独特の雰囲気と存在感を持つ古道具。長い年月を経て、人から人に巡るモノたちの魅力は、使い捨ての時代だからこそ、大切なメッセージを持っているような気がします。今回は、2023年3月にオープンした大仙市大曲の古道具・雑貨・古本のお店「ReNSA(レンサ)」を紹介します。
旅館をリノベーションした古道具屋
ReNSAは、「行き場のなくなった古道具が、形や色を変えて新しい持ち主に届くように。大切に使う気持ちが連鎖してほしい」という店主の戸島志寿さんの想いがこもったアップサイクルをテーマにしたお店です。
店内では、年代やジャンルを問わず、暮らしのアクセントになるような家具や食器などを販売。時間の経過で良い味が出ている古道具は、お家にひとつあるだけで存在感抜群です。
老舗旅館をリノベーションした趣ある店内は、多くの人々の思い出が詰まっている場所です。お店のコンセプトとマッチする店主のこだわりが感じられます
2023年のオープン以降、店内のレイアウトも少しずつアップデートしています。最近では、店内の一角にレトロポップな部屋を増設。懐かしい子ども部屋の雰囲気に、ついつい手に取りたくなる小物たちが並びます。
人やモノを繋ぐお店を目指して
戸島さんは、地域づくりにも積極的に参加しています。移住者メンバーを中心に立ち上げた一般社団法人大仙エンジンではまとめ役として参加。大仙市の関係人口を増やすためのイベント企画や移住者の窓口として活躍中です。この事業の一環として全国のマルシェイベントに出店したり、地域のお店と連携したワークショップも開催しています。古道具やリサイクル品を使ったワークショップのスケジュールやご予約方法はSNSをチェック!
古道具には思わぬ出会いもあります。古本に入っていたというお手紙。元々の持ち主の方が書いた本の感想や、次の持ち主へのメッセージが書かれ、心が温まりました。そして戸島さんはこのお手紙を嬉しそうに大切にされていました。
現代の暮らしで活躍の機会が少なくなった道具に光をあて、魅力的に展示されている店内。魅力ある古道具を使った暮らしのヒントを見て聞いて体験できるReNSAにぜひ足を運んでみてください。