秋田市旭北にひっそりと佇む花屋さん「小野装花店（おのそうかてん）」。店主の小野 舞子さんは、老舗のお花屋さんで働いてきた経験を活かし、今までにない「店舗を持たないスタイル」で、お花のアレンジメントやクリスマスリース作りのワークショップイベント、飲食店やカフェでスペースを借り、出張お花屋さんとして8年営業してきました。この度ご縁があり、今の物件を紹介していただき、2023年4月にアトリエをOPENしました。

きれいなお花がさらに映えるアイテムがいっぱいの店内

お店は生花、ドライフラワー、プリザーブドフラワー（すべて予約制）だけではなく、オイルを調合したアロマスプレーやフラワーアレンジメントに使える花器や小物などを取り扱っており、イベント出張が無い日や日曜日は10時～17時までオープンしています。

「贈る相手の方と贈り主の方のイメージや好きなものをお聞きし、用途に合わせお花を選んでいます。おすすめはオーダーメイドのフラワーギフトです」脇役の小花やグリーンには、ご自宅がある由利本荘市の畑で育てたハーブや野草を使っています。「秋田の大地で育った、エネルギーあふれる植物たちをみなさんに楽しんでほしい」と店主の小野さん。

お庭でたくさんのお花や野菜を育てていた祖母と父親の影響で、小さい頃から植物が身近な存在に。道端で見つけたミントやお花をむしっては挿木して、増やそうとしたりする子供だったそう。

以前と同じく、ワークショップやイベントに出店しながら、お店を営業中。「綺麗なものやかわいいもの、素敵なことや楽しい話題でいっぱいの場所にしたいです」とにっこり。お花だけではなく、周りの方たちを笑顔にしてくれる小野さんのお人柄もまた、お店の人気の理由のひとつです。

店内に入ると、真っ先にかわいいスタッフさんがお出迎え♪

小野さんの相棒「チャッピー」ちゃんは、どーんと構え、来店したお客さんへの愛想もばっちり！夜遅くまで作業する日があるため、心強い相棒がほしいなと思っていた小野さんの心の支えになっています。

自身で花屋をはじめたのも相棒（動物）がきっかけ。ウサギを飼い始めた頃、秋田市内のお花屋さんに勤めていた小野さん。勤務中に体調を崩し入院した時「こんな子を一人ぼっちにしてしまって」との思いから、”動物を眺めながら家で花束を作って届ける仕事がしたい”という気持ちが強くなり、そのまま独立。

「花屋」ではなく「装花店」

なぜ「花屋」ではなく「装花店」なのかと伺うと、「結婚式場などのお花を装飾することを、”会場装花”と言います。以前、秋田市内の結婚式場の専属フローリストを数年間経験し、その日々がとても幸せで楽しかったです。特別な日にコサージュや髪飾り、お花を身に着けて装うことや、花嫁さんがブーケを持つことで本人の魅力をさらに引き出したり、より幸せで嬉しい出来事を呼び寄せてくれるのではないかな、という想いから「装花店」と名付けました。」小野さんは幸せを運んでくれそうな自分の屋号をとても気に入っているそうです。

お茶やレンタルスペースも

お店は「花喫茶M（@hana.kissam)」さんとコラボ中。日曜日は店内でコーヒーやカフェオレをいただくこともできます。 趣深い店内で、かわいらしいお花とわんこと過ごしながらいただくコーヒーもまた格別で、癒しの空間になっちゃいます♪

店内は和室部屋をレンタルスペースとして貸し出しも可能。小野さんご自身も含めいろんな職種の方がここでワークショップや勉強を行ったり、ご友人とのトークを楽しんでいるそう♪

どこか懐かしく感じる店内に、お花と、コーヒーとわんこ。どれも女子がときめくキーワードがてんこもりの小野装花店。
これからもどんどん素敵なもので店内が溢れそうです。