コロナ禍でおうちごはんが当たり前になった今、たまには誰かが作るおいし〜いごはん、食べたくなりますよね!そんな皆さんにオススメなのが、五城目町にある「下タ町醸し室 HOKOBE」の酒粕ランチです。
福禄寿酒造のメーカーズショップ
2018年にオープンしたこちらは、日本酒ブランド「一白水成」で全国的に知られる福禄寿酒造が、“五城目町の風土や文化、発酵文化を発信したい”と立ち上げた交流型カフェ。日本酒各種の購入や飲み比べを楽しむことができます。
これまで県内外から酒蔵を訪れるお客様には、酒蔵見学と日本酒の販売が主な対応でしたが、「このショップの立ち上げ時にいろいろな方と関わる中で、日本酒を入り口として、ここ五城目の風土をもっと知ってもらいたいと思うようになったんです」と話すのは、スタッフの渡邉明子さん。
酒米や仕込み水など、日本酒の原料に地元のものを使った“made in 五城目”のこだわりをはじめ、歴史ある朝市や森山の眺望などの観光情報といった〈まち案内の発信基地〉として、日々お客様と交流を深めています。「以前は観光で来られる方が多かったですが、最近では地元の方もコーヒーを飲みに来てくれるようになったのがうれしいですね」。
丁寧な仕事ぶりが際立つランチ
そんなHIKOBEでいま大注目なのが、毎週火曜のみ提供している唯一のランチメニュー〈酒粕ランチ〉です!「酒粕の良さを知って、漬物や粕汁以外でも日常的に取り入れて欲しい」という想いから、これまでも曜日と数量限定で実施していた酒粕ランチですが、昨年11月よりランチ専属シェフを招いたことで内容がグレードアップ。地元の旬の素材を使った本格的なランチが楽しめると話題を集めています。
取材日のランチは「黒ソイと山うどの酒粕あげだし/1,200円」。黒ソイのあらで取った出汁と肝を合わせた酒粕あんに、黒ソイ、アボカド、豆腐、味の染みた大根の揚げ物、山ウドの茎のきんぴらと葉のおひたしが盛り付けられた一品と、ホンビノス貝とおかひじきのお吸い物、糸かぼちゃの酒粕漬けというメニューでした。お米は自社農場でつくっているあきたこまち米を使用しています。(※撮影時は真鯛を使用)
さっそくいただいてみると、素材本来の味わいや食感の違いを楽める揚げ物と、優しくも深みのある酒粕あんの相性が絶妙で、口にした瞬間うっとりするような美味しさ。「ランチでこんな手の込んだ料理が食べられるの?!」という感動を覚えながら、噛み締めるように味わいました。特に毎日おうちでごはんづくりを頑張っている皆さんには、ぜひ味わって欲しいランチです。
日本中を旅した経験があり、昨年、五城目町へ移住してきた石丸敬将シェフは、「酒粕は栄養価が高くコクのある発酵食品なので、バランスさえ間違わなければ何にでも合わせられるんですよ。自分自身、新たな発見もありますし、酒粕の新しい使い方を提案していければと思っています」と、意気込みを教えてくださいました。ランチメニューはSNSで告知しているのでお見逃しなく!
発酵カフェメニューもいろいろあります
カフェメニューでまず押さえておきたいのが、お酒造りに使用している仕込水で淹れている「仕込水コーヒー/ホット350円」「HIKOBEブレンド by 08coffee /アイス400円」です。福禄寿酒造の仕込み水は、森山の伏流水を水源に持つ中硬水の地下水で、ミネラルをバランスよく含み口当たり優しいのが特徴。コーヒーも口当たりの良さはそのままに、しっかりとした風味を感じられます。
その他のグランドメニューには、「酒米麹だけでつくった甘酒/300円」や「大吟醸酒まんじゅう/150円」「酒粕チーズケーキ/200円」「酒粕アイス/350円」など、日本酒やおつまみでは「3種呑み比べ/800円」「いぶりがっこチーズ&佃煮/300円」のほか、グラス日本酒は「十五代彦兵衛 純米大吟醸/600円」など6種ほど取り揃えています。
さらに、〈季節のドリンク〉として、取材時は「酒粕ベリースムージー」や「酒粕ホットチョコレート/ともに400円」が、〈季節のおつまみ〉には「ばっけ味噌とクリームチーズのクラッカー添え/300円」がラインナップされていました。
身体に良くて優しい味わいの酒粕を存分に満喫してみてくださいね!
※価格は全て税込です。
DATA
【下タ町醸し室(したまちかもしむろ) HIKOBE】
秋田県南秋田郡五城目町下タ町236-2
TEL/018-838-1033
営業時間/平日10:00〜17:00
※土日祝は朝市の日(下一桁に2,5,7,0が付く日)のみ9:00〜13:00に営業
定休日/水曜
駐車場/5〜6台
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