TOP

お母さん

楽しく子育てしながら、楽しく働く!秋田の子育て支援団体「CHERISH」

ママ友仲間の育児レッスンからスタートし、今では大規模なイベントや親子カフェ、フリーペーパー、そして認可保育園の設立・運営と、活動の場を飛躍的に広げている子育て支援団体「合同会社CHERISH(チェリッシュ)」。今回は、代表の加藤未希さんをはじめとした中心メンバーの方々から、活動内容やこれまでの奮闘エピソードなどを伺ってきました。

始まりは市民サービスセンターでの出会い

そもそもの始まりは、代表の加藤さんと副代表の中山沙耶さんが、それぞれお子さんを連れて市民サービスセンターを訪れた時のことでした。当時、山形から引っ越したばかりで、一人で遊びに来ていた中山さんに加藤さんが声をかけて、すぐに意気投合!

その出会いをきっかけに、「ママだからこそできて、子育てを楽しみながら、自分たちも楽しめることをしたい」と、もう一人のママ友と3人で2012年に立ち上げたのが「CHERISH」でした。


(合同会社CHERISH代表の加藤未希さん)

そこからそれぞれの資格を生かして、ママフィットネスやベビーマッサージなどの親子レッスンを秋田市内各地で開催していくことに。イベント前に100カ所以上まわってチラシ配りをしているうちに口コミが広まり、はじめは少なかった参加者も、イベントを開催すると20〜30人の親子が集まるまでになりました。


(2013〜2014年のイベントの様子)

活動の拠点「チェリッシュカフェ」をオープン

次の転機は2015年、CHERISHメンバーの子ども達が幼稚園に上がる頃のこと。それまではボランティアの側面が大きかったため、このまま活動を続けるのは厳しいだろうと、CHERISHを誰かに譲るか、活動を終えるか…という決断に迫られていました。すると、現在の拠点となっている茨島アスレティッククラブとのご縁が生まれ、2階の一室を借りられることとなり、そこに子育て広場「CHERISHサロン」をオープン。同2階ホールで定期的にレッスンができるようになります。

その1年後には運営の拡大と、レッスン後に親子でゆっくりご飯が食べられる場所が欲しいという理由から、飲食店の営業許可を取得。サロンをリノベーションして「チェリッシュカフェ」をオープンさせました。

店内にはキッズスペースや授乳スペースがあり、ベビーベッドやバウンサー、オムツまで完備!クッション入り床材やハイハイをする乳児に合わせて鏡を配置したりと、いたるところにママ達のアイデアが満載です。

メニューの中には「飲むスイーツ(税抜500円)」という気になるものが。そのスイーツはレアチーズ・豆乳・バニラをミックスしたドリンクで、まるでレアチーズケーキを飲んでるような味わいです。味はマンゴー、ブルーベリー、ティラミスの3種類。まさに慌ただしい子連れママにぴったりなスイーツですよね!


(チェリッシュカフェ店長の畠山詩織さん)

営業は、月・水・木曜のみ。カフェスタッフも子育て真っ最中なので、無理をしない範囲で、お迎えの時間までの営業と決めています。

子育て情報誌に保育園と、夢を次々に実現!

さらに2018年1月からは、発足当初からの夢の一つだった子育て情報誌(フリーペーパー)「CHERISH」を季刊誌として発行(現在は2カ月に1回)。その1年前から、編集長の中山さんが前身となる子育て情報誌で編集経験を積み、満を持してのスタートでした。

“ママたちが今知りたい情報”を掲載するため、編集部に集まるリアルな声を生かしながら、現役ママの目線で暮らしに密着した記事作りを心がけており、冊子は秋田市内の幼稚園や保育園、小児科やスーパー、銀行などに配られています。


(合同会社CHERISH副代表でフリーペーパーCHERISH編集長の中山沙耶さん)

そして7年目を迎えた今年には、働くママ向けの活動も視野に入れ、「合同会社CHERISH」として法人化。昨年9月にチェリッシュカフェの下の1階テナントが空くという偶然の巡り合わせもあり、2019年4月にはもう一つの夢だった「チェリッシュ保育園」をオープンさせました。

