春からの新生活に向けて、職場復帰したり新たに仕事を始めるお母さんもいるのではないでしょうか。幼い子どもは病気にかかりやすく、急に仕事を休まなければならない状況が必ず出てきます。それでもどうしても仕事を休めない時、病気の子どもを預かってくれる病児保育があることをご存知でしょうか。
医師、看護師、保育士が病気の子どもを看守ってくれる
能代市のJCHO(ジェイコー)秋田病院内にある「病児保育室はっぴぃ」の一日の流れをご紹介します。病状ごとに部屋を分けて入室後、医師による診察があり病状に合わせて注射や点滴、院内処方で午後には薬が出ます。その後は、様子を見ながら保育園、幼稚園と変わらない雰囲気の中で保育士と一緒に過ごします。ミルクやおやつ、昼食も出ますしアレルギー食にも対応してくれます。病気でぐずる子どもを預けるのは不安もあると思いますが、ベテランの保育士と小児科経験のある看護師が子どもたちを看てくれるので安心です。
女性医師の子育て経験から念願の病児保育が誕生
秋田病院小児科の医師である大塚先生は、自身が3人の子育てをしながら医師という多忙な仕事を続けた経験から、この病児保育を県内でも早くから導入しました。この話は能代市内のお母さんたちの間では有名です。実際取材に伺うと、一緒に立ち上げてきた看護師さんの熱意や、保育士さんの子どもたちを大切に思う気持ちが伝ってきて感動しました。おもちゃは毎日消毒し、子どもたちが楽しくなるようにと手作りの飾りがいっぱいあり、安らぐ雰囲気です。「これからお母さんになる人や働きはじめるお母さんたちに病児保育を知ってもらい、女性がもっと働きやすくなるといいですね」というお話から、地域医療の温かさを感じました。
お子さんの急な病気に備えて働くお母さんはぜひ事前登録を!
私自身、子どもの発熱と仕事が忙しい時期が重なり、焦って病児保育を利用しようとした経験がありました。でも、定員がありますし持ち物の準備もあります。源泉徴収票を準備したり記入する書類も数枚あり、急に申し込むのは大変です。これから幼い子どもを預けて働くお母さんにはぜひ事前に登録しておくことをお薦めします。小児科外来を受診したついでに、窓口で申し込むこともできるそうです。ホームページから書類をダウンロードできるのでぜひ活用してください。
■利用申請書ダウンロード
http://akita.jcho.go.jp
■対象児童
・病気や怪我のために通園、通学ができない状態にあること。
・保護者の仕事などの都合により家庭や保育所等で保育看病ができない状態にあること。
・生後9週から小学校6年生までの子ども。
■時間
月曜日〜土曜日(祝祭日は除く)
①1日 8:00〜18:00(土曜日 8:00〜17:00)
②半日 8:00〜13:00(土曜日 8:00〜13:00)
③半日 13:00〜18:00(土曜日 13:00〜17:00)
■定員
3名(疾患、状況により変更あり。キャンセル待ちもあり)
■料金
・市町村民税課税世帯でかつ所得税非課税世帯 1日1,000円 半日500円
・その他の課税世帯または市外の方 1日2,000円 半日1,000円
・生活保護世帯及び市町村民税非課税世帯 1日・半日とも無料
■利用方法
①直通電話へ事前に連絡し、利用予約をします。
②半日 8:00〜13:00(土曜日 8:00〜13:00)
③半日 13:00〜18:00(土曜日 13:00〜17:00)
【独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO) 秋田病院 病児保育室「はっぴぃ」 】
秋田県能代市緑町5-22
予約受付:平日 7:00~18:00
直通電話:090-8924-4253
ホームページ:http://akita.jcho.go.jp/