冬が長い秋田ですが、今年はコロナの影響でさらに外出や運動の機会が少なくなりましたね。「子どもがゲームやYouTubeばかりで運動が…」とお悩みではありませんか？今回は、幼児から大人まで、運動の基礎となる体操を教えてくれる「Glanz Sports Academy」（グランツスポーツアカデミー）をご紹介します。

すべての運動の基礎となる体操を子どもたちに経験してほしい

日本体育大学を卒業し、体育教諭の免許を持つヘッドコーチの藤田拓翔さんは能代市出身。能代や秋田全体の体操の競技人口が減ったことや、すべての運動の基礎となる体操を子どもたちに経験してもらいたいと、2019年にGlanz Sports Academyがオープンしました。「他の国や都会の方では、幼少期にまずは体操を習って運動の基礎を作ってから、それぞれのスポーツに進んでいく流れがあります。どのスポーツにも通じる体操は、やって損はないんです。」と藤田さん。

コーチ陣は日本体操協会認定審判員や体操指導員の資格を持つベテランばかり。2才の親子クラスから、幼児、小・中学生、大人のバク転教室、各大会に出場する競技クラスまであります。

キッズクラスを見学させてもらいました

幼稚園を終えた、年中・年長のキッズクラスの子が元気いっぱいに教室に入ってきました。教室が始まると、コーチ、お友達と一緒に集中して体操します。子ども向けのクラスでは、まず返事・あいさつ・礼儀、集団行動の中で養う協調性・社会性も大切にしているそうです。

四人一組でかべ倒立。逆立ちで100秒キープを目指します。他の子に負けないように、そして自分の記録を更新するために、顔を真っ赤にして我慢〜！

長くて大きなトランポリンを使ってアクロバット技を練習。転んでも痛くないから思い切り挑戦できます。家や体育館ではなかなかできない、体操教室ならではの練習です。

鉄棒では、握る、ぶら下がる、けん垂する動作の後、逆上がりに挑戦。いきなり逆上がりをやっても難しいのは、この基本が出来ていないからか！と納得のいく練習風景でした。

練習内容は、その日によって動き方を変えたり、メニューを変えて子どもたちが飽きずに楽しめる工夫をしているそうです。

1時間の練習が終了。技をクリアするとメダルシールがもらえる体操検定ファイルを一人一人に手渡しながらアドバイスをしていきます。体操の道は1日にしてならず。基本から少しずつステップアップしていく喜びを実感できそうですね。

運動が苦手な子でもうまくなる？

「教室に通う目的はそれぞれです。運動が苦手と感じていても、まずは体を動かす楽しさを知ってもらいたいと考えています。小さな成功体験の積み重ねで、ひとつの事ができようになると楽しくなる。できるようになって嬉しいという声が、自分たちにとっても喜びですね。」と、藤田さん。

跳び箱やバク転ができるようになりたいなど、個々の目的や能力に合わせて教えてくれるそう。遠くは鹿角市や大潟村から通う人もいるという人気ぶりはさすがです。HPから体験レッスン（1回500円）の予約もできるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

外が吹雪の中でも、汗を流しながら真剣な眼差しで体を動かす子どもたち。体操を通して「できた！」を積み重ね、強い体をつくることは、強く生きる基礎づくりにもなると感じました。運動が得意な子も、苦手な子も、楽しく体を操ってみましょう。