9月に入り秋の気配が感じられるようになってきましたね。秋と言えばやっぱり食欲の秋!家で過ごす時間が長くなった今、美味しいものを食べておうち時間を満喫しましょう。
今回ご紹介するのは、ライ麦からおこした自家製酵母と国産小麦、オーガニック食材を使ったパンや焼き菓子をイベントや委託販売で提供しているのらりくらりさん。
のらりくらりの須田さんは、お子さんに食物アレルギーがあったことがきっかけで、食品について調べていくうちに発酵に興味を持ち、パン作りを始めたそうです。ある時、パン作りで使うイーストも自然なもので作れないかと思いたち、独学で学び自家製酵母を作るようになりました。初めは子どものために作り始めたパンや焼き菓子でしたが、周りから販売してほしいとの声が高まり、2018年12月「のらりくらり」として委託販売をスタートしました。
ライ麦からおこした自家製酵母は、毎日味見をして酸味の度合い、呼吸している状態などを確認。発酵は低温で1〜2日かけてゆっくりと。時間をかけることで活動する菌が増え、中はしっとり外は香ばしいパンができあがります。
材料や食材は、須田さんが本当に美味しいと思ったものだけを厳選して使用。秋田県内の農家さんが丹精込めて育てたオーガニック栽培の野菜や果物、きび砂糖、高千穂発酵バターなどを使っています。
(鹿角にある兎澤農園の無農薬いちご。のらりくらりInstagramより)
パンや焼き菓子の味の決め手となる2種類の酵母と10種類ある北海道産小麦は、ベストな配合になるように、作るものに合わせてブレンドし使い分けています。材料1gの差までにこだわり何度も試作を重ね、とことん美味しさを追求する須田さんの情熱には圧倒されます。
(ライ麦パン・ハーフ(450円)のらりくらりInstagramより)
ここまでこだわっているのは、「生きることは食べること」だから。目指しているのは、食べた人がスムーズで自然なエネルギーの吸収と排泄ができるようなパンです。須田さん自身も食生活が変わったおかげで、腸内環境が整えられお通じも改善されたそうですよ。
(のらりくらりInstagramより)
商品のラインアップは季節ごとに変わり、旬の食材を使ったタルティーヌやフォカッチャ、ハード系のカンパーニュやライ麦パン、自家製酵母グラノーラ、クッキーやグリッシーニなどの焼き菓子があります。
中でも人気は、スライスしたパンに旬の具材をたっぷりのせたタルティーヌ。春はさくらんぼ、夏はイチゴやブラックベリー、秋はきのこ、冬は黄金柑(おうごんかん)などが楽しめます。
(のらりくらりInstagramより)
いちごクリームチーズタルティーヌ(450円)は、鹿角の無農薬イチゴとクリームチーズ、国産レモン、有機バニラビーンズなどを使用し、甘酸っぱい味わいが口の中いっぱいに広がります。可愛らしい見た目で、手土産にしても喜ばれそうですね♡
(のらりくらりInstagramより)
能代にあるオオヤマファームの無農薬ズッキーニやナス、オクラなどをトッピングした具沢山な夏野菜のフォカッチャ(350円)。ふわふわもっちりしたフォカッチャは食べ応え抜群!ナンプラーで炒めた八幡平ポークの粗挽きがエスニックな味わいで、お酒のおつまみにもオススメです。
有機オートミールレーズン、クランベリー、クルミなどを自家製酵母を合わせて焼き上げた自家製酵母グラノーラ(600円)。ほんのりと甘みがあり、ヨーグルトと合わせて食べると手軽に栄養を取れるので、忙しい朝にもピッタリ!
3人の子どもを育てるお母さんでもある須田さん。子育てに家事に、パン作りにと忙しい毎日ですが、お客様からの「おいしかったよ!」や「友達にプレゼントしたら喜ばれました!」という声が、パワーの源になっているそうです。
「どうしたらもっと美味しいパンや焼き菓子になるか考えることが楽しい!これからも秋田の農家さんが育てている美味しいものを使って、パンや焼き菓子を届けていきたいです」と話してくれました。
自然のエネルギーがぎゅっと詰まった良質な食材を使って、手間と時間を惜しみなくかけて作られるのらりくらりさんのパンや焼き菓子。こんな時だからこそ、自分の身体の声に耳を傾けて、心も体も喜ぶ、美味しくて栄養たっぷりな食事をとって元気に過ごしましょう!
DATA
【焼き菓子とパン のらりくらり】
販売店/クレタエス 秋田オーパ店(第1・3火曜)、アロマの庭(不定期開催の金曜パンの日)、ダイサンクレタ(第2・4火曜)、五城目朝市plus(毎月1〜2回)
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