いつかは赤ちゃんを授かりたいと思っていても、いざ妊娠すると、体の変化や出産に対する不安など、悩みは尽きないものです。
そこで、赤ちゃんを元気に産み育てるため、妊娠中に心がけたいことや、妊娠しやすい体作りについて、秋田市にある「産前産後ケアハウス 助産院ばーす」の助産師・石岡真理子さんにお話を聞いてきました。ほんわかとした雰囲気と笑顔がとってもステキで、ご自身も3人の子どもを育てるお母さんでもあります。たくさんの妊娠・出産を見てきた、助産師さんならではのアドバイスが満載です!
妊娠中に大切な4つのこと
妊娠中に何よりも大切なことは、体を冷やさないこと。体が冷えると血流が悪くなり、赤ちゃんの発育にも影響が出てしまいます。しっかり体を温めて、赤ちゃんにとって居心地の良い、そして、出産や産後の育児に耐えられる体を作っていきましょう。
1.体の「首」がつく場所を温める
首、手首、足首は皮膚と動脈との距離が近いので、ここが冷えてしまうと、体全体に冷えた血液が循環して体温が下がり、血流も悪くなってしまいます。寒くなってくるこれからの時期は、特に衣類などでしっかり温めましょう。
2.積極的に体を動かす
妊娠中は安静にしないといけないと思いがちですが、それは大きな間違い。激しい運動などは避けたほうが良いですが、積極的に体を動かしましょう。オススメはウォーキング。2〜3時間程度歩けるとベストです。体を動かすことで、自分で産む力がつき、満足のいく出産ができます。※お腹が張ってきたら無理をせず、ひと休みしましょう。※医師から安静を指示されている場合は、医師の指示に従ってください。
3.甘いもの、動物性の食品を食べ過ぎない
白い砂糖は体を冷やします。妊娠後期になると特に甘いものが食べたくなりますが、それは赤ちゃんがブドウ糖を欲しているから。そんな時は甘いものではなく、お米をよく噛んで食べましょう。また、肉など動物性の食品を使った料理は、どうしても洋食になりがちです。洋食ばかり食べていると、血圧が高くなったり、妊娠糖尿病になるリスクが高くなってしまいます。体を温めてくれる「まごわやさしい」の和食を中心にしましょう。「まごわやさしい」は、「ま」豆類、「ご」ごまやナッツ類、「わ」わかめなどの海藻類、「や」野菜。「さ」魚、「し」しいたけなどのキノコ類、「い」芋類です。
4.ネガティブな事は考えず楽観的に!
インターネットはとても便利なツールですが、ネガティブな情報もたくさん溢れています。不安だからとインターネットで検索ばかりしていると、ますます不安になってしまうかもしれません。インターネットで検索するより、助産師や良い出産をした先輩お母さんの話を聞いて、産まれてくる赤ちゃんに意識を向けましょう!
妊娠しやすい体を作る!
妊娠しやすい体のために必要なことは、「妊娠中に大切な4つのこと」と共通しています。体を動かしたり、体を中から温める食事をとることで、赤ちゃんが育ちやすい体ができます。また、妊活にばかり気持ちが向いてしまうと、子作り目的だけの夫婦生活になってしまいがちです。あまり考えすぎずに、心も体も開放して、夫婦の時間を楽しみましょう。遠回りのように感じますが、それが妊娠しやすい体作りのもうひとつのポイントです。
助産院ばーすでは、「健康な妊婦さんを増やしたい」と、出産に関する相談や母乳相談、骨盤ケアのほか、お母さんたちのための講座や交流会も開催しています。詳しくは、ホームページをチェックしてくださいね。
【石岡真理子さんプロフィール】
1980年生まれ。秋田市出身。高校生の時に、元々赤ちゃん好きだった事と母親の勧めもあり助産師を志す。
総合病院やクリニックでの勤務、地域の母子訪問活動を経て、2013年に「出張専門いしおか助産院」を開業。その後、2017年9月に「産前産後ケアハウス 助産院ばーす」として生まれ変わり、妊婦さんやお母さんたちをサポートする幅広い活動を行っている。
【産前産後ケアハウス 助産院ばーす】
住所:秋田市御野場2-13-4
電話番号:090-7566-4827
営業時間:10:00〜18:00(時間外は要相談)
定休日:日曜・祝日
ホームページ:産前産後ケアハウス 助産院ばーす