2023年4月に秋田市手形にオープンした「リリスのお菓子」。ラーメン屋さんなどの飲食店が多い通りの中でひときわ目をひいています。看板商品の「琥珀糖」と「フラワーゼリー」はずっと眺めていたい可愛らしさ。クリスマスが近づき、店内のキラキラ度は120%!魅惑のお菓子の世界へご案内します。
入店した突端、トキメキが止まらない!
秋田市手形山崎町、秋田大学手形キャンパスにもほど近い場所にあるリリスのお菓子。
木目調に月のマークが描かれた看板が目印です。ドアを開けて入ってみると…白を基調とした可愛らしい店内にキラキラと輝く琥珀糖にフラワーゼリー、キャンディなどが並んでいます。それぞれ色や形、味も様々。取材した日は12月初旬。ツリーも飾られてクリスマスムード満点!何時間でもいたくなる空間です。
魅惑の和菓子、琥珀糖
琥珀糖の主な材料は寒天と砂糖。クリスタルな輝きが洋風に見えますが、実は昔からある和菓子です。寒天や砂糖などを煮詰めて、冷やし固めたものを切ったり型を抜いたりして形づくり、乾燥させて完成です。乾燥器に入れる期間はなんと1週間から10日。35~40℃でじっくり乾燥させるのが大切です。
店主の中津川直子さんはお子さんのバースデーケーキ作りがきっかけでお菓子作りを極めるようになり、琥珀糖づくりは10年ほど前から独学ではじめました。お店を開くときに「まだ誰もやっていないことをしよう」と、それまで秋田にはなかった琥珀糖をメインにしたお店に決めたそうです。琥珀糖の美しい見た目とシャリッとした食感、そして口の中に広がる甘さ。これはリピートしたくなること間違いなしです。
食べるのがもったいない!?繊細な技が光るフラワーゼリー
琥珀糖と並んでお店の看板商品になっているのがフラワーゼリー。海外ではパーティーやお祝いの席を彩るメニューとして親しまれていて、透明なゼリーの中に鮮やかな色のゼリーで花びらを再現します。底になる部分から専用の口金で色のついたゼリーを注入して一枚ずつ花びらを作っていきます。「生花は手入れも大変なので」と、母の日のプレゼント用にカーネーションのゼリーケーキを贈るひとも増えているんだとか。華やかな見た目に惹かれるのはもちろん、小麦アレルギーがある人などのバースデーケーキとしても喜ばれるそうです。
季節限定商品!クリスマスプレゼントにも◎
リリスのお菓子に通うと楽しみになるのが、季節ごとに登場する限定商品です。
12月の店内はクリスマスムード一色。ツリーやブーツをかたどった琥珀糖に、キャンディが入ったオーナメント。さらには、クッキーハウスまで!琥珀糖に飴細工、アイシングと、中津川さんの技が凝縮されたクッキーハウスは大きいサイズ(3,240円)とミニサイズ(824円)があり、大きいものは3日前までの予約が必要だそう。
紅葉の季節には鮮やかなモミジ、ハロウィンには可愛らしいカボチャの形など、季節に合わせて様々なものが登場するので楽しみですね。
中津川さんは、「和菓子らしく、季節の風情を楽しんでもらえるように考えています」と話していました。
「ありがとう」の言葉が嬉しくて。琥珀糖を県内各地に広めたい
県内各地で開かれるイベントにも積極的に参加している中津川さん。「まずは琥珀糖を知ってもらうところから始めようと思って、試食を用意したりマルシェなどのイベントにも出店するようにしています」と話します。SNSなどをフォローしていて気になってはいるものの、なかなか秋田市まで足を運ぶのが難しいという人も少なくないそうで、「遠くまで来てくれてありがとうございます」と言われたことがとても印象に残っていると話していました。今後はもっと県内各地に出向いて商品を届けたいと意気込んでいます。
リリスのお菓子は、独学でお菓子作りを突き詰めた中津川さんの努力の賜物。今後は今までやってきたことをアップデートし続けたいと意気込む姿が印象的でした。
きらびやかで繊細な商品と、中津川さんのサバサバとした人柄が対照的で、そのギャップが魅力を引き立てています。一度足を運べば、また足を運びたくなること間違いありません。
※価格は全て税込です