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【ちょこっと手みやげ♪シリーズ】小林菓子舗のさくら餅とうぐいす餅

秋田もいよいよ桜前線がやってきましたね!そんな季節、花より団子の皆さんに今回ご紹介したいのが、秋田市土崎で長く愛されている老舗、小林菓子舗です。「ここのさくら餅を食べたらほかのは食べられない」という声をキャッチしたので、さっそく行ってきました!

土崎港曳山まつりで知られる土崎・本町通り沿いにある小林菓子舗は、創業明治32年。現在は、この道30年以上の4代目ご主人・小林英眞さんが、代々受け継がれた味と伝統を守り続けています。

桜の葉・皮・餡の柔らかさが三位一体のさくら餅

こちらのさくら餅(1個100円)は、桜の葉を柔らかい歯触りになるまでよく煮ることが4代目のこだわりの一つ。先代から引き継いだ配合の皮は、季節や天候によって水分量を調製しているため、絶妙のもちもち感に仕上がっています。餡のやさしい甘味と葉のほどよい塩味、そして柔らかい食感がクセになる一品です。

また、もう一つ4代目から始めたことが、注文を受けてから餡を皮と葉で包むこと。包んでから時間をおくと、皮と餡の糖度の違いで浸透圧が作用し、皮に水分が出てしまうとか。包みたてのおいしさはその日限りです。

つるんと柔らかい求肥とたっぷりのうぐいすきな粉が小林流

さくら餅と並ぶ春の定番が、うぐいす餅(1個120円)です。白玉粉で柔らかく練り上げた求肥のつるんとしたなめらかさは、餅とはひと味違うおいしさ。薄い求肥の中にはたっぷりのこし餡が入っていて、青大豆でできたうぐいすきな粉はまぶすだけでなく、これまたたっぷりとかけられています。
さくら餅・うぐいす餅ともに、店頭のみの販売となります。

伝統を守りながらも独自の探求を

「私は、ラジコンが趣味だったり幼少期には機械を分解するのが好きだったりと、実は理系なんです」と話す4代目ご主人の英眞さんは、かつて菓子職人として、旧総理府青少年国際交流事業で海外研修に行った経験をお持ちです。

素材にこだわって添加物は極力使用せず、先代から受け継いだ配合は門外不出と伝統は守りつつも、お菓子の種類や材料に合わせて砂糖の種類を変えるなど、独自の味の探求も怠りません。


「お菓子は平和な時にしかないものなので、皆さんの心のやすらぎのために役割を果たしていると思うとうれしいですね」と英眞さん。


(店頭には昭和初期から使われているお菓子の型が。厨房にも、民俗文化財と言っていいほどの貴重な道具が数多く残っています)

さくら餅とうぐいす餅は春季限定商品ですが、販売を始めるのはなんと1月からだそうです。和菓子の世界も季節先取りなんですね!毎年ゴールデンウィーク頃で販売終了するとのことなので、老舗の春の味を楽しみたい方はお早めに!

※価格はすべて税別

【小林菓子舗】
秋田市土崎中央5-6-25
電話番号/018-845-1630
営業時間/月〜土曜8:30〜19:00、日曜・祝日9:00〜18:00
定休日/1月1日、7月22日ほか不定休
駐車場/なし
小林菓子舗ホームページ

キーワード

秋田県内エリア

Writer

熊谷 清香

熊谷 清香

地元タウン誌や広告代理店勤務を経て、フリーランスで企画・編集・取材・インタビュー・ライティング等をしています。中高生の母。秋田市出身。

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