仕事や家事、育児で毎日忙しくて、ついつい自分のことは後まわし…。そんなママたちの月に1度の癒しの時間になっているのが、大館市にあるSalon Kanako Ahmad（サロン・カナコ・アーマッド）のパン教室です。

パンだけでなくサイドメニューも充実

カナコ先生は、ル・コルドンブルー（料理と菓子の専門学校。フランスを中心に20カ国以上に展開）東京校で「パン・ディプロマ」の資格を取得し、本格的なパン作りの知識と技術を持つ先生です。撮影用のサロンを併設したオシャレな自宅で、パン教室を開催しています。

そんなカナコ先生の教室は、メインとなるパンのレッスンに、パスタなどのサイドメニュー、スープまたはデザートの調理実習がセットになっています。

この日のメニューは、全粒粉のフォカッチャ、アマトリチャーナ（パスタ）、そしてデザートにアフォガードパフェ。はじめに、アフォガードパフェに添える「ビスコッティ」作りからスタートです。

ナッツやドライフルーツなどを混ぜた生地を20分焼き、冷ましたあと粉糖を振って1センチ幅に切ります。そして再びオーブンへ。

生徒さんたちがビスコッティの生地を切っているうしろで、先生は指示を出しつつ、アマトリチャーナのソースの準備を始めます。

ピザの原型といわれる「フォカッチャ」

ビスコッティが焼きあがるのを待つ間、今日のメインであるフォカッチャの説明です。

フォカッチャはオリーブとハーブで味付けをしたイタリア発祥のパンです。カナコ先生のフォカッチャはローマ風。ふわふわなフォカッチャを作るためにいろいろと試作をして見つけたのが「ゆめちから」（強力粉）なのだとか。

「ほら、こんなにふわふわ♪」と、一次発酵を終えたパン種をカナコ先生が見せたとたん、「わぁ〜！」と歓声が上がりました。

（もちもち、ふわふわなフォカッチャの生地。冷蔵庫で3日間保存可能だそうです）

重力のちからを借りながら生地を伸ばしたあと、鉄板の上で20センチくらいの丸い形にします。潰して空気を出してしまわないよう、優しく手早く成型するのがコツ！

二次発酵が完了したフォカッチャの生地にオリーブオイルとハーブを振りかけ、オーブンで焼きます。

パンと料理ができあがり、楽しいランチタイム♪

部屋中、芳ばしい香りでいっぱいになり、生徒さんたちのお腹も鳴り始めるころ、フォカッチャが焼きあがりました。

先生の庭のアップルミントをお茶に添えて、見た目も香りもいい感じ。非日常なオシャレ感が癒し空間を作り出しています。

アマトリチャーナもできあがり、テーブルコーディネートをして、いただきまーす！！

食後のデザート「アフォガードパフェ」

「アフォガード」とは、イタリア語で「溺れる」と言う意味なのだそうです。アイスクリームの上からエスプレッソコーヒーをかけて食べるため、コーヒーの海で溺れるイメージから名付けられたのでしょう。

コーヒーゼリー、生クリーム、アイスクリームを順に乗せ、コーヒーの粉、ミントの葉、そしてビスコッティを添えて、熱々のエスプレッソコーヒーとともにデザートの完成です。

今日のレッスンの生徒さんたちは、通い始めて6年目というだけあって、皆さん手慣れていて作業がとてもスムーズでした。
同じ職場の方、同じくらいの年齢のお子さんを持つ方がいて、パンのこと、仕事のこと、子供のこと…話題は尽きません。
たくさん食べてたくさん喋って、「今日はこれから出勤です。パワーチャージしたから頑張れそう！」と言って、レシピを手に帰っていきました。

人間関係を繋ぐのは「食」

（写真提供：Kanako Ahmad先生）

カナコ先生は、「家族や友達が集まって一緒に料理をしたり食卓を囲んだりする時、そこにコミュニケーションが生まれます。食卓を豊かにする機会のひとつとして、パン作りを家庭に持ち帰ってもらえたら…と思っています」と、教室への思いを話してくれました。

料理は苦手…という方も、パン作りを極めたい！という方も、ぜひ一度カナコ先生のパン教室を体験してみてください。オシャレ空間にホッと癒されること間違いなしですよ♪

【Salon Kanako Ahmadのパン教室】
大館市字代野182-2
電話／080-6007-7105
HP
パンレッスン／レギュラーコース　3500円（体験）
※今回のようなレギュラーコースのレッスンのほかに、より深くパン作りを学べる上級コースもあります。