大曲駅西口から続く商店街。このエリアは、地元民の暮らしを支えてきた昔ながらのお店と、新しいカフェやシェアキッチンなどが混在する場所です。今回は、商店街を流れる丸子川のすぐそばに佇む、お茶とお茶道具の専門店「兼松園（かねまつえん）」を紹介します。

お気に入りのお茶を求めて

兼松園では日本全国から選び抜いたお茶を取り扱っています。普段飲み慣れている、煎茶やほうじ茶、玄米茶。抹茶や健康茶、注文があればチャイもブレンドしてくれるというお茶の専門店です。急須やお茶碗のラインナップも豊富で、茶道で使用する棗（なつめ）や茶筅（ちゃせん）などのお道具も揃っています。常連さんが多いですが、最近はおうち時間でお茶を愉しむ方が多く、幅広い世代のお客さんが足を運びます。初めての方は、店主にお茶の好みを相談しながら選ぶのがおすすめです。

ほうじ茶マシーンで焙煎

120年以上続く兼松園の名物は「ほうじ茶マシーン」。今では、自分の店でマシーンを使用して焙煎するお茶屋さんは数少なくなりました。約5kgのお茶を40分以上かけて焙煎するため、店内は香ばしいお茶の香りに包まれます。ほうじ玄米茶・そばほうじ茶も販売中。あつ〜いお茶もいいですが、この時期は水出しでも香り高いほうじ茶が楽しめます。

お茶屋さんのソフトクリームが絶品

冬期間を除いて味わうことができる兼松園のソフトクリームは、大曲にきたらぜひ味わってほしい逸品です。焙煎して香ばしいほうじ茶と、本格まっ茶を使用した贅沢なソフトクリーム。お茶の香りがよく、食感は濃厚。ボリュームはありますが後味すっきりで暑い日にもおすすめです。お店の中・外に椅子があるので、お茶の香りを楽しみながらゆっくり味わうことができます。

ここだけの花火茶はお土産にピッタリ

大曲の「花火の街」にちなんで、兼松園ではオリジナルブレンドの「花火茶」も販売中。葉脈や茎を使用し甘味のあるお茶です。ホットでもアイスでも◎。

茶道具は、手に取りやすい価格のものから高価なものまで。繊細なデザインや絵柄、質感はぜひ手に取ってご覧ください。お茶菓子も、珍しいものがたくさん。お茶に合わせて選ぶのも楽しそう！

お店の前を流れる川や柳の木から風情を感じつつ、気持ちのいい時間を過ごせる兼松園。真っ白い外壁が目印で、隣には服屋さんとカフェが並びます。大曲の花火会場にも徒歩圏内なので、お茶やソフトクリームを愉しみながら、街歩きするのもおすすめ。香ばしいほうじ茶の香りに包まれ、ゆったりとした時間が流れる兼松園で、ほっと一息ついて下さい。

※価格は全て税込み。