全国の花火師が渾身の花火を打ち上げる「大曲の花火」。日本三大花火大会として、世界中の人々を魅了する「全国花火競技大会」が今年は8月31日に開催されます。今回は花火の前に訪れたい!花火を知り・学び・体験できる施設「花火伝統文化継承資料館 はなび・アム」を紹介します。
はなび・アムは、花火のまち大仙市を象徴する施設として2018年にオープン。花火の歴史や製造方法、鑑賞の仕方を学ぶことができる常設展示のほか、市民グループ「花火伝統文化継承プロジェクト」と協働で収集・保存している花火に関する資料を企画展示しています。
見どころ満載の館内を紹介!
展望展示ホールは、花火をイメージした曲線で資料が配置されています。館内には椅子がたくさんあるので、大曲の景色を眺めながら読み応えある資料にじっくり目を通すことができます。
日本の花火の始まりは、花火の原料である火薬が伝わった16世紀の戦国時代ごろ。その後どのように広まって、全国で花火大会が開催されるようになったのか年表で解説しています。
花火の構想から始まる花火づくり。なかなか見ることのできない作業風景を工程別に映像で見られるエリアです。
一般的に見られる丸く開く花火は「割物」とよばれ、このほかにも「小割物」「ポカ物」など大きく分けると3種類。これを知っておくだけでも「次はどの花火が上がるのか」ワクワクしながら鑑賞することができます。
本物と同じ素材で作られた花火玉レプリカは、重さや大きさも忠実に再現。玉の大きさによって、どのくらいの花火が打ち上がるのか、スカイツリーや東京タワーと比較できます。3号玉から10号玉まで、持ち上げて重さを感じてみてください。
「はなび創作工房」は、花火玉に星(花火の中の火薬)を模した積み木を自由につめて、オリジナルの花火を打ち上げられる体験展示です。積み木の色によって点滅の仕方が変わるので、自分だけの花火づくりができます。
人気のエリアは、4面マルチスクリーンの「はなび・シアター」。高精細の映像と、ドーンと身体に響く音は臨場感にあふれ、本番の雰囲気を体感することができます。花火師からのメッセージや現場の雰囲気を感じられます。
初心者から通まで立ち寄れる花火の拠点に
オープン以来、全国からたくさんの花火ファンが訪れるはなび・アム。来るたびに新しい花火の魅力を感じられるように、趣向を凝らした企画展示も開催しています。毎月「花火の日」として、ワークショップやイベントも開催されているのでSNSをご確認ください。
会場へ行く方もテレビで鑑賞する方も、花火の向こう側を知ることでより楽しむことができます。今年の夏は、花火の歴史や花火師の職人技を学び、いつもと違った花火を楽しんでみてはいかがでしょうか?