2024年の夏に、大仙市の花火通り商店街のすぐ近くにオープンしたよりみちは、暑い時期はかき氷、寒い時期はたい焼きが楽しめるお店です。「昔から地域にあるお店が好きだった」と話す店主の佐々木美子さん。子どもから年配の方まで気軽に寄れるお店が目標です。

「こんにちは。いらっしゃいませ」ドアを開けると美子さんの心地よい声が店内に響きます。カウンター５席、テーブル５席のお店は元はお茶屋さんだったそう。リノベーションしていますが、どこかレトロな雰囲気も漂います。

起業のタイミングは突然に

「いつかお店をやってみたい！」と思っていた美子さん。大曲駅のすぐ近くにあった物件との出会いもあり、お店について本格的に考えるようになりました。当時は看護師として働いていましたが、小さな子どもと過ごす時間を大事にしたい！自分のペースで仕事をしたい！と起業を決意。商工会が主催した大曲創業塾に参加し、具体的なイメージを膨らませました。飲食店の経験はなく、試行錯誤しながらの営業ですが、家族や周りの人に支えられています。忙しい時は実家の両親が来てくれて、お店の手伝いをしてくれることもあるそう。

たい焼きと言えばやっぱりあんこ

メニューは定番のつぶあんとクリームの他に限定メニューもあります。使用するつぶあんはあんこ好きな美子さんがおいしいと感じた「あんこ職人キノアン(木下製餡)」の昔ながらの製法で作ったもの。ザラメを使用しているので、きりっとした甘さが特徴。もっちりとした生地と相性抜群です。惣菜系のたい焼きもあるので甘いものが苦手な人でも楽しめます。

暑い時期はかき氷のお店に

暑い季節(5月頃～９月頃)はたい焼きをお休みして、かき氷を販売します。昔ながらのシロップもありますが、ここでしか食べられないかき氷をご紹介。自家製の杏仁豆腐と、すももシロップを使った「すもも杏仁」は人気№１のかき氷です。「大好きな杏仁豆腐と、すももを合わせたら美味しそう」と試作を重ねてたどりついた自信作。

他にもさっぱりしたチョコミントや和風の黒ごまきなこなど、ひと手間かけたかき氷があります。

少しづつでも自分のペースで

「今はまだ子どもが小さいので営業時間も短いのですが、ゆくゆくは学校帰りの学生さんによりみちしてもらえるお店にしたい」と話す美子さん。少し時間はかかるかもしれませんが、自分のペースで続けていきます。

ちょっとよりみちした先に何か楽しいことが待っている。大曲駅からすぐ近くです。皆さんもぜひ、よりみちしてみませんか。