子育て奮闘中のお母さんたちを力強くサポートしている団体、NPO法人「子育て応援Seed」をご存知ですか? 毎月、魅力あふれるイベントをたくさん企画していて、親子の人気を集めています。今回はその活動をご紹介します。
未就学児を持つお母さんたちの心強い味方!
30名近いスタッフや協力団体とで、月に何種類もの企画を運営しています。イベントを通じてたくさんの親子が出会い、特に転勤族のお母さんはそこで仲間を見つけています。
まずは秋田駅前・フォンテ秋田6階の「子ども広場」の様子です。この日は木育イベントが行われていて、何組かの親子が木のおもちゃ作りにトライしていました。
「子ども広場」は、ほっとできる居場所にしたくて木の温もりを特に意識
「木のおもちゃは人気がありますが、高価なものが多いので、家庭で個々に用意するよりは、ここで存分に遊んで欲しいと思っています。子育て中の保護者にも、木の温もりで癒されるような居場所にできたらいいなと思っています」と、代表の山﨑さん。
秋田市の「わんぱくキッズのおでかけプラン」企画では、バス遠足も実施!
「わんぱくキッズのおでかけプラン」は、秋田市の在宅子育てサポートクーポン券を使って親子遠足に参加できるという企画で、その業務委託団体の一つとしてSeedも独自のプランを行っています。毎月参加を募り、応募した親子と遠足へ出かけています。
10月は横手市でのリンゴ狩りでした! 約60名が参加し、大型バス2台に分かれリンゴ園に向かいました。
リンゴ園のあとは、近くの体育館でお弁当タイム。お母さんの笑顔や子どもたちが走り回る姿を見て、お父さんたちが一番喜んでいるように見えました。
Seedの始まりは小さな育児サークル
20年前、就園前の息子と遊んでいた山﨑さんは一人のお母さんに出会います。自分の子どもとどうやって遊んでいいかわからないと悩みを打ち明けられました。そこで季節の遊びを取り入れた親子のあそび場を始めたところ、参加者は徐々に増え、2000年にはSeedの前身である育児サークル「スマイルキッズ」が生まれました。
時代の変化と共に、子育てサポートの必要性をますます実感
周りに働くお母さんが増え、一人のお母さんが背負うものの大きさを感じた山﨑さんは育児サークルの場を充実させようと、他団体にもエールを込めてお便りを発行。長年の活動で得た知恵、子どもたちに喜ばれた遊びなどを詰め込んだ「Seed通信」を発行しました。seed=種。子育ての幸せが詰まった種・Seed通信は、公共施設など子どもの遊び場に置かれるようになりました。目に留めた一般のお母さんたちからも好評を得て、そこから「子育て応援Seed」へと変化、現在はNPO法人になりました。
「決して、秋田の子育て環境を自分たちが背負ってどうにかしようとか使命感は一切なかったです。お母さんたちのいろんな声が届くので、じゃあこうだったら楽しいよね!と、ワイワイしてるうちにここまで来たという感じ。まだまだ道は途中です。本当は(コロナもあるけれど)初産の妊婦さんにも、子ども広場に立ち寄って欲しいんです。出産後に突然スタートする育児ではなく、妊娠直後から育児を肌で感じてもらいたい。わたし自身が愕然としましたもん。『えっ、赤ちゃんとこれからどうしたらいいの⁉︎』って。妊娠~退院までは手厚いサポートがあるけれど、そこからですよね。ものすごい責任と、正解が分かりづらい道が目の前に広がって唖然とする。だからこそ楽しく歩いていけるよう周りがあたたかくサポートし、みんなで子育てをする町にしていきたいです」
楽しさも苦労も、どちらもあるのが子育てだと分かっていても「どうしてもしんどい時」があります。そんな時は大いに声を出し、助けを求め、手を借りて、限りある子育て時間の幸せを存分に充実させて欲しいと願います。
【子ども広場でこの後開催予定のイベント】(一部)
「おはなしの森」の歌って楽しいお話し会
11月21日(土) ※予約不要/未就学児と保護者対象
「秋田杉でクリスマスツリーをつくろう」
12月6日(日)秋田市内 ※要申込/クーポン3枚
「アンパンマンのおこさまランチと恵方巻をつくろう」
1月26日(火)秋田市内 ※要申込/クーポン3枚
ほか、子育て応援Seedの情報は以下に掲載されています。各種イベントは人気のため、すぐに満席となることが多いです。チェックはお早めに!