老舗酒屋4代目店主の高橋まゆみさんが、「日本酒の魅力をたくさんの人に広めたい!」とスタートした「地酒屋&カフェTAKAIWA」。人が集まり繋がる情報発信の拠点として、今年で9年目を迎えました。
湯沢駅から車で10分ほど、市街地から少し離れた国道13号線沿いにあるカフェTAKAIWA。山形や宮城、県内各地から多くの日本酒ファンが訪れ、週末は多くの人で賑わっています。酒造りの経験がある店主の高橋さんが作る日本酒をテーマにしたスイーツやハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーが自慢のお店です。
日本酒がテーマのスイーツ
オープン当初から人気の酒米粉チーズケーキは、日本酒の製造工程で精米された米粉を使用したチーズケーキ。高橋さんが酒蔵で働いているときに、廃棄される米粉がもったいないと思ったのがきっかけでこの商品が誕生しました。もっちり濃厚なチーズケーキです。
試行錯誤の末たどり着いた高岩プリンは、県内6蔵の日本酒を使用した日本酒ファンにはたまらない逸品。各蔵ごとに変わる日本酒の風味と甘さ控えめのプリンの相性は絶妙です。ひとつひとつ手作業で作られ、パッケージもおしゃれなプリンは手土産にも◎!
「小さい頃の夢はパン屋さんだった」と話す高橋さん。昨年からは手作りのクロワッサンやブラウニーなどもスタートしました。焼きたて、かわいいデコレーションで人気急上昇中です!
人に、仲間に、日常に寄り添うオリジナル日本酒
2015年にスタートしたカフェTAKAIWAは、日本酒を広めるきっかけになればと、倉庫を改装して始めました。少し前までは、「お酒を買うのは男性客が多く、日本酒イコール酒飲みという偏ったイメージが大きかった」と高橋さん。最近では、カフェに来てくれた女性のお客さんがお酒を買ってくれたり、プリンを見て酒蔵に興味をもってくれる方も多いそう。
蔵人の想いや日本酒の愉しみ方を広めるために、プライベートブランドの酒造りあかりプロジェクトが始動しました。高岩酒店が横手市の大納川や東北電力と連携して、酒米の田植えから携わり、女性も手に取りやすいようにステッカーやTシャツも販売しています。
日本酒を通してできた仲間たちの交流の場として、カフェTAKAIWAでは多くのイベントも開催しています。店内にはギャラリーが併設され、心地よいレコードの音楽とアートを楽しむことができます。美味しいご飯とお酒を囲んで、仲間と夢を語り合い、新たな挑戦も生まれる発信地としても地域に根付いてきました。
現状に満足せず、止まることなく挑戦を続ける高橋さん。「年齢は関係ないの!」と力強く語ってくれたのが印象的です。おしゃべりが弾み、人と人が繋がる情報の発信地カフェTAKAIWAで、楽しいひと時を過ごしませんか?