普段使いに効くスキンケア&メイク術が口コミで人気を呼ぶ、秋田市の出張型サロン「VIVANT MAKE UP WORKS」。サロンを主宰する佐々木美郷さんは、まちづくりからメイクセラピストへと転換した異色の経歴の持ち主です。今回は、佐々木さんのこれまでを伺いながら、メイクが女性にもたらすパワーを探ってきました。
「何もない」から始まった秋田の暮らし
ーご主人の地元ということで、秋田に移住されたそうですね。移住当初の秋田のイメージはいかがでしたか?
佐々木 秋田は仙台くらいかなと思っていたんです。引っ越しの日に初めて秋田に来たら全く違ってて。もともと都会が好きだったので、正直なところ心踊るような場所や物がなかなか見当たらなかったんです。
秋田には何もない。私もそう思ったし、周りにもそう口にする人がいました。でも、本当にそうなのかな、と思うようになってきて。大人がそう言ってたら、子どもたちもふるさとに誇りを持てなくなっちゃうという危機感を感じたんです。それで、本当に秋田には何もないのかを確かめるために、まずは県内中を子どもと見て回ることにしました。
ー秋田を回るうちに変化はありましたか?
佐々木 目に入ってくるものが、変わっていきました。自然とか、文化、人の風習とかに興味を惹かれるようになって。「何もない」のではなくて、見方を変えるといろんなものがあるんですよね。そこから観光で秋田を盛り上げたいという気持ちが強くなって、県外出身の学生たちと一緒に「まちづくりラボ」という団体を立ち上げて、外に向けて発信できる地域コンテンツの発掘を行ったり、ドローンを使った観光映像の制作をするようになりました。
(ドローン撮影は県内の各所から依頼が入り、段々と忙しさに追われるように)
全てをリセット。再び主婦に戻って見つけたメイクの道
ー秋田の魅力発信をしていたのですね。観光と今やっていらっしゃるメイクのお仕事はかけ離れているように感じますが、どうシフトチェンジしていったのでしょう?
佐々木 成果と忙しさのバランスが取れなくなってしまって。家族にも負担をかけるようになってしまい、まちづくりもドローンも活動をやめて、もう一度主婦に戻ったんです。
そんな中で、今の仕事につながる出来事があって。以前化粧品会社に勤めていたことから、着物のリメイクを行う団体さんのファッションショーでメイクをお願いされたんです。その時のメイクをとても喜んでいただけたことが単純にうれしくて。メイクで誰かの役に立つことができるかもしれないと、もう一度メイクを勉強し直すようになりました。
(転機となったファッションショー。メイクが評判を呼び、仕事へと繋がっていきました)
人の役に立つメイクのあり方を探して
ーメイクを改めて学びながら気づいたことはありましたか?
佐々木 私自身が30代半ばになって、同年代の友人から若い頃とは違う肌の悩みを聞くことが多くなったんです。話を聞くうちに、そのほとんどの人がきちんとスキンケアをできていないことに気づきました。
スキンケアはメイクの仕上がりを左右する大事なポイント。でも、その正しい方法を教えてくれる人って、なかなかいないんじゃないかと思ったんです。
(自身の肌の悩みにも、スキンケアとメイクで向き合ってきたそう。上:すっぴん、下:メイク後)
ーたしかに、気軽に相談できる人っていないかもしれません。デパートの化粧品のカウンターは、買わなきゃいけないようなプレッシャーもあるし…
佐々木 そうですよね。それに化粧品って値段はピンからキリまであるし、高いからといって、必ずしもその人の肌に合うわけでもない。だからプチプラもデパコスも総合的に見て、スキンケアからアドバイスをできたら、喜んでもらえるのではと考えるようになりました。
そこで、メイクセラピストの資格を取得。2018年から出張サロンというスタイルで、スキンケアのアドバイスやプロフィール写真の撮影用メイクを中心に活動するようになりました。
(さまざまなイベントに足を運び、メイクレッスンを行うことも)
できることからカスタマイズ。ゼロからつくった自分サイズの仕事
ーどのように活動の幅を広げていったのでしょうか?
