朝食に焼き立てのパンが食べられたら…。マルタベーカリー(秋田市)は、そんな願いが叶うお店です。開店は朝6時30分。さまざまな種類のパンが次々と焼き上がるお店の周りは、いつもあたたかい香りが漂っています。
朝に焼きたてのパンを食べる幸せ
ログハウスを思わせる内装のコンパクトな店内には、食パンをはじめ総菜パン、デニッシュ類からスイーツまで、40種ほどがぎっしり並んでいます。幅広い年代に愛されるこのベーカリーのステキなところは、朝6時30分からお店が開いているところ! 「秋田市で一番早く開店するベーカリー」として知られているのです。
週末の朝には行列も
朝はパン食、という方も多いと思いますが、前日買っておいたパンを食べることがほとんどでしょう。店主の鈴木智人さんは「せっかくなら、焼きたてのパンを食べてもらいたい」と思い、オープン当初から開店を早朝にしています。店主の思いが伝わり、今では週末の土曜日には朝食を買い求めるお客さんの列ができるほどに。また、お店は秋田市中心部に向かう幹線道路に面しているので、平日は通勤・通学途中のお客さんが朝食を求めに立ち寄っていきます。
安心・安全で、そしておいしく
「できるだけ地元産の良質な食材を使う」「安心・安全で、そしておいしいものを」というのが、鈴木さんがパンづくりで大切にしていることです。店名の由来となった「丸太食パン」は、白神こだま酵母と太白ごま油を材料に、円筒形の型で焼き上げているのが特長。卵と乳製品を使っていないため、アレルギーのあるお子さんも食べられると好評です。「シンプルな材料ですが、しっとりしていて味もよいのでつくり続けています」と鈴木さん。丸い形には理由があり、角食パンのような角がないため食感が均一になるそう。このほか、コストはかかりますが牛乳は低温殺菌の鈴木牛乳(秋田市)を使用し、野菜や果物も秋田県産を選ぶなど、材料に気を配っています。
鈴木さんがパン職人を志したのは、神奈川県で勤務していた20代の時。初めて食べたバゲット(フランスパン)のおいしさに感動したのがきっかけといいます。東京都内での4年の修業期間を経て出身地の秋田県に戻り、秋田と山形両県のベーカリーで勤務しました。そして2013年、現在地にマルタベーカリーを開店しています。「できれば郊外で、自然に近いところで仕事をしたかった」という希望通り、お店は緑の多い住宅地にあります。
製菓や料理も経験
マルタベーカリーには、パンに加えて焼き菓子やプリンなどのスイーツもあり、すべて鈴木さんが手がけています。バリエーションの豊富なところは、修行時代にパンだけでなく製菓も習ったり、まかないをつくって料理を学んだりした経験が生きています。デニッシュなどの見た目の美しさは、山形で身に付けました。芸術系の大学が近くにあり、デザインに敏感な学生たちと交流して影響を受けたといいます。「おかげで、ただ載せればいいと思っていた具材を、いかに美しく見せるかを考えるようになりました」と、振り返ります。
ベーカリーは、一日のほとんどが立ちっぱなしの作業という大変な仕事でもあります。お店を訪れる子どもたちが喜んでくれたり、「がんばってね」と声を掛けてくれたりすることがやりがいになっているそうです。既成の加工品はできるだけ使わず「イチジクやオレンジなど果物を煮ておく下ごしらえなども、できるだけ自分でやっています」というのには驚きました。時間と手間を惜しまない姿勢が、あたたかいお店の雰囲気とパンの味に反映されていると感じました。
人気商品とオススメをご紹介!
人気NO.1!ミルク棒(180円)
今が旬!いちじくのデニッシュ(280円)
ライターオススメ! オーベルジュサンド(280円)
子どもに人気♩どうぶつパン(280円)
季節ごとに、旬の素材を使ったパンが登場します。たくさんの種類の中から、お気に入りを見つけてください!
※価格は全て税別です。
※現在は、密を避ける為、入店制限をしながら販売させていただいております。ご了承くださいませ。
DATA
【マルタベーカリー】
秋田県秋田市旭川新藤田東町5-4
電話番号/018-834-3830
営業時間/6:30~17:00
定休日/日・月曜
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