Go To トラベルキャンペーンがストップし、再び緊急事態宣言も発出。おでかけがなかなか難しい状況が続いています。そんな中でも旅気分を味わえるオリジナルのオンラインツアーを企画・運営しているのが、湯沢市の「旅のわツアー」です。今回は「旅のわツアー」を立ち上げた齋藤あゆみさんに、お話を伺いました。
人との繋がりを通して新しい価値を提供したい!
にかほ市出身の齋藤さん。大学生時代にバックパッカーで海外を巡っていた時、人との出会いを通して自分自身が変わっていったと言います。
「人と人との繋がりが成長を育み、新しい価値が生まれる。そこから人の繋がりを生み出すもののひとつとして、旅行事業者を立ち上げたいという想いが芽生え、やるならば地元秋田で!と考えるようになりました」と齋藤さん。
2019年からは湯沢市の地域おこし協力隊に着任し、ツーリズム振興や観光・ジオパーク推進の活動を行いながら、2020年3月に旅のわツアーを起業しました。
ディープな魅力満載!オリジナルのツアー企画
まち歩きやイベント企画などなど、業務内容が多岐にわたる旅のわツアー。その中でも注目なのが、従来の旅行商品とは一味もふた味も異なるオリジナルのツアー企画です。
2020年9月に行った「親子冒険モニターツアー」は、湯沢のジオパークをガイドさんと一緒に宝箱を探しながら巡ったり、稲庭うどんの製造過程を見学するなど、冒険や体験を通して親子が一緒に旅を楽しめるというもの。
また2020年10月に行ったツアーは、その名も「〜地獄の案内人と行く〜日本3大霊地の1つを巡る 地獄の紅葉と極楽の美食ツアー」。湯沢市内の川原毛地獄や紅葉、温泉などを訪れるツアーなのですが、あえて目的地である「湯沢」というキーワードを一切排除。“地獄を巡る”をコンセプトにすることで、満員御礼のツアーとなりました。
コロナ禍で生まれたオンラインツアーが話題に
コロナウィルスが拡大してきた2020年3月に起業をした齋藤さん。その影響は大きく、当初予定していたことが思うように進まないことも。そんな大変な状況の中で生まれたのが、オンラインツアーです。
羽後町の方との繋がりから、コロナ禍で販売会などの機会を失った地元の生産者を応援するため、生産者と参加者をオンラインで繋ぐツアーを企画。
生産者の人柄や商品に対する想いなどを紹介する動画を配信し、その動画を見て支援したいと思った参加者がチケットを購入。すると、生産者の商品が自宅に届き、その商品を手にしながら今度は生産者と直接オンラインで繋がることができるという内容で、県内外の参加者が集まりました。
参加者の方から、「生産者の生の声が聞けて良かった」「普通のツアーなら絶対にいけないところを紹介してもらえるところがとても良い」「生産者の話を聞きながら食べ飲みするとさらにおいしく感じる」などの声があがったこのツアーがきっかけとなり、オンラインツアーの問い合わせが増加しました。
これまでに、コロナウィルスのために修学旅行に行けなくなった子供たちのために、予定していた目的地を紹介するオンラインツアーを行ったり、湯沢ジオパークを巡りながら宝探しをするオンラインのイベントなどを行ってきたそうです。
旅のわツアーが提案するこれからの旅の楽しみ方
困難な中でもオンラインという新しいカタチで旅を提供してきた齋藤さんが大切にしているのは、“人と人を繋ぐこと”。
「地域の人を知ることで、その人に会いたいからその地域に行ってみる。人から地域のファンになるっていうことがあると思うんです。だからツアーの中で必ず人と人とを結びつける仕掛けをするようにしています。生産者さんを紹介するツアーなら、その人の想いを参加者の方へ届ける。そして参加者の方からの声をフィードバックしたり、手紙を書いてもらったりしています」
「コロナ禍でできないことはたくさんありますが、できることから動いて行った結果、今があると思っています。旅行がしづらい世の中ですが、それをオンラインで楽しむのもというのも一つ。今だからこそワクワクできる方法を探してみるのもいいのかなと思います」と最後に話してくださいました。
コロナウィルスのために生じたお出かけできないモヤモヤとした気持ち。でも今は、さまざまな方法があります。自分らしく安全に楽しめる旅の方法を見つけてみませんか?旅のわツアーの最新の情報はFacebookでチェック!
DATA
【旅のわツアー】
住所/秋田県湯沢市愛宕町2丁目3−31−2 株式会社ロイヤルパソコンシステム内
電話/ 080−9630−5492
営業時間/9:00〜18:00(月〜金)
定休日/土曜、日曜
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