あっという間に過ぎちゃう秋田の夏。今年は夏休みが短縮されたりと、例年よりも短く感じられそう…。そんな中でも夏を思いっきり楽しみたい!そんな方におすすめしたいのが、羽後町にあるカフェ&民宿の「阿専(あせん)」です。
育ててくれた地域のために。歴史ある建物をカフェ&民宿に
標高約300mの山々に囲まれた小さな集落、羽後町田代地区。舞踏家・土方巽が写真集「鎌鼬」の撮影を行った事でも知られるこの地の一角に、阿専があります。
緑と田んぼの中で圧倒的な存在感を放つ建物は、140年以上前に建てられたという登録有形文化財。もともとは、オーナーの阿部英之さんのご実家だったそう。
「秋田市で会社員をしていましたが、ずっと実家のことが気がかりでした。当初は壊すことを考えたのですが、設計士の友人に相談したり、地域の人とも話をしていく中で、いろんな方の愛着が詰まったこの建物を守りながら、自分自身を育ててくれたこの集落を残していきたいと思うようになったんです。」
そんな阿部さんの想いからリノベーションが始まり、カフェを併設した民宿として2018年にオープンしました。
喧騒とかけ離れた心安らぐカフェ
エントランスを抜けると、かつては馬小屋だったというカフェスペースが広がります。ここでは窓からの美しい景色を眺めながら、ランチやカフェメニューを楽しむことができます。
聞こえてくるのは風の音や虫の音という、都会の喧騒とはかけ離れた空間。そこにいるだけで、ゆっくりと心がほぐれていくような気持ちになれます。
ランチメニューには、キーマカレーや、オムライス、ガレットなどが日替わりで登場します。飲みやすさを重視して豆を厳選したというコーヒーや、阿部さん手作りの週替わりケーキも人気です。ランチやケーキは数量限定なので、予約がおすすめです。
(この日のメニューは、キーマカレー。この春採れたぜんまいも)
古民家ならではの魅力たっぷりな民宿スペース
そしてカフェを奥に進むと、宿泊者専用のスペースがあります。天井を見上げると、太く立派な梁が。代々受け継がれてきた調度品がそこかしこにディスプレイされ、古民家ならではの趣きが漂います。
民宿の利用は1日1組限定。だから宿泊スペースは全て貸し切りでのびのび使えます。コロナ対策を考えても安心ですね。
部屋はふすまでつながる和室が3つあり、2つを寝室スペースとして、1つを食事スペースとして利用できます。囲むようにある縁側もとっても気持ちの良いおすすめの場所。庭を眺めながらお茶をしたり、窓を全開にして昼寝をしたりと、いろんな使い方で楽しめます。
(10畳の部屋が二間続きの広々とした寝室スペース /写真提供:阿専)
コンロなどの用具や食材を持ち込めば庭でバーベキューを楽しむことも可能。また、毎年6月下旬〜7月中旬頃まではホタルが飛び交う姿を見ることができるそう。
すぐそばに流れる小川で遊んだり、時期が合えば阿部さんの畑の収穫体験もできます。ほかにも夏は虫とり、冬はそり遊びなどなど、自然を満喫しながら思いっきり遊べちゃいます!
ストレスから解放される癒しとくつろぎの宿
民宿は素泊まりが基本ですが、食事も希望に応じてプラスできます。朝ごはんは自家菜園のオーガニック野菜や山菜をたっぷり使った和食を。夜ご飯は季節の野菜・山菜のお鍋や岩魚の炭火焼き、おにぎりといったメニューを味わえます。
「日常だけど、日常じゃない雰囲気を楽しんでもらえたらと思っています。静かな空間で、日頃の仕事や家事のストレスを癒していただけたらうれしいです。」と阿部さん。
令和3年2月28日までは、秋田県プレミアム宿泊券&飲食券の利用が可能です。カフェでゆっくり休憩するもよし、貸切滞在で思いっきり自然を楽しむもよし。いろんな楽しみ方ができる阿専で、この夏の思い出を作りませんか!?
【阿専】
秋田県雄勝郡羽後町田代字尼沢140
電話番号/0183-67-2202、080-5843-8099
駐車場/あり
ホームページ
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<カフェ>
営業時間/11:00〜15:00(ラストオーダー14:30)
定休日/木曜・金曜(そのほか臨時休業あり)
<民宿>
定休日/水曜・木曜(そのほか臨時休業あり)
チェックイン/17:00〜20:00
チェックアウト/9:00
宿泊プラン一例/
素泊まり お一人様 5,500円
一泊朝食付き お一人様 7,000円
※小学生以下は各宿泊料金から1,300円引き
※宿泊予約は1週間前まで