田県北を中心に、秋田の観光・食・子育て・話題のスポット・スポーツなどについて発信しています。 mama plan(ママプラン)所属
https://mamaplanodate.net/information/

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