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〈男鹿市〉ふわふわコッペパンが育むあたたかな場所。パンと雑貨「コバトのコトバ」

パン好き集まれ〜!男鹿市船越に、パンと雑貨「コバトのコトバ」が2022年12月オープンしました。この地域に少なかった「パン屋さんと雑貨屋さんができた」と、お客様から喜ばれています。お店は、病気や障害を持つ人が働く訓練や社会活動を行う就労継続支援B型事業所としての機能も持っています。

ふわふわコッペパンが30種類以上!

男鹿市のJR船越駅から車で2分。静かな住宅街になじむ、木を基調としたナチュラルテイストな外観のお店が見えてきます。

店内に入ると、所せましと商品が並べられていてワクワク!メインのコッペパンは、店内の奥にあるスペースにぎっしり。

パンの本場である兵庫県神戸市の「こっぺぱん専門店 ふわこっぺ」から技術指導を受けて開発したというコッペパンは、軽くてふわふわな焼き上がり。子どもからお年寄りまで食べやすい食感です。毎朝店内奥にある工房で焼かれ、毎日30種類ほどラインナップされてます。いつ来ても違う商品があるのも楽しい♪

どのメニューも幅広く人気ですが、カスタードクリームをはさんだカスタードホイップ(250円)はパンの味をシンプルに楽しめます。何もはさんでいないすこっぺ(100円)は、自宅で温め直したり具材を自由にはさんだり、アレンジに最適。券売機で購入できる揚げたてのあげこっぺ(150円)は、あったかいうちに食べると、驚くくらいふわっふわ!買ってすぐに食べてほしい一品です。

(あげこっぺ。左が砂糖、右がきなこ)

子どもたちに人気のメニューは

小さな子どもたちには、チョコバナナ(350円)が人気。「お祭り屋台のチョコバナナを思い出す味!」と子どもたちから感想をもらったそうです。チョコペンで顔が描かれたくりーむぱんだ(250円)は、かわいくって食べるのがもったいないくらい!

(くりーむぱんだは手にすっぽりおさまって、ペロリと食べられるサイズ♪)

珍しいのが、お子様ランチこっぺ(330円)。ハンバーグとタコさんウインナー、スパゲッティがぎゅぎゅっと入ったコッペパンです。「コッペパン1つでお腹がいっぱいになってしまう小さな子ども向けに、1つのパンに食べたいものを全部入れてあげれば最後まで楽しんで食べられるのでは」という考えで作られたメニューです。

(右下がお子様ランチこっぺ)

(行事ごとに楽しいメニューも追加。こちらは1月末に登場する節分こっぺ。写真提供/コバトのコトバ)

駄菓子と雑貨、イートインコーナーも充実

店内にはコッペパンだけでなく、雑貨もたくさん販売されています。代表の船木さんが買い付けてきたカトラリー、文房具、服飾雑貨など、生活に彩りを与えてくれる商品を手に取って選ぶことができるのがうれしいですね。

駄菓子コーナーは、昔ながらの商品はもちろん、人気キャラクターものなど多彩な商品展開です。これは子どもたち、大興奮間違いなし!

店内にはイートインコーナーがあり、本を読みながらゆっくりパンを食べることもできます。パンのお供に、コーヒー(180円)やコーンスープ(250円)、ジュース類(150円)などドリンクもリーズナブルに購入可能。

みんなでつくりあげる居場所

コバトのコトバは、訪問介護を行うこばとケアサービスを立ち上げた船木直子さんが「難病の人、障がいのある人、子育て中のお母さん。社会ってみんなで成り立ってるんだということを知ってほしい」との想いでオープン。福祉施設らしくないデザインを目指し、美郷町のデザイナー澁谷和之さん、手作り木工家具屋「fuuukei(ふうけい)」、あくび建築事務所など、県内で活躍するクリエイターが参画してできたお店です。

(ランチタイム中。代表の船木さん(左)と、ここで働く利用者さん)

(デザイナーさんのアイデアで生まれたという、時にはすべてを寄せて遊ぶスペースにもなり、勉強机にもなる可動式の什器)

「手先が器用な人がポップを作ったり、きれい好きな人が掃除したりするほか、花の水やり、袋のハンコ押しなど、このお店を開店するためのすべての仕事を、みんなでつくりあげています。そうやって社会とつながれることが、生きがいにつながると思うんです」と船木さん。今後は、病院やお店での対面販売、子ども食堂としての利用、県内の作家さんと利用者さんがタッグを組んでここでしか買えないものを製作するなど、身近に感じられる福祉をどんどん展開していきたいと考えています。

おいしいコッペパンを食べる時、かわいい雑貨を手に取る時、子どもたちが駄菓子を選んでいる時、ふと社会をつくっている誰かを想像できるあたたかな場所が、ここにはあります。

※価格はすべて税込みです。

DATA

【パンと雑貨 コバトのコトバ】
秋田県男鹿市船越字前野12番地1
電話/050-8884-9752
営業時間/11:00〜17:00(コッペパンは売り切れ次第)※駄菓子と雑貨は17:00まで営業
定休日/日曜日、祝祭日、第1・3・5土曜日
駐車場/6台〜
Instagram

キーワード

秋田県内エリア

Writer

平元 美沙緒

平元 美沙緒

徳島生まれ、秋田市在住。一児の母。まちづくり、子育て、クラフト、農村、伝統建築に興味のアンテナあり。まちづくりに関する話し合いの場の進行・企画を行うまちづくりファシリテーターでもあります。おしごとブログ
http://section-a.jugem.jp/

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