一年のうちで太陽のエネルギーが最も高まる夏至は、「国際ヨガの日」でもあります。最近はコロナの影響でお出かけする機会が減って、あまり体を動かしてないなぁ…と悶々としている人も多いのではないでしょうか。本格的な夏が来る前に、ヨガで心身を整えてみるのもいいですよね。今回は、大館市比内町にある「103(ワンオースリー)Yoga道場」をご紹介します♪
Yogaとの出会い、そして山ごもり
もともと、大館市の塾で英語の講師をしていたナナディアンさんは、英語を学ぶために訪れたインドでヨガと出会いました。
「塾で英語を教えるうちに、聴くこと、話すことをもっとしっかり教えたい、そのためには自分がもっと英語を話せるようになりたいと考えるようになり、思い切ってインドの翻訳会社に就職しました。その会社では、福利厚生の一環として毎週日曜日にヨガのクラスがあって、何度か参加するうちにすっかりハマってしまったんです」
インドで英語を学んだら、帰郷して英語塾を開く予定でしたが、ヨガの魅力に取りつかれたナナディアンさんは、退職後、インドのナシックという街の奥にある山のヨガ道場(アシュラム)で修行を積むことに。約1ヶ月間、山にこもって200時間のティーチャーズトレーニングを受講しました。この時の師匠は、インドのヨガと医学のレベル向上に貢献した功績でモディ首相から表彰された偉大な方だったのだそう。
英語教室&ヨガ教室をOPEN
山ごもりを終え、ヨガインストラクターの資格を得て2015年の秋に帰国したナナディアンさんは、当初の計画どおり英語教室を開設。続いて、2016年1月にヨガ道場をOPENしました。「103」という名称は、スタジオ前の道路が旧国道103号だったことから、「この場所から世界につながる。今の自分自身のスタート地点」という想いで決めたそうです。
ナナディアンさんの英語のレッスンは、幼児から大人まで幅広く対応。幼児や小学生はグループレッスン、大人はプライベートレッスンがメインとなります。英語のレッスンを始める前に、気持ちを落ち着かせて集中を高める呼吸法や、頭に血流を送るポーズで脳の働きを活性化するなど、英語のレッスンにもヨガが役立っているのだそう。
本場のヨガをそのまま実践
103Yoga道場のこだわりは、インドの雰囲気をそのまま伝えること。マントラ(サンスクリット語の祈りのような神聖な言葉。歌みたいに音程のあるマントラもあります)を唱え、メディテーション(瞑想)、呼吸法、そしてポーズに至る全ての動きを大切にしています。「エクササイズとしてのポーズが流行っていますが、それはヨガの一部分なんです。ここでは、ポーズだけでなく本場のヨガをそのまま伝えることを心がけています。マントラを唱えると骨が振動し、全身が活性化します。メディテーションも呼吸法も、全て含めてヨガなんです」とナナディアンさん。
ヨガのレッスンは週3回、1レッスン50分〜1時間ほどです。
・水曜10時〜 アムルタ
・日曜10時〜 アムルタ
・日曜15時〜 ハサフロー(古典ヨガ)
アムルタは初心者でも参加できるクラスで、アムルタを30時間受講するとハサフローに参加できます。
このほか、毎週木曜日の14時〜15時は北秋田市民ふれあいプラザコムコムで「健康くらぶ」のヨグ講座(会員募集中!)で教えています。また、お寺の本堂でヨガをする「寺ヨグ」、屋外でする「青空ヨグ」などのイベントも開催。(詳細はSNSをチェック!)
ちなみに、日本ではYogaと書いて「ヨガ」と読みますが、サンスクリット語では最後の「a」を発音しないため、「ヨグ」となります。ナナディアンさんは「〇〇ヨグ」という名称でイベントを開催しています。
夏至の前日となる6月20日には、十和田神社で「龍神ヨグ」のイベントを開催しました。
ヨガを通じて自分の身体と向き合う
「ヨガは、心と体をつなげること」とナナディアンさんは言います。「1日に5分でもいいから、静かに気持ちを落ち着けて、自分の体に『ハロー! 具合はどう?』と問いかけてみてください。五感を研ぎ澄ませると、音や匂いなど自分を取り囲む外の情報がたくさん入ってきますよね。反対に、自分の体の内側に意識を向けてみましょう。自分の心臓や呼吸の音に耳を傾け、ゆっくりとした動きに集中することで、周りを忘れて自分の内部に目を向ける時間、それがヨガです」
日常に追われていると、つい食べすぎたり飲みすぎたり、疲れが溜まっていても無理を重ねてしまったり、心身を良い状態に保つことは難しいですよね。でも、本来私たちの身体は、病気に対抗する自己免疫能力を持つ素晴らしい身体なのだそう。「毎日、理想的な生活をすることはできなくても、自分の身体の声に耳を傾けて、ちょっと偏っているなと気づいたら真ん中に戻すことを心がけることで、中庸を保つことができます。ヨガを通して、その”気づき”のお手伝いをします」と、ナナディアンさん。夏に向かうこの季節に、大自然のエネルギーを浴びながらヨガで心身のメンテナンスをしてみませんか?