佐々木 私が目指したのが、”ゼロ円起業”。まちづくりやドローンの経験から、家族に負担をかけることは避けたかったので、自分ができること、持っているものから始めたんです。そこから得たお金を使ってスキルを磨き、サービスの範囲を増やしていきました。
自分に合った仕事のやり方を少しずつ形にして、今はメイク講座を行ったりと総合的にメイクの仕事を引き受けられるようになりました。
(1つ1つ買い足していったという仕事用のメイク道具。プチプラからデパコスまで幅広く揃えています)
(一番人気のメイク講座。カウンセリングをして似合うメイクを教えてくれます)
メイクはポジティブなパワーを与えてくれる女性の味方!
ーメイクのお仕事をしていて、どんな時にやりがいを感じますか?
佐々木 メイクをした顔を見て、お客さまご自身が「いい!」という表情に変わるのが大好きなんです。女性って誰しもいつまでも可愛く、綺麗で、若々しくありたいという気持ちを持っていると思うんですけど、20代以降になるといろんなコンプレックスが増えてきます。それをメイクで一緒に解決できることがうれしいです。
(眉毛メイクだけで印象は大きく変わります)
ースキンケアやメイクにはどんなチカラがあるのでしょう?
佐々木 スキンケアやメイクは、女性に自信を与えてくれる1番身近な武器だと思うんです。そして、きれいになりたいと自分に手をかけてあげることは、自身を癒すセラピーにもなるんですよね。
私はよく、鏡を1日の中で合計して30分見ましょうってお伝えしてます。自分のためのご褒美の時間って、育児をしてても忙しくても、もっとあってもいいと思うんです。その時間が女性を輝かせるポジティブなエネルギーになってくれるはずですから。
夏のスキンケアやメイクのポイントを教えてもらいました!
Q.夏のスキンケアで注意するべきことは!?
佐々木 まずは保湿をしっかりすることです。化粧水は3回つけることをおすすめしています。洗顔後に、服を着替えたら、お化粧する前に、と分けてつけてもOKです。私はジャブジャブ使えるプチプラのものを使ってます。たっぷりと手にとって優しく肌につけてあげましょう。ここで強くタッチしたり、ひっぱるのはNG。強い刺激は赤みやシミ・シワの原因になってしまいます。
(肌へのタッチは、常に赤ちゃんのほっぺに触るくらいの気持ちで)
化粧水をしっかり浸透させると、乳液も肌になじみやすくなります。乳液は塗る、というよりもハンドプレスで押し込むイメージで。皮脂が気になる部分は指でトントンと入れ込むようにして、肌にしっかりと水分を閉じ込めてあげましょう。
Q.日焼け止めの上手な使い方は?
佐々木 日焼け止めは顔用、体用で使い分けするのが基本。顔用には、保水力を高めてくれるセラミド成分が入っているものがおすすめです。今はUV効果が入っていたりスキンケアを兼ね備えた化粧品も多いので、メイクをすることも日焼け防止につながりますよ。
(最近ではマスク着用時のメイクのポイントレッスンも行っています)
ツヤツヤの肌で、終始イキイキとお話をしてくださった佐々木さん。その表情を見ているだけでも、メイクがもたらすパワーを実感させられました。この先も、佐々木さんのメイクによってたくさんの女性がそのパワーを分けてもらえますように!これからも応援しています!
【佐々木美郷さんプロフィール】
1983年新潟県生まれ。VIVANT MAKE UP WORKS主宰(2020年7月より屋号を変更)。高校生と、双子の小学生の母。高校卒業後、ハワイへの短期留学を経て、東京都内で化粧品会社に勤務。秋田県出身のご主人との結婚を機に、2012年秋田市へ移住。2018年からメイク講師としてスタートし、年々活躍の場を広げている。
VIVANT MAKE UP WORKS
営業時間:平日10:00〜17:00
定休日:日曜、祝日(出張メイクアップのみ早朝〜10:00まで可)
問い合わせ先:vivant.akita@gmail.com
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DATA
【佐々木美郷さんプロフィール】
1983年新潟県生まれ。VIVANT MAKE UP WORKS主宰(2020年7月より屋号を変更)。高校生と、双子の小学生の母。高校卒業後、ハワイへの短期留学を経て、東京都内で化粧品会社に勤務。秋田県出身のご主人との結婚を機に、2012年秋田市へ移住。2018年からメイク講師としてスタートし、年々活躍の場を広げている。
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