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【まだむユキコの瀬戸際コラム】vol.10 アラフォーディズニー

こんにちは!まだむユキコです~。

先月末、一人で東京に行ってきました!学生時代の友達に会ったり、同期入社で集まって飲んだり、久しぶりに友達といっぱい話していろいろと思うこともあったんですが、今回は、東京と千葉に住んでる地元の幼馴染3人でディズニーランドに行った話をしたいと思います!

アラフォーの女3人、子どもも彼氏も連れずにディズニー…。

まるで丸腰で戦場に乗り込むような、「こいつら何しに来たんだ!?」な状況ではありますが、これから始まる超高齢化社会を乗り切るためには、大人ディズニーくらい嗜まなくては。楽しい場所は、彼氏がいなくったって、歳を取ったって楽しい!(はず)
ということで、アラフォー女3人で、ディズニーの瀬戸際ラインを攻めてきました。


(写真はイメージです)

さて、ディズニーに行く前から、ディズニーは始まっています。
「ネットでチケット買っておいたよ~」の声を皮切りに、「何着てく?」の激しい応酬が。「3つ子コーデしちゃう?」などと軽口をたたくのも最初のうちだけで、「マジで何着てくか教えて。3人カブりとか勘弁してよ」「それ3つ子コーデじゃなくて、巣鴨でおばあさんたちが全員同じ服とかそういうレベルだから」と、トークの切実度は増していきます。

最終的には「寒いかな」「どのくらい寒いかな」「昼間は暑いんじゃない」など、体調管理が最優先事項に。寒さ対策、暑さ対策、紫外線対策、花粉対策、風対策、乾燥対策…と、歳を取ると対策しないといけない敵が多すぎて行く前から疲れ始める始末…。

大人ディズニーの楽しみ方

なんとか無事にディズニー当日を迎え(待ち合わせのとき、携帯を持ってるのになかなか出会えない、というオバさんくさいハプニングもありつつ)、ゲートを通ってパーク内へ!
10年ぶりのディズニーの感慨に浸りつつ、ゆったりと歩いているとふと目に入る「走らないでください」のプラカード。そうだ、若いころはゲートをくぐったらダッシュしてたっけ。そしてこのプラカードを見せられて、ダッシュから競歩にチェンジしてた…。若かったなぁ、私。
横を見ると、楽しそうにはしているものの、走ったり興奮したりする様子はない友達2人。大人になると、ディズニーランドに来ても、こんなに落ち着いていられるようになるのか…。

「うわぁ~ディズニーだ!楽しい!!」という気持ちよりも、「ああディズニーだ、懐かしいなぁ」という気持ちが勝ってしまう。
「子どもの頃、飛行機で持って帰れないから、風船買ってもらえなくて寂しかったなぁ」とか、「旦那が彼氏のときにスターウォーズで酔って具合悪くなってたなぁ」とか。
列に並びながら「初めておばあちゃんと一緒にディズニーに来たとき、まだスペースマウンテンもなかった」「スプラッシュマウンテンできたの結構後だよね」と話していたら、周りの10代らしき娘さんたちがドン引きしてる様子が伝わってきた。そうか、君たちはそんなことも知らないのか…。

そういえば私たちアラフォーって、子どもの頃にディズニーを経験して、大人になった最初の世代ですね。東京ディズニーランドができたときすでに大人、っていう世代だと、そこまでディズニーに愛着がないのかも。じゃあ、私たち世代の高齢化とともに、ディズニー客の高齢化も進みますね…。

大人になれば、わかること

その後も、走ることもはしゃぐこともなく、穏やかに時間は過ぎていきました。この日は春休みで来場者が特に多く、休止中のアトラクションも多かったことから、目ぼしい乗り物はほとんどが200分待ち。ファストパスを取るにも、ワゴンでスナックを買おうにも長蛇の列。

そんな中、私たちは「60分以上は並ばない」という信念を貫き、取れるかぎりファストパスを取り、ランチも予約できるかどうかが優先、どんなに興味がなくても待ち時間が少なくて座れるアトラクションを選ぶ、に徹しました。子ども連れだったら絶対にできない、大人なパークの過ごし方…。
来る前は、あれもこれも食べたいと思っていたけど、すぐにお腹いっぱいになってしまうので、買い食いもほとんどせず、お土産も見るだけでほとんど買わずに帰りました。

若い頃だったら、「そんなのもったいない!」と思っていたと思う。確かに、今のディズニーランドの主役は、インスタ映え重視の、双子コーデに身を包んだ若者たちなのかもしれない。
だけど私たち、大人は知っている。
その首から下げたポップコーンバケットと、耳のついたカチューシャが、家に帰れば真っ先に断捨離候補になるということを…。
恋人つなぎで手をつないだカップルの、9割は別れるということを…。
ハッピーエンドを迎えた1割のカップルも、いつか子連れでディズニーランドに来たとき、50分並んだところで子どもがおしっこと言い出す、子どもが乗りたいアトラクションのファストパスを80分並んで取らされる、結局家族全員疲れて険悪になる、ということを…。

そしていつか君たちも、私たちと同じような穏やかな時間を心から楽しめる日が来るであろう…。

大人になるってこういうこと、としみじみ感じた一日でした。

キーワード

秋田県内エリア

Writer

まだむ ユキコ

まだむ ユキコ

秋田市出身、秋田市在住。2003年~2010年、Sodatsu.com、ママニティにて育児日記を連載。2010年クルール秋田版創刊、2013年まで編集長をつとめる。現在はフリーライターとして活動中。

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