「京都に小旅行をしたような気分を味わってほしい」との思いで、京都出身の店主・森田康裕さんが大館市にオープンした「蔵Cafeレストラン康瓏堂(こうろうどう)」。
森田さんの実家である宇治茶専門店「もりた園」の本格高級宇治茶を中心に、京都の味を楽しむことができます。
隠れ家風の蔵カフェは「和」の雰囲気
西陣織の帯、信楽焼のペンダントライトといった和風インテリアで統一した店内は、隠れ家風でとても落ち着いた雰囲気。
お茶のお椀は清水焼や備前焼、伊万里焼など、森田さんこだわりのものを使っています。
(やわらかくあたたかい清水焼の色合いと曲線が、気持ちをほっこりさせてくれます。抹茶600円)
もりた園のお茶は、全国茶審査技術競技大会で3回優勝した記録を持つ茶鑑定士9段の森田治秀氏が厳選する、最高ランクの宇治茶です。
日本三大茶のひとつである宇治茶は、京都・奈良・滋賀・三重産の茶を京都府内で仕上げ加工したものをいいます。製法によって、抹茶、煎茶、ほうじ茶、番茶など香りや味に特徴のあるお茶ができあがります。
「宇治茶は、800年以上の歴史を持つ日本古来のブランドですが、東北ではあまり手に入らないのが現状です。秋田の人たちに、もっともっと宇治茶を味わっていただきたいんです」と、森田さんが心を込めて淹れるお茶には、訪れた人の心をやわらかく包み込むあたたかさがあります。
(香り高い「煎茶」、香ばしい「玄米茶」「ほうじ茶」など、お好みの宇治茶を味わうことができます)
一度は食べてみたい!お濃茶スイーツ
森田さんのお父さん・森田賢二氏は、日本で初めて宇治抹茶を使用した「お濃茶(こいちゃ)アイス(抹茶アイス)」を生み出し、抹茶スイーツブームの火付け役となった人です。
康瓏堂では、お濃茶アイスをはじめ、宇治茶を使ったさまざまなスイーツを楽しめます。中でもおすすめは、宇治茶の魅力がたっぷり詰まった康瓏堂パフェ(1200円)。
濃厚なお濃茶アイス、香ばしい玉露ほうじアイス、大粒の丹波大納言小豆を白玉やゼリーと一緒に味わい、最後に抹茶みつ、黒みつでお腹も気持ちも大満足な一品です。
ランチタイムは京都の「おばんざい」
ランチメニューは、魚介を中心にした日替わりランチ嵐山セット(1000〜1500円)、お肉を中心にした嵯峨野セット(1000〜1500円)、自家製お濃茶そばの伏見セット(1600円)があります。
京料理=薄味というのは精進料理のイメージが定着したもので、普通の家庭で作るお惣菜は「おばんざい」といって、精進料理よりしっかりと味付けをしてあるのだそうです。
京風のおばんざいや漬物が小鉢に彩りよく並べられ、少しずついろいろな味を楽しめるのが嬉しいですね♪
(伏見セット。今の時期は、お濃茶そばに湯葉(ゆば)が添えられています(無くなり次第終了)。小鉢や漬物は日替わりです。)
人が幸せになるようなものを作りたい
森田さんは、京都展での接茶(お茶の出張喫茶)の仕事で全国をまわった時、東北で宇治茶があまり知られていないことに気づいたそうです。
「宇治茶を飲む機会がほとんどない地域で、良さを広めたい」と一念発起して、秋田県内にお店を出すことを決めました。康瓏堂のほかに秋田市にも、カフェとナイトカフェを2店舗経営しています。
「食べ物は、幸せな気分に直結すると思うんです。いいことがあった時に嬉しい気分で来ていただいたり、しんどい時に元気を取り戻しに来ていただいたり…お客様が笑顔になってくださるといいなという思いで、おもてなしをしています」と話す森田さん。
柔らかい京都の言葉とお茶の香りに、癒されること間違いなし! いつも頑張っている自分へのご褒美に、康瓏堂へ小旅行をしてみませんか?
※価格は全て税別です。
【蔵cafeレストラン康瓏堂】
大館市清水一丁目3-37 アルティ清水ビル1F
TEL/0186-59-8319
営業時間/11:00〜18:00(LO17:30)
ランチタイム/11:30〜14:30
※夜は予約制で18:00〜22:00営業しています。
定休日/不定休(お店のカレンダーやSNSでご確認ください)
駐車場/アルティビル駐車場を利用できます
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【京都互福庵 秋田店】
秋田市大町5丁目4-22 秋田ASビル2F
TEL/018-866-1839
営業時間/18:30〜翌2:00
定休日/木曜日・日曜日(祝日の場合営業)
【日本茶&紅茶カフェ 茶房慧-KEI-】
秋田市広面字樋ノ沖34-2 モアメゾンサンワ1F
TEL/018-838-7680
営業時間/10:30〜18:30
定休日/不定休