TOP

暮らし

<五城目>手にするたび、ほっこり。夫婦で丁寧につくる革もの「すずなり」

気づけば2022年も残り1週間。新しい年に使い始めるお財布を探している方必見!五城目にある革もの屋、すずなりのお財布は、革製品初心者でもお手入れしやすく、革好きな方からは一目置かれるこだわりのお品です。

五城目商店街の一角にある、ガラス張りの格子がレトロな建物。覗いてみると、鞄や財布がお行儀よく並んでいます。美しい字体で店名の書かれた引き戸をカラカラと開けると、人の良さそうなふたつの笑顔がお出迎えしてくれました。

夫婦で営む革もの屋

お店を営んでいるのは秋田市出身のご夫妻、小松田靖之さんと裕美子さん。靖之さんは高校卒業後、岩手でサラリーマンをしていましたが、2011年の震災をきっかけに故郷で暮らしたいという思いが強くなり、26歳で帰秋。18歳の頃から作り続けていた革製品のネット販売を始めます。その頃、会社員として働いていた裕美子さんと出会いました。2020年、元々靴屋さんだった建物をセルフリノベーションして、実店舗としてのすずなりがオープン。裕美子さんは2021年に勤めていた会社を退職し、現在の夫婦二人体制となりました。

夫婦だからできること

アイデアがどんどん膨らむタイプの靖之さんと、使う人の目線に立ち、靖之さんの相談に乗る裕美子さん。このご夫婦、本当に仲が良いんです。
靖之さん「裕美子さんに、何回も『かわいいかな?』って聞きながらデザインします」
裕美子さん「作りたいもの、やりたいことがあるやっちゃんに、思い切りやらせてあげたいんです」
お互いが信頼し合って、支え合う姿が本当に素敵。見ているだけでなぜかあたたかい気持ちになるすずなりの商品は、おふたりだからこそ作ることができるのだと納得です。

新作はすずなりらしさが全開!

2022年9月〜10月は店舗営業をお休みして、すずなりらしい作品をつくることに向き合いました。2022年以前の商品のうち、半数以上は現在店頭に並べていないそうです。黒がメインで、都会的なデザインから変わり、今季の新作は山吹色、灰色、茜色の3色がメインで、自然体なイメージ。「どこか土臭くてどこか上品」と靖之さんが話すこの雰囲気は、細部にこだわることで表現されています。

例えば、ぽってりしたフォルムを出すには、革の厚みがポイント。縫い代を薄く調整することでこの曲線を作り出しています。
また、すずなりの財布はステッチがほぼ見えません。一般的な既製品は、薄い革で紙の芯を挟んで縫い合わせていますが、すずなりでは、革の質感をより楽しめるように、芯を入れず厚い革1枚で作っています。見た目が可愛らしいだけでなく、手に持つとしっくり馴染み、柔らかいんです。
真鍮製のイタリアンホックには、槌目(つちめ)仕上げを取り入れています。ひとつひとつハンマーで叩いて打痕(だこん)模様を施すことで、より表情豊かになりました。細かい場所まで、手間を惜しまず愛情深く作られていることが伝わって来ます。

財布のサイズは2種類

ミニマム財布は7.7cm×11.0cmの手のひらに収まる可愛らしいサイズです。お札は二つ折りで収納します。電子決済をよく利用する方にもぴったりです。
長財布は9.5cm×18.5cm。お札を折らずに入れられるサイズです。仕分け用の仕切りが2枚ついてきて、自由に使えるのも嬉しいポイント。

(ミニマム財布 11,440円)

(長財布 22,550円)

革の良さってどんなところ?

靖之さんが見せてくれたのは、一枚の大きな革。「場所によってこんなに色が違うんです。一枚一枚、しわの入り方も違うから、同じ型の商品でもひとつひとつ表情が違います」。すずなりの商品との出会いは一期一会。経年変化で更に持ち主らしさが出て来ます。オイルが抜けにくい製法で作られた革を使用しているので、私のような初心者でも安心して使うことができそうです。

(使用しているのはイタリア製の牛革。左側が頭、右側がお尻側

(質感を均一に加工する方法もありますが、あえて革の質感を活かして作っています)

イベント出展やワークショップ

2022年は、県内外からイベント出展やワークショップの依頼があったそうです。特に印象的だったのは、9月に秋田市の文化創造館で行われたイベント「あそびのはじまり」。大人の凝り固まった概念を取り払ってくれる、子どもの自由な発想や感性に刺激をもらったそうです。

(店内には財布以外にも、様々なアイテムが)

これから、挑戦したいこと

靖之さんから「いずれは、狩猟免許を取りたいんです」という意外な言葉が。食用として育てられた三種町の馬から、廃棄されるはずの革を使って財布を作った経験もあるそうで、もっと深く、革と丁寧に向き合いたいという想いが伝わってきました。

(ひとつひとつの工程が丁寧)

作品への想いを、とても優しい表情で語るおふたり。たくさんの人に買ってもらうためではなく、手に取ってくれたひとりひとりに喜んでもらおうとして作られていることがわかります。
ご縁がすずなりになりそうな縁起のよいお財布をチェックしに、そして素敵な小松田さんご夫婦に会いに、ぜひお店に足を運んでみてください!

※価格は全て税込です。


DATA

【すずなり】
住所/南秋田郡五城目町上町52
営業日/金・土・日
営業時間/10:00~17:00
駐車場/有(店舗向かい)
電話/080-5556-5007
E-mail/suzunari.akita@gmail.com

ホームページ
Instagram
Facebook

キーワード

秋田県内エリア

Writer

畠山彩

畠山彩

整理収納アドバイザーとして講座、講演、お片づけサポート等で活動中。 汚部屋暮らしから片付けのプロになった「めんどくさい」が口癖の2児の母。 時短、楽ちんな暮らしで、年間100冊本を読むおうち時間を実践。チャイルドコーチングの資格も保有。
https://mottoakita.com

関連記事

“活動すること”を押し付けない。不登校児の優しい居場所「トーキョーコーヒー秋田」

“活動すること”を押し付けない。不登校児の優しい居場所「トーキョーコーヒー秋田」

<五城目>手にするたび、ほっこり。夫婦で丁寧につくる革もの「すずなり」

<五城目>手にするたび、ほっこり。夫婦で丁寧につくる革もの「すずなり」

〈大館市〉自分らしく羽ばたいて。女性向けブランド「aiile(エイル)」誕生!

〈大館市〉自分らしく羽ばたいて。女性向けブランド「aiile(エイル)」誕生!

〈秋田市〉カラダのコリと古い感情を流し、ゆるんでスッキリ♪「チャンティカ」

〈秋田市〉カラダのコリと古い感情を流し、ゆるんでスッキリ♪「チャンティカ」

〈秋田市〉1本の糸から生まれる幸せ。「アキタコットンクラブ」で編み物の体験を。

〈秋田市〉1本の糸から生まれる幸せ。「アキタコットンクラブ」で編み物の体験を。

〈秋田市〉大切なお客様と作りあげた「irutoco」、ここが私のいるとこ

〈秋田市〉大切なお客様と作りあげた「irutoco」、ここが私のいるとこ