秋田市南通亀の町に2019年にオープンした小さなお菓子屋さん「さとう菓子店」。日々の暮らしの中にすっと溶け込むかのような、“いつものお菓子、いつかのお菓子”がさとう菓子店のコンセプトです。
お菓子を通じて人の繋がりができたら
シンプルで素朴なお菓子が揃う、さとう菓子店のお菓子たち。店主の佐藤侑(さとうゆき)さんが願うのは、お菓子を通じて人の繋がりができたらいいなということ。
「お菓子を自分へのご褒美にしたり、誰かへのプレゼントとして選んだりして、ちょっと“幸せ”な気持ちになってくれたら嬉しいですね。日常の中のそんな小さな幸せが繋がるようなお菓子屋さんになりたいと思っています」。
さとう菓子店がオープンしてから、約1年半。リピーターも増え「ワインにもぴったりでした!ごはんの後のおやつにします!」などと報告をしてくださる方の声が何よりも嬉しいのだとか。まさに、ここではお菓子を通じて数々の交流が生まれています。
素材の味を大事に。身近な材料で作るお菓子
入口の引き戸を開けて、半歩ほどにあるカウンターと小さなショーケース。そこに並ぶお菓子は全部で10種類ほど。一人でできる範囲で力まず楽しんでお菓子作りをしている佐藤さん。「特別な材料は使っていないんです。身近にある材料で家庭の延長のようでありながらもお店ならではの味を楽しんでもらえたら。街の駄菓子屋さんのように気軽に立ち寄って、おひとつからでも購入していただくのが理想です」。
年間を通して販売しているスコーンとレモンケーキはもはや、さとう菓子店の重鎮のごとく安定した人気者に。そこに加えて、季節ごとに旬のフルーツなどを取り入れたお菓子もショーケースに並び、選ぶ楽しさも増し増しに!
今の季節のおすすめはリンゴとチョコ!
この冬、特におすすめなのは井川町の真農楽園から直接仕入れている、りんごを使った「りんごとアーモンドのケーキ(440円)」。他にも「ヘーゼルナッツのタルト(500円)」。「フォンダンショコラ(460円)」も。たっぷりと具材が盛り込まれたお得な気分になるお菓子ばかり。
たまたま見つけたビビット物件!
もともと、コーヒーが好きで、東京都内や秋田市内のカフェや喫茶店で働いていた佐藤さん。喫茶店で働いていた時にお菓子作りを担当し、そこでの経験をきっかけにお菓子作りが大好きに。
初めてお客様に提供したお菓子だった”スコーン”は丸から四角に進化して、味にも改良を重ねているとか。「単純にお菓子を作っている時間が好きで、いつかはお菓子屋さんを開きたいなと漠然と思っていた程度でした」。
いつかのために、と不動屋さん巡りをしていた時にたまたま出会ったのが今の物件でした。大家さんのご好意で自由に改装がOK!「ここでならやれる!」と確信し、お店を始めることに。SNSを通じて知った「あくび建築事務所」さんとの出会いもあり、小さいながらも理想の形のお店が出来上がりました。
ほんわかとした佐藤さんと、センス溢れるお店の空間と、素朴なお菓子。ふらっと訪れたくなる女子が多いのがとてもわかります。これからはさらに秋田の食材を使って、旬のものを生かしたお菓子作り、食べた人の記憶に残るお菓子を作っていきたいと語る佐藤さん。甘いもの好きの女子の皆さん、ぜひ、一度お店に訪れてみてください。
DATA
【さとう菓子店】
住所/秋田市南通亀の町10-37
開店日/火水土日
時間/11:00 〜 17:00
電話/018-802-0420
駐車場/2台(お店の三軒先にある白いお家の前 ※一方通行です)