寒くて雪の多い冬、心も身体も疲れて縮こまり気味・・・そんな時は、お気に入りのスイーツで癒されちゃいましょう♡ 今回は、行列のできる人気店「Pâtisserie Lune nacrée(パティスリー リュンナクレ)」をご紹介します。
真珠貝が描かれたオシャレな看板が目印
昨年5月にオープンしたリュンナクレは、大館市の中心部・大町商店街にあるハチ公小径(こみち)にあります。店名は、フランス語のLune(=月)とnacrée(=真珠のような光沢)から「真珠のように光る月」を意味しているのだそう。「月や星空が大好き」と話すオーナーパティシェ・西里栞(にしざとしおり)さんの「月明かりのように、優しく心を包み込むお菓子を作っていきたい」という想いが込められています。
スイーツのラインナップは、インスタグラムでチェック◎
木製ガラス張りの戸を開けて店内に入ると、ふわっと甘い香りに包まれて一気に幸福感アップ! 右手にはケーキやプリンが並ぶ冷蔵ショーケース、左手には焼き菓子がかわいらしくレイアウトされ、どれにしようか迷いながら選ぶのもワクワクする時間です。スイーツのラインナップは日替わりなので、事前にインスタグラムでチェックしてから行くもよし、お店に行ってからじっくり選ぶもよし♪
営業は月・水・土のみ。11時の開店前からお店の前に行列ができて、お昼すぎには売り切れてしまうほど人気を呼んでいるスイーツ。その美味しさの秘訣は、比内地鶏の卵とフレッシュなフルーツにあります。「卵そのものが美味しいから、カスタードクリームもすごく美味しくなるんです。とくにシュークリームやプリンは大人気です」と西里さん。
フルーツはできるだけ地元の旬のものを使い、主に陽気な母さんの店から仕入れているのだそう。他県のフルーツも、産直サイトなどから直接購入しています。みかんを丸ごとケーキに入れたり、いちじくを使ってみたり、新鮮なフルーツの魅力を引き出しつつ他のお店でやっていないことに挑戦しているのも、リュンナクレの人気の理由なのでしょう。
心癒されるスイーツたちをご紹介♪
この日のラインナップは、
比内地鶏卵カスタードのシュークリーム…140円
あきたのこっこプリン…320円
サヴァラン…420円
ガトーショコラ(ゆずのピール入り)…380円
洋酒香るモンブラン…480円
鬼さんショコラ…430円
いちごのタルト…480円
恵方ロール(フルーツ4種入り)…720円
比内地鶏のカスタードクリームを使ったシュークリームがお手頃価格なのは、高校生がお小遣いで買えるくらいの、手の届きやすい値段にしたかったからなのだそう。サヴァランは昔ながらのケーキで、お客様からの「作ってほしい」という声に応えてこの日初めて出してみたところ、あっという間に売り切れてしまったのだとか。
焼き菓子の棚には、日替わりのスコーンの他にガトーショコラ、クッキー、パウンドケーキなどが並んでいました。
自分へのご褒美スイーツを購入!(笑)
甘〜い香りをたくさん吸い込んでこの日は撮影だけで帰り、後日、しっかり並んで自分用のスイーツをゲットしましたよ〜!
ほしぞらショコラは、黄色いマカロンで満月を、金粉で星を表現した同店の目玉ケーキです。濃厚なチョコレートムースの中に入っている甘酸っぱいベリーのジュレがアクセントになっていて、一度食べたらハマる味。丸ごとみかんのロールケーキは、その名のとおり、みかんが丸ごとゴロッと入っています。みずみずしいみかんをたっぷり楽しめる、冬ならではの一品です。そして、比内地鶏の卵を使ったあきたのこっこプリンは、一口食べるとその濃厚さにびっくり&幸せでいっぱいになります。クリームチーズも入っているとのことで、量は少なく見えますが、1個でとても満足度が高くお腹もいっぱいに!
続いて、焼き菓子です。キラキラバニラ、キラキラココアは厚めのクッキーで、サックサクの食感が最高です。ガトーショコラは、ゆずピールとチョコの相性がバツグン! 子どもに人気だったのが、ザクザクとチョコチップが入ったアメリカンサイズの王道チョコチップクッキー。今回は買わなかったのですが、次は比内地鶏のシフォンケーキも食べてみたいなと思いました。
オーダーメイドもOK!
誕生日や記念日のケーキなど、ホールケーキの注文も受け付けています。西里さんが1人で作っているため、時間に余裕を持って1〜2週間前に予約をすると良さそうです。
こちらは、猫が大好きなお客様からのオーダー。フルーツをたくさん盛って、猫型のクッキーを飾ったこのケーキをお客様がインスタグラムにアップしたところ、それを見た方から「このケーキを作って欲しい」という嬉しい注文が入ったのだとか。
シングルマザーになってから、思いきって起業
大館市出身の西里さんは、高校卒業後、東京の製菓専門学校でお菓子作りを学び、その後東京の洋菓子店や埼玉のダイニングバーで働きながら、結婚・出産・離婚を経験。2020年にお子さんを連れて帰郷しました。しばらくは老人ホームの調理パートをしていましたが、「勉強にはなるけれど自分が本当にやりたいことではなく、せっかく学んだことを生かせていない」と感じた西里さんは、自分のお店を持とうと考えるように。
「最初は両親も心配して反対していたし、パートしながら準備をするのは大変でした。でも、商工会議所に相談しながら書類を作って融資の申請をして、市の起業支援補助金をもらい、なんとか形になりました。融資が下りるかどうか、その決定を待つ間が一番不安でした」と一年前を振り返りつつ、「周囲の人の助けをたくさん借りましたが、今、やりたいことが出来ています。シングルマザーだからって、諦めなくてもいいと伝えたい」と話します。
夏になったら、満月の夜に営業して特別なケーキを販売するなど、月にちなんだイベントもしていきたいのだそう。西里さんの作る心を包み込むような優しいスイーツを買いに、リュンナクレへ足を運んでみませんか♪
※価格は全て税込です。
※感染症予防対策のため、店内には一度に1組だけ案内をしています。
DATA
【Pâtisserie Lune nacrée(パティスリー リュンナクレ)】
秋田県大館市中町1 ハチ公小径内
TEL/0186-59-6789
営業日/月曜・水曜・土曜
営業時間/11時〜(なくなり次第終了)
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