秋田市南通りのシェアキッチン「亀の町アップトゥーユー」に、水曜日だけオープンするお店があります。おにぎり(お結び)と具たくさんお味噌汁のお店、おにぎりおむすびOMEGURI(おめぐり)をご紹介します。
食に関わる仕事をして、辿り着いたのがおにぎりだった
食べることが大好きな店主の鈴木希望さん。テーブルコーディネーターの資格を持ち、以前は自宅でテーブルコーディネートやお料理教室を開催していました。「食ともっと向き合いたい」と感じるようになり、自ら生産者さんの元へ修行に行き、そこで感じたの食材の持つパワーでした。「そんな食材の持つ美味しさをもっと気軽に味わって欲しい」と思い、おにぎりのお店を始めました。
「自分の握ったおにぎりを食べた人が元気になる。その元気が巡り巡って周りを元気にする。みんなが元気、HAPPYになる。そんな場所やご飯を提供したい」という意味合いが、店名の「おめぐり」にあるそうです。
自分が食べたいものをメニューに
OMEGURIでは、握りたてのおにぎりを店内で食べるイートインとお持ち帰りのテイクアウトが選べます。メニューはおにぎりとお味噌汁・ポタージュ、そしておばんざい。好きなものを組み合わせて注文できます。
おにぎりの種類は梅干しなどの定番から、スペシャルメニュー、季節の混ぜご飯など15種類ほどあります。こんなに沢山のメニューを考えて作るのはとても大変なのでは?と思ってしまうのですが、「確かに大変なこともあります、でもメニューは悩まないし、楽しいんです」と答えてくれました。
旬や地産地消を意識しつつ、「自分がその時に『食べたい!』と思うものを提供しています」と鈴木さん。道の駅や直売場で季節のものを見つけると嬉しくなってついつい買ってしまうんだとか。この日の混ぜご飯に入っている「紫蘇の穂」も手間がかかるな~と思いながらも、「(自分が)食べたいよね♡」とメニューに並べます。
こだわりの食材を一つ一つ丁寧に
OMEGURIのご飯は玄米か白米を選ぶことができて、おにぎりは注文を受けてから握ります。
玄米は大仙市にあるТ‐framさんのササニシキを使用。自然栽培・天日干しの玄米は前日からしっかりと浸水した後に土鍋で直火炊きするのがポイント。しっとり感もあり、玄米が苦手な方でもサラッと食べることができます。
白米は週替わりで、県内の各地で作られたお米の産地・銘柄もその時によって違うものが楽しめます。
一番人気の「鮭すじこ」と、イートイン限定の「卵黄醤油漬け」
「鮭すじこ」の筋子は、進藤水産の酒粕筋子を使用。中には具材がたっぷり入っています。「具材が多い方が嬉しいので、ついついモリモリと入れてしまう」と鈴木さん。一口目から最後まで、具材の美味しさを楽しめます。
イートイン限定の「卵黄醤油漬け」の卵は、秋田市で平飼いされている鶏の卵を使用。醤油に漬けた卵黄は濃厚です。口の中で余韻を楽しみながらゆくっりいただきました。
テイクアウトでおうちやイベントでも楽しめます
「出来立ておにぎりをゆっくり味わってほしい」とイートインを大事にしているお店ですが、テイクアウトのおにぎりもあります。店頭に並んでいないメニューも、具材があれば、対応可能です。
数に限りがあるので、食べたい具材がある場合は事前のご予約がおススメです。
隔週で日曜日には、秋田市旭南にある小野装花店さんでおにぎりを販売しています。隔週販売なので、予定はインスタグラムでチェックを!
作る人も働く人も食べる人も「楽しい」こと、それが一番。「楽しく美味しくがモットーなんです」と話す鈴木さん。
注文を受けてから一つ一つ優しく握られたおにぎりは、食べると体がホッとする。元気になれる。こんなに小さな「おにぎり」にたくさんのパワーを感じました。希望さんが感じた「おにぎりの魅力」をぜひ一度味わってみてください。
※価格は税込みです。
DATA
【おにぎり おむすび OMEGURI】
秋田県秋田市南通亀の町5-11
亀の町アップトゥユー
営業日/毎週水曜日
営業時間/10:30~14:30(ラストオーダー)
インスタグラム
テイクアウトのご予約はインスタから。オープン前までのご予約をお願いします。