2019年5月1日、令和の幕開けと共にリニューアルオープンした横手市増田まんが美術館。さらに楽しいミュージアムに生まれ変わったと聞き、早速行ってきました!
貴重な原画からマンガの奥深い魅力を知る
入館して目の前に現れるのが、高さ10mの巨大な「マンガウォール」です。数々の名シーンで埋め尽くされた壁は、迫力満点。原画を大きく引き伸ばして作られていて、まんが美術館の新たな顔となっています。
そして奥に進むと、蔵の展示室があります。今回のリニューアルの目玉ともいえる、マンガ原画の収蔵・展示を行なっている場所です。
これまで多くの原画は漫画家の自宅などでひっそりと眠っていましたが、最近ではオークションに出された名作マンガの原画が高値で落札されるなど、その価値が見直されてきているそうです。
24時間温湿度が管理されているガラス張りの収蔵庫の中には、秋田出身の漫画家で、まんが美術館の名誉館長の矢口高雄さんをはじめとする、計7名の漫画家の原画が収蔵されています。
原画の収蔵数はなんと22万枚以上! 中には、引き出し式のケースに入れられて、自由に間近で鑑賞できる原画もあります。
筆のタッチなどはもちろん、下書きの跡や、指示コメントなども見れるので、漫画家のエネルギーや描いている息づかいを感じることができます。
また、展示室の一角では専門のスタッフによる原画のデジタルアーカイブ化がすすめられています。デジタルデータの一部を見ることができるのが、こちらのタッチパネル。原画を拡大して見る、なんてこともできちゃいます。
作品の年代によって吹き出しのコメントの入れ方が違ったり、印刷・製本されるとカットされる部分もしっかり緻密に描きこまれていたりと、制作工程上にある原画ならではの魅力に触れることができますよ。
あの名作も!名シーンがずらりと並ぶ常設展
常設展示室の入り口にあるマンガ文化展示室では、マンガ文化やマンガの制作工程を原画やパネルでわかりやすく学ぶことができます。
そして常設展示室では、大きなシンボルツリーを囲むように、たくさんの名作の原画が展示されています。
思い出のマンガの原画や、誰もが知る名シーンの原画があったりと、見応え十分。まんが美術館には100名以上の作家の原画が収蔵されているそうなのですが、何度来ても新しい発見があるようにと、常設展示も定期的に入れ替えているそうです。
マンガの世界にどっぷり浸る仕掛けがいっぱい!
館内を歩いていると、マンガの名セリフが壁に並ぶスペースを発見。あの安西先生のセリフもありました。
そして、「ウォォォー」なソファーが出てきたりと、楽しい仕掛けがいっぱいあります。
トイレにも何やらくすっと笑えるネタがあるそうなので、ぜひチェックしてみてください!
なんと無料で読み放題!マンガに没頭しちゃおう!
そしてダメ押しをするかのように、大人も子どももマンガのトリコにしてしまうのが、こちらのマンガライブラリーです。収蔵作家の作品を中心に、2万冊以上のマンガがなんと無料で読み放題。寝ころびながらマンガを読めるスペースもあります。
秋田出身の漫画家の作品を集めたコーナーも読み放題。館内であれば、自由に持ち出して読むことができます。
マンガの世界にとことん没頭できる、すばらしい環境。1冊のつもりが、2冊目、3冊目と読み進めてしまう方も多そうですね。
マンガ作品とのコラボメニューは必食!
ドーン!とインパクト抜群なこちらは、「ボンさんのピザトースト(760円)」です。新たにオープンしたマンガカフェでは、マンガ作品とコラボしたフードメニューやドリンクを味わえます。
白い壁はマンガのコマ割りがされていて、来館した漫画家が1つ1つマンガを描いて埋めていく仕組みになっています。テーブルもマンガのワンシーンのような遊び心あるデザインが施されています。また、ソファでゆったりくつろげるキッズスペースもありますよ。
見て、読んで、味わって。1日中過ごしても、何度来ても楽しめるまんが美術館。7月7日までは特別企画展「ゲンガノミカタ」も開催中です。原画から広がるマンガの魅力を思う存分体感しちゃいましょう!
【横手市増田まんが美術館】
秋田県横手市増田町増田字新町285
開館時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日/毎月第3火曜日
入館料/
常設展:無料
特別企画展:有料
<個人>
未就学児無料、小学生200円、中学生400円、高校生600円、大人800円
<団体(10人以上)>
未就学児無料、小学生160円、中学生320円、高校生480円、大人640円
<年間パスポート(1年)>
未就学児無料、小学生800円、中学生1,500円、高校生2,000円、大人3,000円
駐車場/あり
HP
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