園長には、CHERISHメンバーで保育士の資格を持つ鈴木伸恵さんが選ばれましたが、加藤さんと認可取得の書類作りをしていた時は、なんと第3子を妊娠中だったとか。そして昨年12月初めに申請書類を提出し、鈴木さんは同月12日に出産という離れ技を成し遂げました。


(第3子をチェリッシュ保育園に入れている鈴木さん。「私は保育者であり保護者でもありますので、ほかの保護者の皆さんと同じ目線で園づくりをしていきたいですね」)

楽しく活動することが子育て支援に

現在、CHERISHメンバーは20名、会員数は4年間で521名を数えます。出産する度にCHERISHに戻ってきてくれるリピーターママもたくさんいます。毎年開催しているイベント「CHERISHキッズフェス」は、今年の来場者数が3,500名、70もの企業ブースが一堂に会するビッグイベントに成長しました。

活動の幅が広がるとともに、運営サイドの苦労も増えそうですが、「いかに自分たちが楽しく、やりやすく働けるか」を常に考えてきたという代表の加藤さん。そのため「代表ですが同じママ目線で見ていますし、スタッフには得意なことを活かせる仕事をお願いして、少しでも違和感を感じたら、早めに伝えてもらって解決に動くことを心がけてきました」と、そのコツを教えてくれました。

取材を進めているうちに、今回取材に協力していただいた4人が3〜4児のママという事実を発見!自分たちが楽しく育児や仕事をすることが生きがいとなり、少子化対策につながっていることを体現していてかっこいい!と思いました。もちろんパパ達も、CHERISHの強力なサポーターになっているようです。これからもCHERISHの活躍で、秋田の子育てシーンを盛り上げてくれることを期待しています!

【チェリッシュカフェ】
秋田市茨島4丁目3-36 秋田アスレティッククラブ内2F
営業日/月、水、木曜
営業時間/10:00〜14:00(L.O13:30)
定休日/火、金、土、日曜、祝日
問い合わせ/070-5326-4059
※会員登録をしていなくても、レッスンやカフェの利用は可能です。

【チェリッシュ保育園】小規模保育事業(A型)
秋田市茨島4丁目3-36 秋田アスレティッククラブ内1F
開園時間/7:30〜18:30(延長保育、一時預かり保育有り)
定員/合計19名(0歳児7名、1歳児6名、2歳児6名)
※2歳児2名空き有り(10月1日現在)
※令和2年度 0歳児6名募集予定
問い合わせ/018-802-0487(鈴木)
申し込み/秋田市役所子ども育成課(TEL 018-888-5692

ホームページ
Facebook
Instagram
LINE@

 

キーワード

秋田県内エリア

Writer

熊谷 清香

熊谷 清香

地元タウン誌や広告代理店勤務を経て、フリーランスで企画・編集・取材・インタビュー・ライティング等をしています。中高生の母。秋田市出身。

関連記事

〈潟上市〉子どもも大人も一緒に!自然から学ぶ「たそがれ野育園」

〈潟上市〉子どもも大人も一緒に!自然から学ぶ「たそがれ野育園」

〈五城目町〉10代のためのデジタルの拠点「ハイラボ」学んで遊んで仕事をつくる!

〈五城目町〉10代のためのデジタルの拠点「ハイラボ」学んで遊んで仕事をつくる!

〈秋田市〉「秋田おやこ劇場」が活動を再スタート!子どもたちに豊かな体験を。

〈秋田市〉「秋田おやこ劇場」が活動を再スタート!子どもたちに豊かな体験を。

〈大館市〉我が子の可愛い手形・足形を「ペタペタアート」で残そう♪

〈大館市〉我が子の可愛い手形・足形を「ペタペタアート」で残そう♪

“活動すること”を押し付けない。不登校児の優しい居場所「トーキョーコーヒー秋田」

“活動すること”を押し付けない。不登校児の優しい居場所「トーキョーコーヒー秋田」

〈秋田市〉大切なお客様と作りあげた「irutoco」、ここが私のいるとこ

〈秋田市〉大切なお客様と作りあげた「irutoco」、ここが私のいるとこ