お盆を過ぎると涼しくなるといわれる秋田ですが、猛暑の今年は暑かったりクーラーで体が冷えたりと体調管理が難しいですね。夏の疲れを取り除きたいあなたに、デトックスメニューが豊富な秋田市の漢方サロン、血の巡り研究所をご紹介します。
血の巡り研究所ってどんなところ?
秋田市八橋の住宅街にある民家の二階が「血の巡り研究所」。秋田では珍しい漢方を取り入れたケアサロンです。階段を上って通された和室にはドクダミが干してあったり、棚にはフェンネルシード、ショウガ…と名前が書かれたビンがずらりと並んでいたり。ツボのイラストや人体模型も置いてあって、どことなく店名通りの研究所っぽい雰囲気を醸し出しています。店舗となっている民家は、店主の滝口論(ろん)さんの実家。その二階部分を施術スペースとして使用しています。
一度受けたらクセになる⁉地産地消の漢方蒸し
血の巡り研究所の看板メニューのひとつが漢方蒸し。カウンセリングの後、棚に並んだ漢方の中から、店主の滝口さんが調合します。マントを羽織って専用の椅子に座り、煮立たせた漢方の蒸気を皮膚や粘膜から吸収すると、体が内側から温まり体質改善やリラックス効果が得られると人気です。冷え症の人にはショウガやシナモンを多めに入れるなど、お客さんの状態に合わせて選んでいるそうです。
季節によって変わりますが、漢方は常に10種類ほど置いてあるそう。できる限り地産地消を心掛けていて、多くは秋田で採れるものを使用しています。山や畑で採れるものもあれば、敷地内で採れる月桂樹なども使用しているそうです。
あなたにはどのメニューが最適?
血の巡り研究所のメニューは幅広く、どれもリーズナブル!漢方蒸しのほかにも、超短波、低周波、カッピング、かっさ、耳つぼジュエリーなどがあります。超短波で使用するマシンは、体の7センチの深さまで温められるといわれていて、漢方蒸しとセットで施術をするお客さんも多いそうです。また、肩こりやむくみのあるお客さんにはカッピングも人気。施術の際には、秋田では取り扱いが少ない漢方アロマオイルを使用します。美容・リラクゼーションに用いられる西洋のアロマセラピーと、自然治癒力を高めることを目的とした中医学の概念を融合してつくられたオイルで、相乗効果が期待されるそうです。お客さんはリピーターとして訪れるうちに、自分にとってベストな組み合わせを見つけていくとのこと。それもまた通う楽しみですね。
〈メニュー一例〉
漢方蒸し30~40分 2,800円
超短波フェイスヘッド 2,000円
かっさ 足両面 3,000円
腕~手指 2,000円
血の巡りカッピングコース 4,000円
耳つぼジュエリー 100円~
漢方との出会い、そして人を癒す仕事へ
店主の滝口さんは小学生と幼稚園児、3人の男の子のお母さん。長く東京で暮らしていましたが、秋田で子育てがしたいとUターンしました。東京で会社勤めをしていた20代の頃、忙しさから胃腸の調子も悪く体調を崩しがちだったそうです。そんな時、出張先の中国で出会ったのが中医学。脈診をしてもらったところ、体調をピタリと言い当てられたそうです。この出会いをきっかけに中医学を学び、働きながら資格を取得。さらには資格を生かして転職し、漢方薬局に勤務しました。
秋田に戻って、第二子、第三子を出産した滝口さん。「自分もそうなんですが、子育て中ってとにかくいっぱいいっぱいで自分に構う時間がない。そんなお母さんたちの役に立てればと思って血の巡り研究所を始めました」と話します。じっくりお客さんと向き合うためにも、現在は一日2組限定にしているそう。客層は30~40代の女性が多く、育児疲れを癒しに来るお母さんもいれば、美容関係、ヨガ講師など「体に良いもの」を求める情報ツウの方も。なかには親子や夫婦で通うお客さんもいるそうです。
夏の疲れは早めにお別れを!
夏は冷たい食べ物や飲み物を摂取することが多く、知らず知らずのうちに胃腸が冷えてしまいがち。疲れをため込んだままやり過ごしていると、9月に体調を崩す人も多いそう。そうなる前に体を内側から温めて深部の冷えを取り除くことが大事なんだそうです。夏の疲れを残したまま秋になってしまった…ということがないように、早めにデトックスしたいですね♪