秋田県産の米粉や卵を使ったグルテンフリーのお菓子工房「グルテンフリー専門 OKURU（おくる）」が、2023年2月、潟上市にオープンしました。店舗を持たないオンライン販売のスタイルで、着実に顧客ファンを増やしている大注目の工房です。

オンラインで毎月一度のカートオープン

OKURUのお菓子は、Instagramで注文を受けてから作る完全予約販売制。月ごとに内容が変わるグルテンフリーの焼き菓子セット（8〜9点／3,500円前後）を、毎月一度のオンライン販売にて数量限定で発送しています。

工房には一切小麦を持ち込まず、グルテンフリーの商品のみを作っています。小麦の代わりに使用するのは、米どころ秋田で作られたあきたこまちの米粉。あきたこまちならではの豊かな風味と焼菓子によって変わる食感、優しい口当たりが特徴です。保存料・防腐剤など余計な物は入れず、素材の味を楽しめるのもポイント。

大切なのは、箱を開けた時のワクワク感♡

驚かされるのが、そのバラエティーあふれる商品ラインナップ。実はここに、工房を立ち上げた伊藤さんのこだわりが。

2歳のお子さんに小麦アレルギーがあることが発覚し、グルテンフリーの商品を探していた伊藤さん。とあることに気づきました。

「市販のグルテンフリーの商品を見つけた時に、うれしいけれど、ワクワクはしなかったんです。お菓子を食べさせたいなと思っても、たくさんの種類から選べるわけではなく、クッキーで選べるのは1種類だけ。麺を選ぶにも1種類しかない。とにかく選択肢が少ないんです」。

だからOKURUでは、箱を開けた時にたくさん並ぶお菓子を見て「わあ」と笑顔になって欲しい、「どれから食べようかな」と選ぶワクワクを感じてほしい、そんなふうに考えています。グルテンフリーという選択肢、お菓子を選ぶ楽しさをOKURU（贈る）。屋号にはそんな想いが込められています。

バラエティ豊かなときめくお菓子たち

お客様から特に人気が高いのは、ほろほろのメイプルクッキー、サクサクのココナッツ・ムラング、しっとり感ある抹茶パウンド。男鹿の塩がアクセントになっているショコラフィナンシェもすぐに売り切れる人気者。それぞれ食感が違って楽しいラインナップです。

手のひらサイズのガトーショコラは、グルテンフリーだけでなくギルトフリー（罪悪感なく食べられる）。小麦粉はもちろんバター、生クリームも不使用でヘルシーなのに、しっとりとした口当たりと濃厚な味わいです。

母の日、ホワイトデーなど、行事ごとのギフト商品も販売しています。ギフトは、不定期でクレタS秋田オーパ店での販売も。シックなのに特別感あるパッケージがとにかく素敵！

グルテンフリーだっておいしい！みんなで食べるからうれしい！

「初めて小麦の代わりに米粉を使ってお菓子を焼いてみた時、小麦に劣らずおいしいことに驚きました」と伊藤さん。小麦でないとお菓子が作れないなんてことはないと感じました。

そしてグルテンフリーは、おいしいだけでなく腸内改善・肌質改善にもおすすめ。小麦に含まれるグルテンは腸への負担が高いため、摂取量を減らすだけで体調への効果が期待できるそうです。

「だからこそ、アレルギー関係なく多くの人に知ってもらいたいんです。自分自身の身体を想うのはもちろん、贈り物をする際に『贈る相手を想うお菓子』としても利用してもらえたら」。伊藤さんは、選択肢が増えることで、相手のことを想う気持ちが増え、広がってほしい。そんな風に考えながらお菓子を焼いています。

「みんなで同じものを食べて、おいしいねって言っている我が子を見ていたい」「一緒に食べるおいしさ、楽しさ、うれしさを、他の家庭にも届けたい」。そんな想いが、商品1つ1つ、パッケージの1つ1つに宿っているOKURUのお菓子。今後も、秋田の旬の果物や漬物などを使ったお菓子を計画中です。「秋田は、米粉をはじめ誇るべき食材がとても豊か。届けたいお菓子がたくさんあって追いつかない！」と伊藤さん。アレルギーがあってもなくても選びたい！OKURUのこれからのメニュー展開が楽しみですね。