秋田キャッスルホテル勤務の野田千春さんは、同ホテル勤続14年の中で結婚・出産を経て、現在4歳のお嬢さんを育てるキャリアママ。そんな野田さんのリアルライフについてお話を伺いました。
子どもの成長とともに悩みも変わります
野田さんの一日のスケジュールは、早番の日は7:30に保育園へ送り届け、8:00~16:30の勤務後、17:00にお迎え。遅番の日は9:30保育園、11:00~19:30勤務、20:00実家にお迎え…という流れで、いずれも帰宅後は寝かしつけまでの時間があっという間なんだとか。お父さんや実家のおばあちゃんも協力してくれるそうですが、おばあちゃんの体力面を考えるとあまりお願いできないな…と思うこともしばしば。
「現状では、どうしても寝かしつけの時間が遅くなりますし、遅番の日は子どもの睡眠時間が足りなくなるのでそこが難しいですね」と野田さん。これまでも、お子さんに「お仕事に行かないで」と言われたり、お子さんが何をするにもお母さんと一緒じゃないとダメになったりと、成長とともにとさまざまな葛藤があったといいます。
限られた時間の中で試行錯誤の毎日
産休・育休は妊娠7ヶ月から満1歳まで取得。妊娠時はレストランのホール担当でしたが、なんと同時期にもう一人妊娠中のスタッフがいたそうで、お互い励まし合いながらつわりを乗り越えたことも。産休明けに異動になった販売部門の「キャッスル・デリカ」は、スタッフ5名中3名がお母さんという理解のある職場環境です。「産後は、なるべく早番にしてもらったり日曜を休みにしてもらったりと、会社側からの配慮があるのでありがたいです」。
仕事内容は、対面および通信販売に関わる業務全般。毎日、優先順位を決めて仕事をこなしますが、特に19:00の閉店から19:30の定時までの限られた時間内で、いかに効率よく残業せずに終えられるか試行錯誤を重ねる日々です。
ホテルスタッフとしてのやりがいを感じる瞬間は…
野田さんの職場は、旅行客から地元の常連客まで幅広い層が訪れます。「お客様とはいろいろな会話をしながら、お花見に来られた方にはコレ、観光で来られた方にはコレ…とケースバイケースで商品をお勧めしています。お客様と楽しい会話ができた時や喜んでいただけた時には、やりがいを感じますね」。
また、野田さんが所属しているホテル内の女性プロジェクトチーム「C-WINGS」(※下記参照)では、昨年秋に「べっぴん弁当」を企画・販売。お母さんという立場ならではのアイデアが求められていると感じ、企画が成功した時には今までと違う充実感を得られたそうです。
「結婚前は時間を気にせず働けましたが、復帰してからは子どものことばかり考えてしまいますね(笑)でも、子どもを保育園に送り届けたとき『今日は誰が迎えに来る?ママ?やったぁ!』『おしごとがんばってね!』と言われるとパワーをもらえるんです」と野田さんはにこやかに話してくれました。
仕事や育児にめまぐるしく進んでいく毎日でも、お客さんには物腰柔らかく自然な佇まいで接する野田さんはまさに「あの人から買いたい」と思わせるプロフェッショナルでした。
【秋田キャッスルホテルの取り組み】
■C-WINGS
2014年に発足した、セクションを超えて集結した女性だけのプロジェクトチーム。商品開発・情報発信・販促活動など、女性ならではの視点と感性で女性たちの願いをカタチにしている。今秋9月3日には、ホテル屋上を開放した「モーニングヨガ」イベントを開催予定。
■女性管理職プロジェクトチーム
2016年に発足した女性管理職5名によるプロジェクトチーム。ワークライフバランスの実現に向け、社内の働き方改革などに取り組む。現在は、育児・介護をサポートする施策を検討中。
■アニバーサリー休暇制度
有給休暇の積極的な取得を推奨する制度。年初に取得日を3日間事前申告し、子どもの入学式や参観日、記念日などに合わせて有給を取得できる。
【企業情報】
秋田キャッスルホテル
秋田市中通1-3-5
TEL:018-834-1141(代)
従業員数535名(うち女性は397名)
※2017.4.1現在
※正社員・契約社員・パート社員の合計人数(アルバイトを除く)