今年4月15日、横手市にゲストハウスにバーを備えたHostel&Bar Camosiba(カモシバ)がオープン。20代の若さでオーナーとなった阿部円香さんにこれまでの軌跡を伺いました。
たくさんの人が支えたゲストハウスづくり
阿部さんがゲストハウスづくりを本格始動したのは去年の夏。元々お茶屋さんだったという物件を仲間たちとひとつひとつDIYでリノベーションをしてきました。そして今年の2月、開業資金を募るためクラウドファンディングをスタート。WEB上で協力を呼びかけるだけでなく、スーパーにチラシを貼ったりと地道に活動を広めてきました。
「チラシを目にしたおばあちゃんが『ドミトリーって何だ?』と直接電話をくれたりして。『大丈夫か !?がんばれっ』て声をかけてくれる方たちも沢山いて、本当にありがたかったですね。」
結果、計249人がプロジェクトを支援。当初目標としていた300万円を大きく上回る、391万円を集めることができたのです。
オープン前の怒涛の日々を乗り越えて
開業資金という心強い大きな支えを手に入れたものの、クラウドファンディングのプロジェクトが達成したのはオープン予定日の約3週間前。喜びに浸っている時間の余裕が全くなかったと言います。
なぜなら工事は未完成で、ゲストハウスと呼ぶには程遠い状態。まだまだ越えなければならないハードルが山積みでした。中でも宿泊施設として必要な許可の取得にはだいぶ頭を悩まされたそうです。
アドレナリンを振り絞り乗り越えた日々。でも、その先には、待ち望んでいた景色がありました。
満を辞して迎えた4月15日
ようやく辿り着いた開店初日。ゲストハウスではお披露目を兼ねた内覧会を、バースペースではオープニングパーティーを開催し、多くの方々が駆けつけました。
オープニングパーティーには、大仙市出身でアーティストの青谷明日香さんがスペシャルゲストで登場。阿部さんの大好きな青谷さんの音楽が響き渡り、来場したお客さまのいい笑顔でいっぱいに。
「泣きっぱなしで、正直あんまり記憶がないんです。改修を始めてから8ヶ月。ずっと思い描いていた、まさにその通りの場面が現実になって。最初は、自分がやりたいことをつめこんだ空間にしたいと思っていました。でもこれまでの過程の中で周りの方たちの想いをこの場所に加えてもらってきたんだと感じています。」
阿部さんの夢、沢山の人々の夢の一つがこの日、叶えられました。
Hostel&Bar Camosibaが目指すもの
「ここを外からやってきた旅人と地元の人の交流点にしたいんです。人も文化も出会えるような。ありがたいことにイベントをやろうと多方面からお声掛けをいただいていて、4月29日には秋田市の蔵元の新政さんと大潟村の松橋ファームさんとのイベントを予定しています(詳細は下記)。いろんな方々をいざない、新しい可能性をどんどん醸していけたらなと思います。」
始まったばかりのこの場所から、この先どんなことが生まれてくるのか。たくさんの人々の期待とワクワクした気持ちと共に、Camosibaが進み始めています。
【Hostel&Bar Camosiba】
住所:秋田県横手市十文字町曙町7-3
TEL:0182-23-5336
男女共用ドミトリー:1名様 3,200円
女性ドミトリー :1名様 3,500円
個室:2名利用1室 9,000円 / 3名利用1室 12,000円 / 4名利用1室 16,000円
※現在はモニター営業期間中、4月30日より通常営業予定
Hostel&Bar Camosiba facebookページはこちら
春の醸し人祭り!若手蔵人×農家編
秋田の人気蔵元「新政」と大潟村「松橋ファーム」とのコラボイベント。
松橋ファームの野菜を使った料理×それに合わせた新政のお酒をお楽しみいただけます!
日程:4月29日(土・祝)
時間:18:00~21:00終了予定
場所:Hostel&Bar Camosiba
会費:4,000円
詳細はFacebookにて告知
(価格はすべて税込)